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第三章 新しい自分
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「宵、君はわかっているよね? 君と結婚したら、紅がどうなるか」
「わかってるよ、黒の一族に幸運をもたらす」
「それだけじゃないだろ、赤の一族は」
ん~、としばらく考えていた宵が思いついたようにうなずいた。
「赤の末裔が紅ちゃんしかいないなら途絶えるね、でも代わりに紅ちゃんは時間を巻き戻すことも進めることも止めることだってできるようになる。それってどっちが得だと思う?」
「得とか損とかじゃない、途絶えさせてしまうんだよ、赤が消えてしまう」
「でも、どっちにしたって消えちゃうじゃん、多分……、元々紅ちゃんは半分人間なんだし」
チラリと憐れむように私を見る宵。
さっきからこの二人の話し合いの中心は私のようだ。
でも私の話なのに、そこに入れてもらえていない。
まるで置いてきぼりにされているみたい。
「碧くんはなんで?」
「え?」
「紅ちゃんのこと好きなんじゃないの? 結婚しようとは思わないわけ?」
は?!
硬直した碧、そして私。
目が合った瞬間、お互いに思い切りソッポを向きあった。
沈黙を破るように聞こえてきたのは碧のため息だ。
「紅は誰とも結婚しない方がいいと思う」
「はあ?」
確かに私前の人生でも結婚はしてなかったし、恋愛すらしていなかった。
多分その先の未来にもそういった人は現れなかっただろう、あのままの自分であれば。
だけど、それを今回の人生始まったばかりで碧に決められるのは到底納得がいかない。
「どうせ、できませんよ」
卑屈な私の返事に碧は少しだけ悲しそうな顔をした。
「俺は赤の血を守りたい。例え紅で最後だとしても、だったら最後まで紅は紅のままでいてほしい」
真剣な眼差しの碧の言葉が酷く重たいものに感じた。
「一つだけ紅が結婚という道を選ぶことがあるとすれば……、普通の人間と結婚したらいい、そうしたら紅のままだ。血は薄れていくから紅の子供にも影響はないと思う」
何も言えなくなってしまって俯いた。
「そんなの紅ちゃんが決めることじゃん、碧くんの理想押し付けるなよ」
軽く私の気持ちを代弁してしまった宵に感謝したくなる。
私の将来を、碧に勝手に決められたくない。
宵の言葉に深く同意した。
「わかってるよ、黒の一族に幸運をもたらす」
「それだけじゃないだろ、赤の一族は」
ん~、としばらく考えていた宵が思いついたようにうなずいた。
「赤の末裔が紅ちゃんしかいないなら途絶えるね、でも代わりに紅ちゃんは時間を巻き戻すことも進めることも止めることだってできるようになる。それってどっちが得だと思う?」
「得とか損とかじゃない、途絶えさせてしまうんだよ、赤が消えてしまう」
「でも、どっちにしたって消えちゃうじゃん、多分……、元々紅ちゃんは半分人間なんだし」
チラリと憐れむように私を見る宵。
さっきからこの二人の話し合いの中心は私のようだ。
でも私の話なのに、そこに入れてもらえていない。
まるで置いてきぼりにされているみたい。
「碧くんはなんで?」
「え?」
「紅ちゃんのこと好きなんじゃないの? 結婚しようとは思わないわけ?」
は?!
硬直した碧、そして私。
目が合った瞬間、お互いに思い切りソッポを向きあった。
沈黙を破るように聞こえてきたのは碧のため息だ。
「紅は誰とも結婚しない方がいいと思う」
「はあ?」
確かに私前の人生でも結婚はしてなかったし、恋愛すらしていなかった。
多分その先の未来にもそういった人は現れなかっただろう、あのままの自分であれば。
だけど、それを今回の人生始まったばかりで碧に決められるのは到底納得がいかない。
「どうせ、できませんよ」
卑屈な私の返事に碧は少しだけ悲しそうな顔をした。
「俺は赤の血を守りたい。例え紅で最後だとしても、だったら最後まで紅は紅のままでいてほしい」
真剣な眼差しの碧の言葉が酷く重たいものに感じた。
「一つだけ紅が結婚という道を選ぶことがあるとすれば……、普通の人間と結婚したらいい、そうしたら紅のままだ。血は薄れていくから紅の子供にも影響はないと思う」
何も言えなくなってしまって俯いた。
「そんなの紅ちゃんが決めることじゃん、碧くんの理想押し付けるなよ」
軽く私の気持ちを代弁してしまった宵に感謝したくなる。
私の将来を、碧に勝手に決められたくない。
宵の言葉に深く同意した。
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