魔界姫は歴史を変える

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一話

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 美しく光り輝く銀髪と、宝石のような大きくて赤い瞳が印象的な姫。

 彼女の肌は真っ白で美しく、頬や唇は淡いピンク色で小さな顔が特徴的だ。体は細く華奢だが、それでいて女性らしい曲線も際立っている。彼女の美しさは、全ての人々を魅了し、彼女が歩くたびに人々は彼女の美しさに見惚れる。それは魔界の人々だけではなく、人間や天界の天人達も例外ではなかった。

 ただこれは姫が大人になった時の話。今はまだ小さくて可愛らしい子供。そんな姫の名は……





「アシュレイナ姫様!どこに行かれたのですか!作法のお時間ですよー」

 きっと今頃、侍女達が私を探し回っているころだろう。だが、どんなに必至に探しても私を見つけることは出来ない。

 私が住むローズ宮は、魔王城から少し離れたところにあり、今いる場所はローズ宮の庭園の向こう。ここは、私が許可したものしか入れないようになっている。芝生があり、花が咲き誇る自然が豊かな場所。

 1人になりたい時や何もしたくない時にくる。今は何もしたくない時だ。

 作法の勉強はつまらない。いつも同じことを繰り返しする。私は、1度見たものや教えてもらったことはすぐに覚えて実現できる。だから、何度もやることに意味を感じない。

 今まで何かしたいとかひとつの事に興味をもてなかった。だけど、侍女たちが話していた内容にものすごく惹かれた。

 人間界には勇者という者がいる。勇者は、人間とは思えぬほど強く、魔王を倒すために生まれるらしい。その勇者と勇者の仲間が近い未来、魔界にやってくるかもしれないと。

 本当かは分からないけど侍女たちが話しているとゆうことは、お偉い方が話しているのを耳にしたとゆうことだ。

 お父様が倒されるとは思っていないが、その勇者とやらの強さがどれほどか興味がある。

 過去に何度か勇者が現れたとゆう話は聞いている。お父様やお兄様は勇者に会ったことあるのだろうか。

 お兄様に聞いてみようかな。何か知っているかもしれないし。でも今は確か魔物を駆除しに行っている。

 気になるけど仕方ない、また聞こう。それにしても今日は、風が気持ちいい。

 気分が良くない時はここに来ると少し気分が和らぐ。

 目を瞑り、風に揺られていると足音が聞こえた。一直線にこっちに向かってきている。ここに入れるものは、家族と専属侍女のベラだけだ。

 ベラが呼びに来たのかしら。もう少しここにいたいのだけれど、今隠れても遅いわよね。

「アシュレイナ」
 
 私の名を呼ぶ声はベラでも女の人の声でもなかった。声のする方へと顔を向けるとそこには…

「…レオお兄様?まあ!お久しぶりです!」

 1年ぶりあった大好きなレオノールお兄様。嬉しさのあまりお兄様に飛びついてしまったが、しっかり受け止めてくれた。

「いつ帰ってこられたのですか?」

「いまさっきだ。アシュレイナに会いたくてそのままここに来た」

「嬉しいです。私もずっと会いたかったです。お兄様がいない1年間はとても寂しかったんですよ!」

「私も会いたかったさ。それにしても…見ないうちに重くなったな」

「おもっ!?大きくなったって言ってください。怒りますよ!」

「冗談だよ。綺麗になったな」

 久しぶりに会ったお兄様は相変わらず意地悪だけど、相変わらずかっこいい。

「そういえば、侍女たちが必死にお前を探していたぞ。さてはまた授業をさぼったな?」

「…だってつまらないんですもの。同じことを繰り返すのは時間の無駄です。本を読んでいた方がまだ有意義な時間だとおもいますわ」

「まったく、困った子だな」

と言っていてもお兄様が私を撫でる手つきは優しい。

「ねえお兄様。今日、一緒に寝てもいい…?」

 昔はよく一緒に寝ていたけど、体が成長してからは一緒に寝なくなった。流石にだめってゆうかな?

「本当に困った子だ。…今日だけだぞ」

 なかなか返事くれないから、だめってゆうかと思った。 

「!本当に一緒に寝てくれるの?嘘じゃないよね」

「寝てもいいが父上には内緒だからな」

「うん分かった!ありがとうお兄様。大好き!」


 久しぶりにお兄様と一緒に寝た。お兄様の腕の中は温かくて心地いい。1年前より背も伸びてさらに凛々しくなったお兄様。成長していくお兄様の姿をそばで見れなかったのは悔しいが今このときはとても幸せだった。


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