叶浦さん、パンツ穿いてないの!?

ぱぁ先生

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破天荒な実習生の末路

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(ていうかなんで、草加先生は俺がさくらちゃんのこと好きって知ってるんだ…)
「まさか…」


俺は教室へ戻り、柚樹にそれとなく聞いた。
「おい、お前草加先生に俺のこと言ったか?」
「お前のこと?あー、なんか聞かれたからちょろーっと言ったけど…」
「具体的にはなんて?」
「えー…何が好きとか誰がタイプとか…おー、そういや叶浦にぞっこんっていうのも言ったな」
「やっぱりか…」
俺はガックリ肩を落とし、項垂れた。
「え…まずかったか」
「まずいよ!そのせいで俺は…」
俺は柚樹に事の次第を話した。
「えぇ!?それマジか!?」
「嘘でこんな話するかよ…
もうあの女に振り回されるのはごめんだ。俺は反撃に出る」
「まぁ…人並み外れてるよな…」
柚樹も少しずつ草加先生の行動に疑問を抱き始めているようだ。
「なぁ、柚樹も協力してくれないか?」
「分かった、やるよ」
柚樹も仲間に加わり、まず俺はある人の所へ向かった。
「失礼します」
「あら、稲葉くん、こんにちは
珍しいわね、あなたがここに来るなんて」
「樹(みき)先生、ご相談があります」
「ん?」
俺はこれまでの草加先生の問題行動を親友である保健医の森宮樹(みき)先生に話した。
「えぇ!?あの子がそんなことを!?」
「はい、俺も叶浦さんも藤木乃さんもみんな迷惑しているんです」
「…確かにいいと思ったことは何でもかんでも自分理論でやっちゃう子だからね…
でも、そんなに迷惑かけていたなんて…
ごめんなさい…」
「樹先生が謝ることじゃないですよ」
「わかったわ、私に任せて!」
「…はい、お願いします」
樹先生は俺に耳打ちして、耳打ちの内容に俺はほくそ笑み、樹先生に任せた。
🎶~🎶
「柚樹か、守備はどうだ?」
「バッチグーよ、草加ちゃんの親父の会社に潜入成功~」
「そうか、抜かるなよ」
「OK~」
🎶~🎶~
「さくらちゃん?そっちはどんな感じ?」
「順調よ、婚約者さんのこと藤木乃さんが知っていて、連絡して今会ってるの」
「さすが藤木乃さんだな」
「婚約者さんに草加先生のこと全部話したわ、顔面蒼白よ。そんな人だったなんて知らなかったみたい」
「猫かぶってたんだな」
「そうよ、相当悪女みたいね」
「徹底的にやろう」
「ええ、に!」
「おう!」
(さくらちゃんたちの方も順調みたいだな
よし、俺は…)
俺の計画通りに草加先生を…
「落としてやる…」

ー職員室ー
俺は学年主任の先生に明日、体育館を貸してほしいと申し出た。
「体育館を貸してほしいだぁ?」
「はい、大切なイベントを行うので」
「大切なイベント?そんなもんねーぞ」
「僕たちで考えたイベントなんです」
「お前たちの都合で体育館を貸し出せるわけないだろ?無理だ」
「まぁまぁ、いいじゃないですか」
「笹木先生!いやあのねぇ…」
「生徒の企画を見て我々教育者が学べることもあると思いますよ」
「はぁ…」
「てことだ、稲葉少年!体育館貸出OK!」
「!ありがとうございます笹木先生!」
笹木先生は俺に耳打ちして
「頑張れよー?論破されるなよ?」
「は!?なんで…」
「樹から聞いたー」
「そうだったんですか…」
「ふぁーいとっ応援してるから」
そう言って笹木先生は体育教官室へと入っていった。
「…」

