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溶けて消えてしまえたら良いのに・上
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遠くで気の早い蝉が鳴いている。
仄かに香る夏の匂いを感じながら、またこの季節が来てしまったんだと思った。
ミニテーブルの上に乗った麦茶には氷が入っていて、グラスが汗をかいている。
その光景を横目に見ながら、俺は死人の服を着てベッドの上に腰掛けていた。
目の前にいる純はこの世の終わりみたいな顔をして、俺の姿を凝視している。
気に入っていた服の着こなしの仕方と、同じ髪型のセット。鏡に映った自分の姿は、吐き気がするほど磨智だった。
「………どういうつもりだよ那智」
そう言いながら俺を睨みつける純を見て、わざと小馬鹿にした様に笑う。
「どういうつもりも何も、俺は昔からこうやって遊んでたろ??何時もの事じゃん………。
代わりになってやるっていってんの」
ケラケラわざとらしく笑いながら、純に這い寄るように近付いてゆく。
そしてその肩に手をかけて唇に唇を重ね合わせた。口では大きな事が言えるのに、手が震えているのが解る。
俺にキスをされて戸惑う純に、磨智みたいな甘い声で囁く。
「あのね純。俺、アイスなんだってさ。お前ジュースだけど、磨智の事しか考えてないだろ?
………なら、俺のこと抱けるよね………!?
わざわざエロい事するのにも命掛けなきゃなんないなんて、それなら絶対お互い好きにならない人とした方がよくない?」
自分の声が震えている事に、自分が一番よく解っている。
これは俺の一世一代の賭け。大好きな人に抱いてもらえるかどうかの、駆けだった。
暫しの沈黙を掻き消すように蝉が鳴く。
純はとても悲しい表情を浮かべて、俺の身体を抱き寄せる。
そしてとても残酷な言葉を俺に言った。
「磨智………」
死人の名前を口にされながら、甘い甘いキスを落とされる。
このキスは本当は磨智の為のものなんだと思うと、心がつぶれてしまいそうだった。
「………純君」
全く同じ形の声帯から絞り出すみたいに、磨智そっくりな声で囁く。
磨智が死んで一年目の夏、俺と純は禁忌を犯した。
俺は純に抱かれる事が目的で、純は俺に寂しさをぶつけるだけが目的の傷の舐め合い。
愛なんて其処に無い事はわかっている。愛があったら成立しない。
この日綱渡りみたいに、一線を越えたのだ。
俺の顔を撫でる指先が温かくて、愛されてもいないのに溶けてしまいそうになる。
人と肌と肌を合わせる事は、とても心地が良いものなんだとこの時思った。
この世界には普通の人間以外に『アイス』という存在と『ジュース』という存在がいる。
アイスとジュースが結ばれれば、ジュースを注がれたグラスの中のアイスみたいに消えてしまう。
そんな冗談みたいなものがこの世にある事に、俺は苦笑いする以外出来ないでいた。
俺の名前は相川那智。17歳。高校二年生。一年前に双子の兄が他界した。
今俺が抱かれている男、風見純と結ばれて、溶けて消えてしまったのだ。
夏には香りがあるなあと、ぼんやり何時も思っている。夏独特の空気の匂い。
俺はこの匂いがとても大好きだった。今じゃ夏が来るたびに心をゆらゆら揺らす。
磨智が生きていた頃、それを嗅ぎながらぼんやりと磨智と空を仰いで歩いていた。
肩と肩を並べながら、時折指をぶつけ合う。
磨智の指先は冷たかった。俺の指先も磨智と同じように冷たかったのだ。
待ち合わせ場所の近所の公園につけば、俺たちを見るなり純が笑う。
「………お前、磨智じゃないな?那智だろ??」
そう言いながら笑う純に対して露骨に舌打ちをしてみせる。
磨智の何時も着ている服を着て、磨智には俺の服までちゃんと着せたというのに、この男はそれをいとも簡単に見破る。
この男だけはどうやったって騙せない事を、俺はとても悔しいと思っていた。
実の親でさえ時折見破れない位の磨智の物真似を、純はいとも簡単に何時も見破る。
その都度俺は何時も、何かを見せつけられている様な気持ちになるのだ。
「ほらぁ……那智ぃ……やっぱり純君は誤魔化せないよぉ………!!!」
さっきから俺のフリをしていた磨智が、情けない声を出して肩を落とす。
すると淳がそんな磨智に対して、満面の笑みを浮かべてこう返す。
「解るって磨智。お前なら探し当てられる自信あるから!!」
純の言葉を脇で聞きながら、この男は磨智だから解るだけなんだなと思う。
俺と磨智の二人を見ている訳ではない。この男は最初から、磨智の事しか見ていないのだ。
「流石だなぁ純君は……ふふふ………」
嬉しそうに笑う磨智を横目にしながら、その輪に交じれない除け者の俺は炭酸のジュースの蓋を開ける。
何も気にしていない素振りをしてそれを飲みながら、喉を通る炭酸を少し痛いと感じていた。
