おばあちゃんの湯呑茶碗

興梠司

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第一話 おばあちゃん

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「ただいまー」といって自分の家には入らずには離れのおばあちゃんの家に行くのが日課だった、ぼくはおばちゃんが大好きだった。僕はおばあちゃんのことが好きだったのに、僕からしたら一番はないのかなと思う得がな何度かあった。表現はしづらいが一番じゃないと思う時がある、そうおばあちゃんが一番大事にしていたのは何回も修正して形がおかしくなっている湯呑を大事にしていた。ブランド物を持つようなおばあちゃんではなかった。
湯呑茶碗だけは後生大事にあつかっている。湯呑を持つ時は割れないように両手で持ちテーブルに置いてお茶を飲む、これがおばあちゃんの日課だった。

おばあちゃんは湯呑でお茶を飲む時が一番幸せだった、何回か割って形は変わったが幸せだった。この湯呑茶碗は15年前に亡くなったおじいゃんからもらったものだった、おじいちゃんは寡黙で亭主関白だったが人はとてもいい人だったがおばあちゃんのために何もしてくれたことはなかったが、おじいちゃんが定年退職した日に湯呑を買ってきて「これからは一緒にお茶でも飲もうや」と言っておばあちゃんはに湯呑を渡した。
おばあちゃんは嬉しくて涙がでそうだった。おじいちゃんはその二ヶ月後に交通事故で亡くなった。
おばあちゃんは泣き崩れ3日間寝込んでしまい、あの湯呑茶碗も使わなくなったし、何も食べなくなったという、おばあちゃんもおじいちゃんの後を追いたかったらしいとお父さんに聞かされたことがある。
何も食べなくなった3日後お父さんが雑炊をもっておばぁちゃんの所へ行ったが、なにもいわずに返されたが
朝見たら雑炊が入っていたお皿の中身がなくなってたという。おばあちゃんの反抗期はこれで終わった、僕はそんなことがあったんだとお父さんのことをみた。「なんで雑炊は食べたんだろうね?お腹空いてたからかな?」
「それが違うんだよ。おばあちゃんが風邪で一回寝込んだときにおじいちゃんがおばあちゃんに作ってあげたのが雑炊だったんだって、お父さんも知らなかった」「だからあの湯呑には手をだしちゃいけないんだ」
「前にお母さんがお茶を入れようとしてその湯呑を触ったら怒られた」と言っていた。
「よっぽど大事なんだね、その湯呑が」

好奇心旺盛な小学生な僕はその湯呑が気になり始めて湯呑をさわってみたいという感情に変わって、足台を使って湯のみ茶碗を掴むことに成功したがおばあちゃんに「なにやってるの?」と聞かれびっくりし湯のみ茶碗を落としてしまった。案の定湯呑は割れた、おばあちゃんは悲しそうに僕の方を見て「怪我はなかったかい?」といって粉々になった湯のみ茶碗をひとつずつ集めていった。あのときのおばあちゃんの顔はいつになっても忘れることはないだろうと思った。破片を集め終わったおばあちゃんはかけはしでどこかへ行ってしまった。
3日はもどってくることがなかった、三日目にしておばぁちゃんは笑顔で自宅に戻ってきてあの湯呑茶碗で笑顔で飲んでいた。僕は本当に悪いことをしたんだと思い離れに近づくことはなくなった。
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