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第十章 うさぎ、心にウソをつく
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『彼の走る姿も笑顔も優しいところも全部大好きなんです。どうしたら彼女になれますか? 会長、お願いします! 私と副会長の吉居くんの仲をどうか取り持って下さい。よろしくお願いします』
今日一番の大きなため息をついた会長は手早く定型文となっている例の文章をは返信に貼り付ける。
『ご連絡ありがとうございます。それでは、吉居に申し伝えるために、あなたの本名、学年を教えて下さい。匿名では取り持つこともできません。ご返信下されば、あなたに直接会いに教室に伺い、ご相談に乗らせていただきます。ご返信お待ちしております』
キーボードが壊れるのではないかというほどの大きな音を立てて、メールが飛んでいく。
「ったく、毎度毎度、十通に一通は、吉居宛のラブレターじゃないか」
「モテますもんね、仕方ないです」
「仕方ないのか?」
「はい、だって吉居先輩ですし」
なにを今更、と首をかしげた私に会長の顔も同じ角度にかたむいていた。
「おまえって」
「はい?」
「好きな男がモテていても気にしないタイプなのか?」
「え? 気になりますよ!」
「だったら」
「はい?」
しばらく私の目を見て考え込んでいた会長が、なんでもない、と首を振って、最後の一通を開く。
今日一番の大きなため息をついた会長は手早く定型文となっている例の文章をは返信に貼り付ける。
『ご連絡ありがとうございます。それでは、吉居に申し伝えるために、あなたの本名、学年を教えて下さい。匿名では取り持つこともできません。ご返信下されば、あなたに直接会いに教室に伺い、ご相談に乗らせていただきます。ご返信お待ちしております』
キーボードが壊れるのではないかというほどの大きな音を立てて、メールが飛んでいく。
「ったく、毎度毎度、十通に一通は、吉居宛のラブレターじゃないか」
「モテますもんね、仕方ないです」
「仕方ないのか?」
「はい、だって吉居先輩ですし」
なにを今更、と首をかしげた私に会長の顔も同じ角度にかたむいていた。
「おまえって」
「はい?」
「好きな男がモテていても気にしないタイプなのか?」
「え? 気になりますよ!」
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