強い炭酸のくれる痛みがとても好き。心が痛いのも上手に隠してくれる気がする。
俺と磨智は一卵性双生児だった。
一つの卵子から二つに分かれて出来上がった、天然のクローン。
遺伝子的には全く同じものであり、見た目は全く同じであった。
そして惹かれるものも好きになるものも、何もかもが俺たちは近い。
だから磨智は純が好きだったし、俺も純が好きだった。
けれど純は磨智だけが大好きで、俺は磨智を呼べば付いてくるみたいな、余計なおまけの存在だ。
それを勘付いていた俺としては毎日失恋をしているような、そんな悲しい気持ちになっていた。
この二人はいずれ結ばれてしまうに違いない。
この年の夏だった。磨智が死んだのは。
昼休みに校舎裏に向かう二人を見かけた。
何時も三人で遊んでいた筈なのに、俺だけは呼ばれずに除け者。
いよいよヤバイなぁなんて、その時はとても焦っていた。
校舎裏に向かうなんてまるで、しようとしている事が解りきっている。
うちの学校では愛の告白をするのに呼び出す場所は、何故か校舎裏に集中していた。
この日二人は付き合ってしまうかもしれないと、俺の心が無駄に焦る。
「ねぇ純君。俺ね、純君の事が好き………」
無理矢理二人が一緒にいるところに行ってやろうなんて考えて、馬鹿を見た様な気がする。
頬を真っ赤に染めた磨智が、純の目を見てそう言った。
その様を木陰の裏からじっと見つめながら、この後なんて言葉を掛ければ良いかを悩む。
俺は一切身動きの取れないまま、校舎裏に生えている木の一部に化けていた。
夏の始まりの匂いのする校舎裏には、幸せそうな笑みを浮かべる純と磨智。
この二人の間に俺が入れる訳がない事を、本当はずっとずっと解っていた。
磨智は告白をするつもりで俺を除け者にしたのかと思えば、余計に胸がズキズキ痛む。
この時に俺は、磨智はずるいと思っていた。
遠くで鳴いている少しだけ気の早い蝉の声が、自棄に大きく聞こえる気がする。
今にも泣きだしそうな気持ちを抑えて空を仰げば、夏が近づいている時独特の晴天が其処にはあった。
「………俺もだよ、磨智」
そう言いながら純が長い腕を磨智に伸ばして、絡める様に抱きしめる。
毎日毎日失恋をしながら生きていたけれど、結ばれた二人を目の当たりにしながら、どういう風に笑えばいいんだろうと悩む。
寂しいと苦しいと悲しいが入り混じって溢れそうになった瞬間、信じられない事が起きた。
水面に何かを投げ入れた時に上がる飛沫が、純の腕の中で上がる。
その瞬間純の身体は一瞬にして水に濡れた様になったのだ。
震える純の腕の中に残ったものと言えば、びしゃびしゃに濡れてしまった磨智の制服。
この日、磨智は消えた。俺と純の目の前で忽然と消えてしまったのだ。
「えっ………」
純が濡れた磨智の服を抱きしめたままで、がくりと膝を付いてアスファルトの上に座り込む。
居ても立っても居られない俺は、純目掛けて木陰から飛び出した。
「純………!!!!」
俺に呼ばれて振り返った純の表情は、まるで世界が終わったみたいだった。
目を見開いて手を震わせて、今にも泣き出しそうな目をする。水浸しになった純を見下ろせば、遠くで蝉のなく声が聞こえた。
夏独特の匂いがする。風が吹いた瞬間に香る、夏独特の良い匂い。この日迄俺はその匂いが大好きで、何時も夏が来るのが待ち遠しかった。
けれどこの日以来、その夏の匂いは磨智の死を思い出させる匂いに変わってしまったのだ。
磨智はずるい。何時も俺の大好きなものを、いとも簡単に奪ってゆく。
大好きだった人の心も奪っていって、大好きだった匂いでさえも悲しい思い出に塗り替える。
色々なものを奪っていった磨智は、夏の香りと一緒にこの日消えてしまったのだ。
仄かに香る夏の匂いを感じながら、またこの季節が来てしまったんだと思った。
ミニテーブルの上に乗った麦茶には氷が入っていて、グラスが汗をかいている。
その光景を横目に見ながら、俺は死人の服を着てベッドの上に腰掛けていた。
目の前にいる純はこの世の終わりみたいな顔をして、俺の姿を凝視している。
気に入っていた服の着こなしの仕方と、同じ髪型のセット。鏡に映った自分の姿は、吐き気がするほど磨智だった。
「………どういうつもりだよ那智」
そう言いながら俺を睨みつける純を見て、わざと小馬鹿にした様に笑う。
「どういうつもりも何も、俺は昔からこうやって遊んでたろ??何時もの事じゃん………。
代わりになってやるっていってんの」
ケラケラわざとらしく笑いながら、純に這い寄るように近付いてゆく。
そしてその肩に手をかけて唇に唇を重ね合わせた。口では大きな事が言えるのに、手が震えているのが解る。
俺にキスをされて戸惑う純に、磨智みたいな甘い声で囁く。
「あのね純。俺、アイスなんだってさ。お前ジュースだけど、磨智の事しか考えてないだろ?
