元勇者のママが田舎暮らしで稲作しちゃうぞっ♡

積雪の銀ギツネ

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第一章 ラッキー王様

背に腹は変えてもいいかなって

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彼女は王の前で跪いていた。

「勇者よ、此度の戦は見事であった」

中性脂肪の塊を自在に操れそうな体系をし、
派手な黄金の冠に赤いマント、宝石で色飾られた服。
彼こそ王様だ。

「はい、ありがとうございます」

私は、地に顔を向けながら答えた。

「何か褒美をやらねばと思っておる。なんでもよいので申してみるがいい」
王様の顔は、それはそれはとても満足気だったのだろう。
声だけで喜びに満ち溢れている事がわかる。
「ならば、私は旅を終え静かに生きたいと思っております」

「そ、そうかそうか!」

次は拍子抜けした様な声だった。

「もし、何か必要なのであれば言ってくれるか。
我が国がこれほどまで賑わい、民も笑顔に満ち溢れておるのは、
紛れもなくそなた、アリア・シュペリンツェのおかげなのだ。
ある程度の我がままもかなえてやれる。」

私の名を強調しながら、王は褒美をとらすと強く言い放ったのだ。
しかし、私は平和な世に必要のない人間となった。
戦いはもう、終わったのだ。
王様と話しを終えてからしばらくして、
王様から借りていた部屋にある、私の数少ない荷物を片付けた。

「よいしょっと」

少し大きなカバンに無理やり詰め込んだ所為か、
ショルダーが肩に食い込んで歩きづらく、それに少し痛い。
バランスを取りながら、ゆっくりと部屋の出入り口へと歩きだす。
ドアのぶに手をかけようとしたが、その前に今一度振り返った。

「ここともお別れかぁ・・・」
少し名残惜しい気持ちもあるけれど、仕方ない。

平和が訪れたこの国で、いつまでもここにお世話になるのは
私としては気が引けていたのだ。

「すーっ」と深呼吸をして
「さよなら」と静かにつぶやいた。

そしてノブを握りしめ、扉を開けようとした時だった。
握りしめていたノブが勝手に動きはじめ、勢いよく扉が開いたのだ。

「どしん」という鈍い音とともに、私はしりもちをついてしまっていた。
「あいたたた~」お尻をさすりながら、私はドアへ目を向けた。

そこには怒りくるった獣のように強張り、息をあらげている王様が何食わぬ顔で
こちらをにらみつけていた。

「おぅさま?」何があったのだろうか。

ただ、理解できる事は、私に向けて怒っているという事だけだった。

「アリアよ、ずっとここに居てはくれぬのか」

王様は、かすかに聞こえる声で私にそう呟いた。

「はい、先ほど申した通り、私はすでにここにいる理由がなくなったのです」
そう返すと王様は先ほどの強張った顔から、子供のような泣き顔になり

しりもちを着いたままの私を大きく腕を広げ抱きしめてきた。

「え、あ、王様?」

私は困惑した。

「アあああああああリアよおおおおおおおお!!いやなのだあああ!」

力強く抱きしめられた私は、重たいカバンを背負っている所為でもあるのか
身動きがとれず、王様の身体を引き離す力も出せなかった。

「王様、落ち着いてください!少し痛いです!」

私はできる限りの抵抗を口ではしてみたけど、それ以外は出来ないでいる。

「うわああああああん!ありああああ!ああああありああああああ!」

そうしている内に王様の力がさらに強くなりはじめ、
体の全体重を乗せてきた。

「んおも!」重たい。

そう、王様はめちゃくちゃ重たい。
中性脂肪満点でふくよかな肉体。
それでいて、柔らかくぷにぷにとしたお腹が癖になりそうでならないような。
私の顔に王様のお腹のお肉がボヨボヨ当っているのがとても実感できた。

「うぅ~く、苦しいですぅ!」

やっと声が届いたのか「おお!」と声を出して、のっそり身体をどけてくれた
「すまぬ、しかし、そうか・・・」

涙と鼻水まみれの顔をうつむけながら、王様は呟いた。

「仕方あるまい、これをおぬしに渡しておこう」と言いながら
懐からクチャクチャになった紙切れを私に差し出した。

「これは?」

王様は私の顔を見つめながら説明した。

「そなた、ゆっくり暮らしたいのであろう。
ならばこの小さな土地の権利をそなたに渡そう。
それは証明書の様なものじゃ。
そこにおる村長にその紙をみせればすぐ理解してくれるであろう。」

