ウソコク

三五八11

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第3章 新しい関係

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大樹は知らない美依が
兄の事を知った事を

美依は少し悩んだ
大樹に、花咲先輩から
お兄さんの話を聞いたことを
キチンと話しておくべきかどうか。
話し方で、花咲先輩にも
迷惑をかけてしまうかもしれない。

翌日も大樹や他のみんなと
バカな話で大笑いし
大樹のウソコクも
時折まじえながら
休み時間が終われば
授業はキチンとうけ
授業が全て終われば
家に帰って勉強する
それが美依の日常。
しかし、大樹の兄の話を聞いてから
スポーツニュースで
柾紅葉の名前が聞こえると
思わず画面から目が
はなせなくなってしまった
気にならないわけがなかった。

この人が大樹のお兄さんか
イケメン。
何度見ても
同じ感想

大樹はこの人の事
どう思っているんだろう?
尊敬してる?
大好きなお兄さん?
自慢の兄?
どれも絶対違う。
もし、どれかに当てはまるなら
私には教えてくれるはず。
自信過剰かもしれないけど
そう思う。
美依には、大樹と兄さんとは
花咲先輩が、言っていた以上に
何か、深い事情の深以上溝がある
それも確信していた。

ブラコン?
でも、大樹も中学サッカーでは
県のベスト11に選ばれたって
聞いたことあるし
そんなにコンプレックスもつ?

何気なく聞けるなら
いいんだけどなあ
大樹に……
でも、なんか怖いなぁ

と美依は
いつも同じ結論で
考えるのをやめる
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