………なら、俺のこと抱けるよね………!?
わざわざエロい事するのにも命掛けなきゃなんないなんて、それなら絶対お互い好きにならない人とした方がよくない?」
自分の声が震えている事に、自分が一番よく解っている。
これは俺の一世一代の賭け。大好きな人に抱いてもらえるかどうかの、駆けだった。
暫しの沈黙を掻き消すように蝉が鳴く。
純はとても悲しい表情を浮かべて、俺の身体を抱き寄せる。
そしてとても残酷な言葉を俺に言った。
「磨智………」
死人の名前を口にされながら、甘い甘いキスを落とされる。
このキスは本当は磨智の為のものなんだと思うと、心がつぶれてしまいそうだった。
「………純君」
全く同じ形の声帯から絞り出すみたいに、磨智そっくりな声で囁く。
磨智が死んで一年目の夏、俺と純は禁忌を犯した。
俺は純に抱かれる事が目的で、純は俺に寂しさをぶつけるだけが目的の傷の舐め合い。
愛なんて其処に無い事はわかっている。愛があったら成立しない。
この日綱渡りみたいに、一線を越えたのだ。
俺の顔を撫でる指先が温かくて、愛されてもいないのに溶けてしまいそうになる。
人と肌と肌を合わせる事は、とても心地が良いものなんだとこの時思った。
この世界には普通の人間以外に『アイス』という存在と『ジュース』という存在がいる。
アイスとジュースが結ばれれば、ジュースを注がれたグラスの中のアイスみたいに消えてしまう。
そんな冗談みたいなものがこの世にある事に、俺は苦笑いする以外出来ないでいた。
俺の名前は相川那智。17歳。高校二年生。一年前に双子の兄が他界した。
今俺が抱かれている男、風見純と結ばれて、溶けて消えてしまったのだ。
夏には香りがあるなあと、ぼんやり何時も思っている。夏独特の空気の匂い。
俺はこの匂いがとても大好きだった。今じゃ夏が来るたびに心をゆらゆら揺らす。
磨智が生きていた頃、それを嗅ぎながらぼんやりと磨智と空を仰いで歩いていた。
肩と肩を並べながら、時折指をぶつけ合う。
磨智の指先は冷たかった。俺の指先も磨智と同じように冷たかったのだ。
待ち合わせ場所の近所の公園につけば、俺たちを見るなり純が笑う。
「………お前、磨智じゃないな?那智だろ??」
そう言いながら笑う純に対して露骨に舌打ちをしてみせる。
磨智の何時も着ている服を着て、磨智には俺の服までちゃんと着せたというのに、この男はそれをいとも簡単に見破る。
この男だけはどうやったって騙せない事を、俺はとても悔しいと思っていた。
実の親でさえ時折見破れない位の磨智の物真似を、純はいとも簡単に何時も見破る。
その都度俺は何時も、何かを見せつけられている様な気持ちになるのだ。
「ほらぁ……那智ぃ……やっぱり純君は誤魔化せないよぉ………!!!」
さっきから俺のフリをしていた磨智が、情けない声を出して肩を落とす。
すると淳がそんな磨智に対して、満面の笑みを浮かべてこう返す。
「解るって磨智。お前なら探し当てられる自信あるから!!」
純の言葉を脇で聞きながら、この男は磨智だから解るだけなんだなと思う。
俺と磨智の二人を見ている訳ではない。この男は最初から、磨智の事しか見ていないのだ。
「流石だなぁ純君は……ふふふ………」
嬉しそうに笑う磨智を横目にしながら、その輪に交じれない除け者の俺は炭酸のジュースの蓋を開ける。
何も気にしていない素振りをしてそれを飲みながら、喉を通る炭酸を少し痛いと感じていた。
強い炭酸のくれる痛みがとても好き。心が痛いのも上手に隠してくれる気がする。
俺と磨智は一卵性双生児だった。