ぐすんと鼻水をすすりながら、私に餌をこう犬のようなまなざしを向けてくる。

「小さな小屋もついておるゆえ、雨風も多少はしのげる。
少し古びておるが」と続けた。

確かに、ここなら静かでゆっくり過ごすことができて、
家もついてくるのであれば、何も損することはない。
それも、いいかな。

「わかりました。王様、ありがたく頂きますね」

うれしくて、笑顔で王様に感謝の言葉をつげた。
すると王様は、少し照れ臭そうにしながら口を開いた。

「あのな、あのな、それでじゃぁがなぁ
時々、会いに行ってもよいかのぉ」

本当に犬のように見えてきた。
少し、王様の事が可愛いなって思い始めてしまった。

「はい、もちろんですとも!
なんでしたら、たまに私が王様のお顔を伺いにこちらへ行ってもかまいません!」と
飼い主が犬をあやすような気持ちになりながら言ってしまった。

「う、う、うぅ・・・」

すると王様はまた泣きそうな顔になっている。

「あああああありあああああああああ!!!!」

そう叫びながら、また私に抱き着いてきた。
私はつい「よしよし」と口に出してしまいながらも、
王様の頭をなでなでしてしまった。

「うわああああん!離れたくないいいいいいいい!」

また、どしりと重たいお腹が私の顔に当たっている。
ゆさゆさと揺らされながら、私は目をつむり泣いている子犬をあやすかのように身をまかせていた。
その時だった。
ボヨボヨしたお腹が顔に当たっているはずなのに、なぜか一部だけ
なんというか、キュウリの様に細長くて少し硬柔らかいものがほっぺに当たっている事に気が付いた。
ゆっくり目をあけると、そこには紛れもない!
まさしく王様の立派な王様が目の前にあったのだ!

「ち、ちょ!お、王んぐぅ!!」

それは暴れ狂う王様!
偶然か必然か、私の口の中に入ってしまった。
混乱するさなか、一瞬で何故こうなったのかを推測をたてた。
そう、ズリズリと私の身体を這い上がるように抱き着いてきた勢いによって
王様のズボンもまさに、ズリズリとズリおちていったのだ。
なるほど、って、何を納得しているの!と心の中で叫んだ。

「んぐう!ん!んんん!!」いやぁ!

声を出そうとすれば王様を傷つけかねない私は、
王様の体重と鞄の重さで身動きがまた取れなくなってしまっていた。

「ありあよおお!おっおっう!おお!?」

心なしか、王様の声が裏返ったように感じた。

しかし、「ああありああああああ!!」

気が付いてないようだ。

「んっ!んうえぇ!!ん!!」
抵抗もできない、声も出せない私はこの状態を王様に伝える事は出来ないまま、
喉の奥まで届く王様のキュウリにされるがままになっている。

「お、おうさむぁ、おええ!んん!!あめぺぇ!んぇ!」王様、やめて!
この思いも儚く、王様はお腹を揺らし続けていた。

「あ、お、おお!ああ、ありあよおお!おっおっおっ!!!おおお!?」
快楽を実感し始めたのか、王様はとうとう腰を動かし始めた。

「ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ!」と音が口の中いっぱいに広がってくる。

「ありああ!ありあっ!ありあっ!ありあありあありあありあありああああ!」
王様自身何故こんなに気持ちがいいのか分からないまま、
快楽に委ね抑えきれない声とともに、キュウリはアリアの喉を突き抜け食道あたりまで侵入し
小刻みに痙攣しはじめた。

私はその瞬間何が始まるのかすぐ理解した。
「のおおおおおお!」大きな声を出しながら抵抗するもむなしく
それは一気に押し寄せた。

「ぴゅっ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!!!!!」
食道に勢いよく飛び出す王様のリトル王様。
「んあ!!んん!!」とても私では受けきれない量が口の中いっぱいになり、
口の隙間からドバドバとこぼれおちる。
息が、苦しい。
このままじゃ、気を失ってしまう。
そう思った時だった。

「おっおお、あ、あり、あ・・・。」と儚げな声を出しながら王様は下半身丸出しのまま
うつぶせに私の横に倒れこみ気を失ってしまった。

「ぷはぁ!んぇえ!おぇえええ!」胃の中いっぱいに注ぎ込まれた私は、
それを勢いよく吐き出していた。

「ドバドバドバ!びちゃびちゃびちゃ!」と音を立てながら、まるで滝のように口から流れ出てくる。

「はぁはぁはぁ・・・。」
とても苦くて、生臭くて、耐えがたい思いに涙を浮かべながら
ゆっくりと立ち上がり、隣で気持ちよさそうに眠る王様をみつめながら
「また、お会いしましょうね」と出来るだけの笑顔でささやいた。
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