22 / 62
楽しい時間
しおりを挟む
いよいよ明日が舞踏会の日です。ラティラの部屋には、アンのドレスがスタンバイされていて、準備万端です。
お店の方も、内装がほとんど終了して後は辺境から届く荷物で内装を飾り、品物を配置するだけ。辺境の仕立て屋や、その他の品物の納品の為に、辺境の人々がとても頑張ってくれていると聞いている。どうにか数も揃ったので、第一弾の荷物を荷馬車で、先日王都に向かって出たと聞いて、それが近く届くとの知らせでラティラは待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
「みんなも頑張っているんだから私も頑張らないとね。運動の仕方を文章にするって、とても難しいのよね。絵も描いたんだけど、お兄様に却下されてしまって、そんなに下手だったのかしら? 私は、自信しか無かったのに? 少し手が変に曲がってたり、足の本数が多いぐらいでお兄様は細かいのよ。判ればいいのよ。私の絵を見て何だが真っ青になってたのは、何故かしら? おかしなお兄様だわ。結局プロの絵描きさんに頼んだって言われたから、私はとにかく文章を書く事に集中しましょう。 後、少しだから頑張ります」
ラティラが、ウンウン悩みながら書いていると、扉を叩く音が。
「ラティラお嬢様、ソフィア侯爵令嬢様がいらっしゃております」
「ソフィアちゃんが来てるの? すぐ行くわ」
ラティラは、部屋を出て階下に急いだ。その頭の上にはいつもの様に、ルラックが待機している。
(ねえ。おじょーソフィアちゃんって誰?)
「ソフィアちゃんはね、お父様の妹のお孫さんで、ドラモンド侯爵令嬢よ。ボルドーの瞳と菫色の髪の、とても可愛いらしいお嬢さんなのよ」
「ラティラお姉様。会いたかったです。舞踏会が終わったら、辺境の地に帰ってしまうと聞いて、会いに来ましたの。
一緒に辺境に行きたいと、お母様にお願いしたのですが、もう少し大きくならないと駄目よと、言われてしまいました。私、 絶対に辺境に行きますから待っていてくださいね」
ソフィアが、ラティラに走り寄り抱き着いてきた。ラティラは頭を撫でながら。
「それがね、すぐには帰れないのよ。ソフィアちゃん。
辺境のお店が落ち着くまでは、居ようと思っているの」
「嬉しい。すぐには帰らないのですね。ナチュラルでしたよね。とっても今、噂になっているんですよ。ララ水と、お姉様の服と運動本が、女性達の注目の的なんです。私も運動するのに適した服が無くて、ムズムズするんです。早くお姉様みたいな、服着たいです」
「嬉しいけど……まだ本、完成してないのよ。もう少しなんだけど、なかなか動きと文章が合わなくてね……ねえ。ソフィアちゃん、お願い聞いてくれる? 私が言った動きを、して貰えないかしら?」
「良いですが?何故ですか?」
可愛くこてんと首を傾げて、聞いてくるソフィアに、ラティラが頭を下げてお願いする。
「運動の動きを文章にするのに、ソフィアちゃんが目の前で、動いてくれると書きやすいの。 お願いソフィアちゃん!」
頭を下げたラティラ。ソフィアの目の前にはルラックが、2人はバッチリ目が合い。
「キャ~ お姉様何ですかこの可愛い生き物は~ お姉様のですか? 触っても良いですか?」
かなりテンション高めのソフィアに、少し引きつつも。
「ええ…….私のお友達のルラックよ。触っても良いし、掌出してソフィアちゃん。はい、優しくしてあげてね」
ラティラはルラックを、ソフィアの掌にそっと載せました。ソフィアは、キラキラお目目です。
「ルラックちゃん……私ソフィアです。仲良くしてください。ルラックちゃん、ふわふわしてお目目も綺麗で、とてもとても可愛いね」
ラティラは、可愛いもの2つの触れ合いにニッコリ。心も癒されました。
「ソフィアちゃん。ルラック乗せたままでいいから、軽く運動してもらっても良い? 直ぐに動きやすい服持って来てもらうから。 多分、私の昔の服あったはずだから、待っててね」
ラティラは。メイドに頼み持ってきて貰い。それをソフィアに着せて、ルラックを頭や肩や背中に乗せたまま、色々動いて貰い。無事に運動本が完成しました。
「ソフィアちゃん。本当にありがとう。素晴らしい本が出来上がったわ! 後は、お兄様に渡して製本して貰えば完成よ。ソフィアちゃんのおかげよ。本当にありがとう」
「お姉様。私もルラックちゃんと、いっぱい遊べて嬉しかったです。足上げすると、お腹の上にルラックちゃん。背筋してると、頭の上にルラックちゃん。ルラックちゃん見つけるのに、楽しくて全然運動が、苦になりませんでした」
それぞれ大満足。とても楽しい一日でした。
