《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって！女の子は変われますか？変われました！！

天使降臨

「それじゃ叔母様。今日ソフィアちゃんは、お預りします。明日は私のドレスの最終採寸ですから、そこにソフィアちゃんも連れて行きますね」


玄関前でバルサを見送りながらのお別れです。


「ソフィア本当に大丈夫？　お泊まりなんて初めてでしょう？　少し心配だわ」


本当に心配そうな顔で問いかける。


「お婆様大丈夫。私、ラティラお姉様みたいになりたいのです。頑張る」


瞳をキラキラさせてヤル気満々のソフィアに、何も言えずバルサは、心配そうに振り向き振り向き帰って行きました。馬車に乗る前ぼそりと……


「ラティラになりたいって……あの子は特殊な子なのよねぇ。令嬢としての見本では無いわよ。お見合い相手を斡旋して、数人送り込んだけど……… ふぅ～」


馬車は走り去って行きました。




ラティラの部屋に入ったら、ソフィアはキョロキョロ辺りを見回して。


「ラティラお姉様の、お部屋カッコいいですね！」

「えっそう？　本当は花柄とかの壁紙とか、白い鏡台とかそんなのばかりだったんだけどね。落ち着かないから。お兄様が今回から、お父様の部屋に移動したの。今までのお兄様の部屋に、変えてもらったのよ。この部屋は以前はお兄様のお部屋だったの。趣味良いわよね、お兄様」


「はい、落ち着いた色彩のお部屋です」


「だよね！　辺境の木々を使ってるのよ。木の木目や木、本来の形を生き生きと表している家具で揃えてるの、なんだか落ち着くし生きる活力も湧き出てくるのよ。木って凄いよね。それにね、布類も染めてるのは辺境の草木を使ってるのよ。だから全てがまとまっているでしょ」


「私、辺境の地行った事無いので、行ってみたいです。ラティラお姉様が帰る時一緒に行きます！」

「そうねぇ。ナナ様に聞いてみてからね」

「まずは、ソフィアちゃんに覚えて貰いたい事があるのよ。床に身体より大きな布を敷いてね。そこに座って足をまっすぐして床につけてね。手を頭の後ろに組んでゆっくり寝転ぶ様に後ろに倒れるの、足は伸ばしたまま、まっすぐ床につけるんだよ。

　自分が頑張れるところで止めてストップだよ。苦しいよね、お腹プルプルするでしょ。これが基本動作でね、それに息を付き足すのよ。座った時、息をおもいっきり吸い込んで、ゆっくり倒れる時息もゆっくり吐くのよ。
ストップ状態ではきつつ、お腹を引っ込めながら、息を全て吐き出すの。

　そこで少し我慢して維持できれば最高だけど、無理は駄目だから出来る範囲でやらないと続かないわよ。お腹にはとっても効くと思うからやってみよ。はい！　はじめよう！」


ソフィアは頑張ってまずは10回。最初だからか、もうバテバテで少し休憩して。軽いストレッチをして、身体を目覚めさせて。次の運動に入っていく。足や太腿や背中等、やり方を教えてそれを繰り返す。


「お疲れ様。一通り全身教えたからこれをお屋敷でも続けてたら絶対に、綺麗な身体になるからね」

「はい！ありがとうございました。私きちんと、教えてもらった事続けます。相手を見返すじゃあ無くて、自分の為に綺麗になる！」


やる気のある瞳をみて、ラティラは嬉しくなった。


「頑張ってね。さぁそろそろ夕食の時間だから、お風呂に入って階下に降りましょう」


2人はニコニコやりきった感満載で、夜も一緒のベッドで並んで寝て、とても楽しいお泊まり会でした。




,,翌朝,,

ソフィアは恒例の、朝行事に参加した。自分なりに健気に頑張っているのを見た、お屋敷で働く人達に。


,,天使,,

の称号を頂いた。