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親睦旅行 作戦決行
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親睦旅行 1日目
1日、観光名所を巡った俺らは宿入りした。
担任の桐子川先生の話を聞いた。
「これから、各自部屋に入るのだが、しおりにもある通り一人一部屋使うことになっている。親睦を深めるための旅行だ、多少の部屋訪問や仲間と話すのも認める。ただし…」
桐子川先生は、目を光らせ俺たちを睨みながらこう言い放った。
「例年…女子の部屋に男子が深夜に忍び込むという破廉恥な騒ぎを起こす者がいる。そこで、夜の部屋の移動は就寝の1時間前までとする。それ以降は、自室に戻り、他生徒の部屋に行くことは禁ずる。もし、どうしても用事がある時は教員に断りを入れること。」
毎年、女子の部屋に忍び込む不埒な輩を取り押さえることで有名な桐子川先生が少し脅しを入れてくる。
「もし、忍び込む生徒を見かけたら停学処分とする。いいな?」
(きっつ…まぁ、でも当然か)
後ろからまた、杉並が話しかけてくる。
「なんか、美璃亜ちゃん、有名道場の娘らしいぜ。黒帯3段でめちゃ強いってさー」
「…また嘘とか言って俺をからかう気じゃないだろうな…?」
「今度のは嘘じゃねぇよ」
桐子川先生の話が終わると、各々部屋へと向かう。
「紅葉くん」
振り返ると桜ちゃんが立っていた。
「ちょっと話があるの」
(杉並…ここは後でにしてもらうか)
「あー…ごめん、」
「行ってこいよ、」
「えっ、でも…」
「叶浦待ってんぞ、俺なら1人で部屋行くし、後で部屋こいよ!」
「お、おう…悪ぃ…」
「紅葉くん、こっち」
俺は、後ろ髪引かれる思いで杉並の後ろ姿を見ながら、桜ちゃんに手を引かれていった。
ロビーに降りて、俺は桜ちゃんと向かい合った。
「これ…」
桜ちゃんは後ろに隠しているものを俺に差し出した。
作戦の道具だ。
「杉並くんの部屋に行ったあとでいいから、遅くならないように変装してから私の部屋に来て」
「分かった…」
露骨に不安げな顔をしていたのか、桜ちゃんが俺の肩に手を置いた。
「ごめんね、こんなことさせて…でも…」
その後を続けようとした桜ちゃんに、俺は口を挟んだ。
「いいんだ、あのことを知ってるから協力したいって思ったんだ、これは俺の意志だよ。気にすんな」
(これは、俺が桜ちゃんの面子を守るためにやることだ、桜ちゃんにこんな顔をさせてどうする…!)
「あ、ありがとう…」
桜ちゃんは、困り笑顔でお礼を言って、俺と別れた。
さて、作戦開始だ。
1日、観光名所を巡った俺らは宿入りした。
担任の桐子川先生の話を聞いた。
「これから、各自部屋に入るのだが、しおりにもある通り一人一部屋使うことになっている。親睦を深めるための旅行だ、多少の部屋訪問や仲間と話すのも認める。ただし…」
桐子川先生は、目を光らせ俺たちを睨みながらこう言い放った。
「例年…女子の部屋に男子が深夜に忍び込むという破廉恥な騒ぎを起こす者がいる。そこで、夜の部屋の移動は就寝の1時間前までとする。それ以降は、自室に戻り、他生徒の部屋に行くことは禁ずる。もし、どうしても用事がある時は教員に断りを入れること。」
毎年、女子の部屋に忍び込む不埒な輩を取り押さえることで有名な桐子川先生が少し脅しを入れてくる。
「もし、忍び込む生徒を見かけたら停学処分とする。いいな?」
(きっつ…まぁ、でも当然か)
後ろからまた、杉並が話しかけてくる。
「なんか、美璃亜ちゃん、有名道場の娘らしいぜ。黒帯3段でめちゃ強いってさー」
「…また嘘とか言って俺をからかう気じゃないだろうな…?」
「今度のは嘘じゃねぇよ」
桐子川先生の話が終わると、各々部屋へと向かう。
「紅葉くん」
振り返ると桜ちゃんが立っていた。
「ちょっと話があるの」
(杉並…ここは後でにしてもらうか)
「あー…ごめん、」
「行ってこいよ、」
「えっ、でも…」
「叶浦待ってんぞ、俺なら1人で部屋行くし、後で部屋こいよ!」
「お、おう…悪ぃ…」
「紅葉くん、こっち」
俺は、後ろ髪引かれる思いで杉並の後ろ姿を見ながら、桜ちゃんに手を引かれていった。
ロビーに降りて、俺は桜ちゃんと向かい合った。
「これ…」
桜ちゃんは後ろに隠しているものを俺に差し出した。
作戦の道具だ。
「杉並くんの部屋に行ったあとでいいから、遅くならないように変装してから私の部屋に来て」
「分かった…」
露骨に不安げな顔をしていたのか、桜ちゃんが俺の肩に手を置いた。
「ごめんね、こんなことさせて…でも…」
その後を続けようとした桜ちゃんに、俺は口を挟んだ。
「いいんだ、あのことを知ってるから協力したいって思ったんだ、これは俺の意志だよ。気にすんな」
(これは、俺が桜ちゃんの面子を守るためにやることだ、桜ちゃんにこんな顔をさせてどうする…!)
「あ、ありがとう…」
桜ちゃんは、困り笑顔でお礼を言って、俺と別れた。
さて、作戦開始だ。
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