お店の方も、内装がほとんど終了して後は辺境から届く荷物で内装を飾り、品物を配置するだけ。辺境の仕立て屋や、その他の品物の納品の為に、辺境の人々がとても頑張ってくれていると聞いている。どうにか数も揃ったので、第一弾の荷物を荷馬車で、先日王都に向かって出たと聞いて、それが近く届くとの知らせでラティラは待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
「みんなも頑張っているんだから私も頑張らないとね。運動の仕方を文章にするって、とても難しいのよね。絵も描いたんだけど、お兄様に却下されてしまって、そんなに下手だったのかしら? 私は、自信しか無かったのに? 少し手が変に曲がってたり、足の本数が多いぐらいでお兄様は細かいのよ。判ればいいのよ。私の絵を見て何だが真っ青になってたのは、何故かしら? おかしなお兄様だわ。結局プロの絵描きさんに頼んだって言われたから、私はとにかく文章を書く事に集中しましょう。 後、少しだから頑張ります」
ラティラが、ウンウン悩みながら書いていると、扉を叩く音が。
「ラティラお嬢様、ソフィア侯爵令嬢様がいらっしゃております」
「ソフィアちゃんが来てるの? すぐ行くわ」
ラティラは、部屋を出て階下に急いだ。その頭の上にはいつもの様に、ルラックが待機している。
(ねえ。おじょーソフィアちゃんって誰?)
「ソフィアちゃんはね、お父様の妹のお孫さんで、ドラモンド侯爵令嬢よ。ボルドーの瞳と菫色の髪の、とても可愛いらしいお嬢さんなのよ」
「ラティラお姉様。会いたかったです。舞踏会が終わったら、辺境の地に帰ってしまうと聞いて、会いに来ましたの。
一緒に辺境に行きたいと、お母様にお願いしたのですが、もう少し大きくならないと駄目よと、言われてしまいました。私、 絶対に辺境に行きますから待っていてくださいね」
ソフィアが、ラティラに走り寄り抱き着いてきた。ラティラは頭を撫でながら。
「それがね、すぐには帰れないのよ。ソフィアちゃん。
辺境のお店が落ち着くまでは、居ようと思っているの」
「嬉しい。すぐには帰らないのですね。ナチュラルでしたよね。とっても今、噂になっているんですよ。ララ水と、お姉様の服と運動本が、女性達の注目の的なんです。私も運動するのに適した服が無くて、ムズムズするんです。早くお姉様みたいな、服着たいです」
「嬉しいけど……まだ本、完成してないのよ。もう少しなんだけど、なかなか動きと文章が合わなくてね……ねえ。ソフィアちゃん、お願い聞いてくれる? 私が言った動きを、して貰えないかしら?」
「良いですが?何故ですか?」
可愛くこてんと首を傾げて、聞いてくるソフィアに、ラティラが頭を下げてお願いする。
「運動の動きを文章にするのに、ソフィアちゃんが目の前で、動いてくれると書きやすいの。 お願いソフィアちゃん!」
頭を下げたラティラ。ソフィアの目の前にはルラックが、2人はバッチリ目が合い。
「キャ~ お姉様何ですかこの可愛い生き物は~ お姉様のですか? 触っても良いですか?」
かなりテンション高めのソフィアに、少し引きつつも。
「ええ…….私のお友達のルラックよ。触っても良いし、掌出してソフィアちゃん。はい、優しくしてあげてね」
ラティラはルラックを、ソフィアの掌にそっと載せました。ソフィアは、キラキラお目目です。
「ルラックちゃん……私ソフィアです。仲良くしてください。ルラックちゃん、ふわふわしてお目目も綺麗で、とてもとても可愛いね」
ラティラは、可愛いもの2つの触れ合いにニッコリ。心も癒されました。
「ソフィアちゃん。ルラック乗せたままでいいから、軽く運動してもらっても良い? 直ぐに動きやすい服持って来てもらうから。 多分、私の昔の服あったはずだから、待っててね」
ラティラは。メイドに頼み持ってきて貰い。それをソフィアに着せて、ルラックを頭や肩や背中に乗せたまま、色々動いて貰い。無事に運動本が完成しました。
「ソフィアちゃん。本当にありがとう。素晴らしい本が出来上がったわ! 後は、お兄様に渡して製本して貰えば完成よ。ソフィアちゃんのおかげよ。本当にありがとう」
「お姉様。私もルラックちゃんと、いっぱい遊べて嬉しかったです。足上げすると、お腹の上にルラックちゃん。背筋してると、頭の上にルラックちゃん。ルラックちゃん見つけるのに、楽しくて全然運動が、苦になりませんでした」
それぞれ大満足。とても楽しい一日でした。
3
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる