私は貴方を許さない

興梠司

文字の大きさ
上 下
30 / 46
W県編

W県

しおりを挟む
あゆみ達は電車で3時間かけてW県に入った
寺島会への挨拶をすませ自宅に向かった。
今回の自宅は一軒家で寺島会長の好意で手に入った

四人で暮らすなら一軒家くらいが丁度いい
部屋も4つ分けれるし、掃除屋とあゆみは一緒の
部屋にしてもいいと思っていた。

あゆみの方に会長から電話が入った

【寺島会長が気に入ってたぞ】とだけ言われ
電話が切れた

W県の会長に気に入られてしまえばこっちのものだと
思った

仕事に支障をきたすことはないだろうと思ったりもした、りえは水商売で
働き、内偵は普段はトラックの配送をやることになった。

あゆみと掃除屋は普段どおり仕事を待っているだけの形となる・

翌日、寺島会長が自宅に訪れた
「仕事の話がある」

「なんですか??」

「殺しの仕事はうちの案件だけにして欲しい」

「それは出来ません」

「何故だ、金ならいくらでも払う」

「それは平等じゃないから」
「私は頼まれても殺らないときもある」

「気に入った、俺を殺せっていう情報が入ったら教えてくれ」

その言葉を無視したら「気に入った」といって帰っていった。

「別に私達ヤクザの殺し屋じゃないんですけどね」

「まぁ、ヤクザくらいにしか頼まれんだろう」

「まぁ、確かに」

W県は6つのヤクザ組織が入りしのぎを削っている
寺島のところが一番でかく、ほかはそんなに変わらない

寺島殺害依頼がでたら教えてやってもいいかなとふと思った
この国のヤクザ組織は寺島で守られているところがある
しおりを挟む

処理中です...