一つの卵子から二つに分かれて出来上がった、天然のクローン。
遺伝子的には全く同じものであり、見た目は全く同じであった。
そして惹かれるものも好きになるものも、何もかもが俺たちは近い。
だから磨智は純が好きだったし、俺も純が好きだった。
けれど純は磨智だけが大好きで、俺は磨智を呼べば付いてくるみたいな、余計なおまけの存在だ。
それを勘付いていた俺としては毎日失恋をしているような、そんな悲しい気持ちになっていた。
この二人はいずれ結ばれてしまうに違いない。
この年の夏だった。磨智が死んだのは。
昼休みに校舎裏に向かう二人を見かけた。
何時も三人で遊んでいた筈なのに、俺だけは呼ばれずに除け者。
いよいよヤバイなぁなんて、その時はとても焦っていた。
校舎裏に向かうなんてまるで、しようとしている事が解りきっている。
うちの学校では愛の告白をするのに呼び出す場所は、何故か校舎裏に集中していた。
この日二人は付き合ってしまうかもしれないと、俺の心が無駄に焦る。
「ねぇ純君。俺ね、純君の事が好き………」
無理矢理二人が一緒にいるところに行ってやろうなんて考えて、馬鹿を見た様な気がする。
頬を真っ赤に染めた磨智が、純の目を見てそう言った。
その様を木陰の裏からじっと見つめながら、この後なんて言葉を掛ければ良いかを悩む。
俺は一切身動きの取れないまま、校舎裏に生えている木の一部に化けていた。
夏の始まりの匂いのする校舎裏には、幸せそうな笑みを浮かべる純と磨智。
この二人の間に俺が入れる訳がない事を、本当はずっとずっと解っていた。
磨智は告白をするつもりで俺を除け者にしたのかと思えば、余計に胸がズキズキ痛む。
この時に俺は、磨智はずるいと思っていた。
遠くで鳴いている少しだけ気の早い蝉の声が、自棄に大きく聞こえる気がする。
今にも泣きだしそうな気持ちを抑えて空を仰げば、夏が近づいている時独特の晴天が其処にはあった。
「………俺もだよ、磨智」
そう言いながら純が長い腕を磨智に伸ばして、絡める様に抱きしめる。
毎日毎日失恋をしながら生きていたけれど、結ばれた二人を目の当たりにしながら、どういう風に笑えばいいんだろうと悩む。
寂しいと苦しいと悲しいが入り混じって溢れそうになった瞬間、信じられない事が起きた。
水面に何かを投げ入れた時に上がる飛沫が、純の腕の中で上がる。
その瞬間純の身体は一瞬にして水に濡れた様になったのだ。
震える純の腕の中に残ったものと言えば、びしゃびしゃに濡れてしまった磨智の制服。
この日、磨智は消えた。俺と純の目の前で忽然と消えてしまったのだ。
「えっ………」
純が濡れた磨智の服を抱きしめたままで、がくりと膝を付いてアスファルトの上に座り込む。
居ても立っても居られない俺は、純目掛けて木陰から飛び出した。
「純………!!!!」
俺に呼ばれて振り返った純の表情は、まるで世界が終わったみたいだった。
目を見開いて手を震わせて、今にも泣き出しそうな目をする。水浸しになった純を見下ろせば、遠くで蝉のなく声が聞こえた。
夏独特の匂いがする。風が吹いた瞬間に香る、夏独特の良い匂い。この日迄俺はその匂いが大好きで、何時も夏が来るのが待ち遠しかった。
けれどこの日以来、その夏の匂いは磨智の死を思い出させる匂いに変わってしまったのだ。
磨智はずるい。何時も俺の大好きなものを、いとも簡単に奪ってゆく。
大好きだった人の心も奪っていって、大好きだった匂いでさえも悲しい思い出に塗り替える。
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