1 / 1
贋作・白雪姫
しおりを挟む
こんばんは。
今日は白馬の王子様にキスをされて、毒リンゴの呪いが解けて、お城で結婚した後のお話です。
実はこのお話、色々な変遷があって、毒リンゴを食べさせた魔女は実母であったり、継母であったりします。
それに、毒リンゴを食べさせられるまでに、腰ひもを売りつけに行って腰を締め上げたり、櫛を売りに行って頭を櫛を刺したり、かなりアグレッシブな事をされています。
いやはや、昔のお話はダイレクトでダイナミックですね。
その後、王妃は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされて死ぬまで踊らされたそうな。
今日はその話の続きです。
焼けた鉄の靴を履かされて踊っている王妃を見つめながら、白雪姫は冷たい視線を投げかけます。
やがて、王妃は焼けただれた足を引きずりながら、気を失うでしょう。
それでも、白雪姫は王妃を許す事は出来ません。
気を失いそうになると、衛兵に命令して、王妃を立たせて踊りを続けさせます。
「もう、許してあげてはいかがだろうか」
やさしい王子様は白雪姫に提案しますが、白雪姫は無言で答え、衛兵に踊りを繰り返させます。
やさしい王子様は踊り続ける王妃をどうする事も出来ません。
「あなた、もう、寝ましょう」
白雪姫は静かにやさしい王子様に告げて、寝室へ誘います。
寝室の中でやさしい王子様は白雪姫と床を共にしますが、なぜか、その気になりません。
実はやさしい王子様は死んでいたような、いえ、死んでいた白雪姫が抱きたかったのです。
やさしい王子様はネクロフィリアだったのです。
夜な夜な城下町で町娘が死んだと聞くと、墓に行き暴いて衛兵に運ばせて城の中で愛でていたのです。
気にいった娘はそのまま皮を剥ぎ、トルソにして愛でていました。
白雪姫もそうするつもりでしたが、息を吹き返してしまったので、なりゆきで結婚してしまいました。
すべてが心優しい王子様の計算違いでした。
生きている目を輝かせている白雪姫の美しさは認めていますが、その目の輝きにやさしい王子様は跪いて、涙を流してしまいます。
白雪姫、なぜ、君は生きているんだい?
やさしい王子様は悶絶しながら、苦しみます。
そこへ衛士が焼けた靴を履かされて踊り続けていた王妃が召された事を告げに来ます。
宮廷の広間には踊り狂いながら、苦悶の表情を浮かべて死に絶えた王妃がいました。
やさしい王子様にとっては義母にあたりますが、思わず「美しい」と呟いてしまいます。
王妃の亡骸は秘密裡に、やさしい王子様の秘密の部屋に運ばれました。
やさしい王子様の秘密の部屋のベッドに横たわった王妃を見つめて、「王妃様、あなたは世界でいちばん美しい」
昔、魔法の鏡が言った言葉をやさしい王子様は呟きながら、王妃の顔を頬ずりし始めました。
それを見ていた、白雪姫は無言でやさしい王子様を後ろから心臓めがけて剣を刺して、亡き者にしました。
それから、無表情な白雪姫は城に火を放ち、何処か、自分を本当に愛してくれる人を捜しに旅にでました。
彼女の旅は何処で終わるのかは誰にも判りません。
今日は白馬の王子様にキスをされて、毒リンゴの呪いが解けて、お城で結婚した後のお話です。
実はこのお話、色々な変遷があって、毒リンゴを食べさせた魔女は実母であったり、継母であったりします。
それに、毒リンゴを食べさせられるまでに、腰ひもを売りつけに行って腰を締め上げたり、櫛を売りに行って頭を櫛を刺したり、かなりアグレッシブな事をされています。
いやはや、昔のお話はダイレクトでダイナミックですね。
その後、王妃は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされて死ぬまで踊らされたそうな。
今日はその話の続きです。
焼けた鉄の靴を履かされて踊っている王妃を見つめながら、白雪姫は冷たい視線を投げかけます。
やがて、王妃は焼けただれた足を引きずりながら、気を失うでしょう。
それでも、白雪姫は王妃を許す事は出来ません。
気を失いそうになると、衛兵に命令して、王妃を立たせて踊りを続けさせます。
「もう、許してあげてはいかがだろうか」
やさしい王子様は白雪姫に提案しますが、白雪姫は無言で答え、衛兵に踊りを繰り返させます。
やさしい王子様は踊り続ける王妃をどうする事も出来ません。
「あなた、もう、寝ましょう」
白雪姫は静かにやさしい王子様に告げて、寝室へ誘います。
寝室の中でやさしい王子様は白雪姫と床を共にしますが、なぜか、その気になりません。
実はやさしい王子様は死んでいたような、いえ、死んでいた白雪姫が抱きたかったのです。
やさしい王子様はネクロフィリアだったのです。
夜な夜な城下町で町娘が死んだと聞くと、墓に行き暴いて衛兵に運ばせて城の中で愛でていたのです。
気にいった娘はそのまま皮を剥ぎ、トルソにして愛でていました。
白雪姫もそうするつもりでしたが、息を吹き返してしまったので、なりゆきで結婚してしまいました。
すべてが心優しい王子様の計算違いでした。
生きている目を輝かせている白雪姫の美しさは認めていますが、その目の輝きにやさしい王子様は跪いて、涙を流してしまいます。
白雪姫、なぜ、君は生きているんだい?
やさしい王子様は悶絶しながら、苦しみます。
そこへ衛士が焼けた靴を履かされて踊り続けていた王妃が召された事を告げに来ます。
宮廷の広間には踊り狂いながら、苦悶の表情を浮かべて死に絶えた王妃がいました。
やさしい王子様にとっては義母にあたりますが、思わず「美しい」と呟いてしまいます。
王妃の亡骸は秘密裡に、やさしい王子様の秘密の部屋に運ばれました。
やさしい王子様の秘密の部屋のベッドに横たわった王妃を見つめて、「王妃様、あなたは世界でいちばん美しい」
昔、魔法の鏡が言った言葉をやさしい王子様は呟きながら、王妃の顔を頬ずりし始めました。
それを見ていた、白雪姫は無言でやさしい王子様を後ろから心臓めがけて剣を刺して、亡き者にしました。
それから、無表情な白雪姫は城に火を放ち、何処か、自分を本当に愛してくれる人を捜しに旅にでました。
彼女の旅は何処で終わるのかは誰にも判りません。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる