叶浦さん、パンツ穿いてないの!?

ぱぁ先生

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(桜視点ver.)守りたい人と気持ち

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翌日、私は不良グループについて調べた。毎日の行動・誰といるかなど事細かに情報を入手した。
紅葉くんを危険な目に遭わせた人たちを私はそのままにしておけない。
「おはようございます、叶浦さん」
「あ…おはよう藤木乃さん…」
「…どうしましたの?表情が怖いですわ」
「いや…その…」
「こちらにいらして?」
藤木乃さんに連れられ校舎裏に来た。
「あの場では話しづらいと思って場所を移しましたの」
「ありがとう…実は」
私は昨日の紅葉くんのことを藤木乃さんに話した。
「そんなことが…」
「うん…それで、私犯人を割り出して注意をしようと思ってさ」
(あらあら、叶浦さんたら意外と血の気が多い方なのね。でも、無理ありませんわね…意中の人が苦しめられたら私も同じことをしていますわ)
「分かりましたわ、私も協力しますわ」
「えっ…いいよこれは私が考えたことだし…」
「1人では危ないですわ、それに私だけでは無いです。柚樹にも話をして協力してもらいましょ」
「…藤木乃さん…」
「私たちにとって大事な人ですから、黙ってはおけませんわよね」
「うん、ありがとう」
いいところでチャイムが鳴り、ホームルームが始まる時刻になる。
「あ!もうこんな時間!藤木乃さん行こう!」
「ええ」

~昼休み~
杉並くんを呼び出して、私と藤木乃さんは屋上で紅葉くんのことについて話し合った。
「マジか…俺、部活行ってて知らなかった…」
「それは仕方ないことです。それにしてもやり方が卑劣ですわ」
「そうよね、紅葉くんがどれだけ苦しんだか知らずに…」
「よし、俺あいつらに声掛けて直接言ってやるよ」
「本当?」
「おう、任せろ!」
「頼みましたわよ、何かあったら連絡してちょうだい」
「おう!」
私たちはそれで解散し、屋上をあとにした。
彼らの仲間が屋上の隅にいるとは知らずに…。
「ふーん…あいつらそんなことを…
させてたまるかよ、先手を打ってやる」


~放課後~
杉並くんは、1度私たちの教室に顔を出して、彼らのいる溜まり場へ向かった。
「私たちも近くにいよう」
「そうですわね」
私たちも杉並くんの少しあとから彼らの溜まり場の近くまで行くことにした。

その道中…
「「きゃ!?」」
突然目の前が真っ暗になり、気がつけば知らない場所にいた。

「よぉ…目が覚めたか叶浦、藤木乃」
「…!?」
「ここは…」
「俺らの新アジトだよ、前のアジトは古いからな、捨てたんだ」
「えっ…それじゃ…」
「ん?あぁ…もしかしてのことか?」
不良グループのリーダー 宮越くんが、ロープで縛られ眠らされている杉並くんを私たちの目の前に突き出した。
「柚樹!?」
「杉並くん…」
「バカだよな、警戒もせずに俺らの旧アジトへノコノコやってきてよぉ…」
「バカって言いましたわね…」
「藤木乃さん…?」
「確かに柚樹はバカでお調子者ですわ
でも、こんな卑劣な真似をする大馬鹿者のあなたたちに悪く言われる筋合いなどありませんわ!」
「強気になってるとこ悪いけどよぉ、藤木乃。分かってんのか?自分の立場」
「ええ、縛られて何も出来ませんわね」
「そのお前がそんな強気なこと言ってても無駄なんだよ、黙ってろ」
「あら、私はこんな縄どうってこと…ありませんわよ?」
藤木乃さんはいとも容易く縛られた縄を解いてしまった。
「んなっ…!?」
「あいにくこの手の訓練は3歳の頃から日々受けておりますの」
「藤木乃さん…すごい…」
「今解きますわ」
「ありがとう…!」
「くそっ…!」
「どうして、紅葉くんにあんなことしたの?」
「なんでってムカつくからに決まってんだろ?」
「それだけで…それだけの事で他人の命を危険に晒すなんて…!」
パアァァァン!!!!
「っ…てぇな!!!!何しやがる!」
「痛い?当たり前でしょそんな苦しみより紅葉くんの方がよっぽど苦しい思いをしたのよ」
「知るか!!!!俺に説教かよ!!!!!」
リーダーの宮越くんが私に殴りかかろうとしたその時

「俺のに何してんだ!!!!!」
「もみ…じ…くん…」
「稲葉くん…!」
「稲葉…てめぇ…」
「その手を下ろせ」
「…」
「下ろせ」
紅葉くんの気迫に宮越くんが押されてる…。
「俺に魚の粉を入れたのはお前の彼女の真田だろ」
「…!」
「俺の水筒に真田のネイルがついていたらしい」
「なんでそんなことがわかんだよ!」
「ある人からの情報でな
宮越、俺はしぶといから何度でも這い上がる」
「…」
「俺には何をしてくれても構わないが、俺の女や友だちを傷つけるのは…許さん」
紅葉くんは宮越くんの胸ぐらを掴み、そう言った。


程なくして、桐子川先生が駆けつけてくれた。
宮越くんたちはやったことが悪質とわかり、停学に。

「そういえば紅葉くん…1週間入院…」
そう言いかけた途端、紅葉くんはその場に崩れ落ちた。
「稲葉くん!?」
「ごめ…ん…ここまで走ってきた…から…ちょっと…力が…」
「紅葉くんっ…!!!!」

そのまま病院へと担ぎ込まれた。

~病室~
「まったく!大事にはいたらなかったものの、病室を抜け出すなんて!
もうこれっきりにしてくださいね!」
看護師さんに怒鳴られて、紅葉くんは「はーい」と生返事。
「紅葉くん…」
「ん…?」
「あの…アジトでのことなんだけど…」
「無理してごめん…蒼原からさくらちゃんが連れ去られたって聞いていてもたってもいられなくて」
「そ…それもそうなんだけど…
私は…その…」
「?なに?」
「『 俺の女に』って…言ってたのを…」
「あ…そ、そうだね…」
紅葉くんは顔を赤らめて照れくさそうにしている。
「さくらちゃん、俺、さくらちゃんが好きだ。ずっと一緒にいたい」
「紅葉…くん…」
「今回のことで分かったんだ…さくらちゃんは俺が守らなきゃって…だから
俺と、付き合ってください」
「…もちろん、こちらこそ!」
私はとびきりの笑顔を少し涙目になりながら紅葉くんに向けた。
紅葉くんは私の左頬に手をかけ、そっと優しく口付けをした。
はじめてのキスは…甘く少し切ない味だった。
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