それぞれの準備は整い、翌日…。
俺は、草加先生を体育館に呼び出した。
「紅葉くん、こんな朝早くから呼び出して…この間の返事?」
「えぇ、そうですよ…」
「ふふ、私のものになってくれる気になったのね~嬉しい~」
「俺の返事は…」
途中で言葉を切り、例の人に出てきてもらった。ここで暗闇の中、校長先生にスポットライトが当たる。
「…麻田先生」
「こっ、校長先生…!」
「麻田先生、森宮先生から全て聞きました。あなたの行動を」
「何のことでしょうか、全く身に覚えがないのですが」
「稲葉くんが森宮先生に相談して、これまでの行動を森宮先生が直接私に伝えに来てくれたんですよ」
「私が何をしたって言うんです?」
「自分でしたことも覚えていないのですか…これは困りましたねぇ
稲葉くん教えてくれませんか?」
「はい、休日僕を含めた4人
叶浦、杉並、藤木乃でプールへ出かけていました。そこで…」
その日草加先生が悪びれもせず、半無銭飲食したこと、疲れの溜まっている柚樹をプールへ投げ込んだことを校長先生に伝えた。
「ここまでのことをしておいて、生徒にも親御さんにも謝罪の一言もないとは…
人として失格です。」
「…るさいっ…うるさいっ!私は何も悪くない!そうなるって知らなかった!ただそれだけじゃない!なんで怒られなきゃいけないの!」
「草加!!!」
「えっ…?」
体育館の奥から野太い怒鳴り声が聞こえてきた。
真っ暗闇の中出てきたのは、草加先生のお父さんだった。
「と…父さん…!?」
「いい加減にしないか!!!!
お前はいつもそうだ、自分の非を認めず責任放棄する。いい大人なのだから責任は自分で取りなさい!!!」
「父さんには関係ないでしょ!!!!!!」
「関係ある!!!!
俺はお前の父親だ!娘の不始末は俺の責任だ!だが、原因はお前にある、お前が何とかしなさい、草加。」
「…」
「杉並くんから一部始終聞いたよ
お前は実習生という立場ながら、生徒さんを危険な目に遭わせたり、不快な思いをさせてたりしている
そんな人間を親として一人間として教師にさせたくない」
「そ…そんな…」
「僕も君には失望したよ」
また、1人暗闇の奥から出てきて、彼にもスポットライトが当たる。
「…あ…あ…有人さん…」
「私の取引先の御曹司でしたわ
私が連絡して先生の今の有様を全て話しましたわ」
「君がそんな人だったとは思わなかったよ…彼女たちから君の学校での姿を聞いた時はもう頭が真っ白になったよ…」
「有人くん、すまない愚息女が…」
「…婚約は破棄させてください」
「えっ…!?」
「当たり前だろ、こんな姿を見て君と結婚できる方がすごいよ」
そう言って、草加先生の婚約者は体育館を出て行った。

「…ちなみに、ここのことは校内放送で映像として全クラスに放映されています」
「…そん…な…」
「そんなもこんなもねぇ!!!あんたにされたこと、これっぽっちも許したくねぇんだ!わかったらもうこんなことすんな!!!!」
草加先生はその場に崩れ落ちた。
「はい…すみません…でした…」

お騒がせ実習生、麻田草加の暴挙はこれで幕を閉じた。
草加先生は、残り1週間程実習期間があったがこの一件で実習取りやめになり、大学へと強制送還されることになった。
授業中、荷物を持って学校を去っていく姿が窓から見えた。
しばらく見ていると、さくらちゃんが走って先生を引き止める姿が見えた。


「草加先生っ…!」
「…さくらん…」
「…あんなことがあったとはいえ、私は…私たちはあなたに指導をしてもらいました、ありがとうございました」
「さくらん…ごめんなさい…」
「反省の色があるなら、次はもう大丈夫ですね
心入れ替えて、また先生を目指してください。応援してます。」
「ありが…とう…」

(さくらちゃん…いい子だな…)
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