黒き月の継承者 〜継承者は女難から逃げられない〜

Kei_Ogami

文字の大きさ
4 / 9
第一部

1ー3 魔女、風とともに

しおりを挟む
【旧倉庫八号/午前】

――風は、魔術を喚ぶ。

 不意に、静寂が訪れた。

 そしてその中、外から軽やかな足音が響いてくる。

 「ふたりとも、お疲れさま」

 その声は、どこか他人事のように優しく――そして背筋を撫でるように冷たかった。

 俺とリュクスはほぼ同時に振り返った。

 埃まみれの倉庫には場違いなほど清潔な、青のローブを纏った若い女が、いつの間にかそこに立っていた。音もなく。まるで風のように。

 銀とも灰ともつかない、煤けたプラチナの髪が揺れている。伏し目がちのその瞳は、眠る直前の夢のようにおぼろげで――なのに、その奥に潜んだ気配は、ぞくりとするほど“異質”だった。

 「……セイラ・フェアルーサ?」

 俺の口が自然とその名を呟いていた。

 「そう呼ばれること、最近は増えました。ごく限られた筋の中で、ですが」

 彼女――セイラは、足元の粘液の残骸に目を落とし、ひとつため息をつく。

 「やっぱり……間に合わなかった。もう、こんなになってる」

 「なあ……こいつが、アンタの依頼か?」

 問いかけると、彼女は小さく首を振った。

 「依頼? いいえ。これは“片付け忘れ”――でしょうか」

 片付け忘れ、だと?

 さらりとしたその口ぶりに、俺より先にリュクスの眉がぴくっと跳ねた。

 「え、ええと……つまり、これ、魔女さんの……ってこと?」

 「いいえ、そういうものではありません。これは“結果”です」

 セイラは倉庫の中央へ歩を進め、粘液の痕跡を足先でなぞるように踏みしめた。
 すると、そこに残っていた瘴気が、風に巻かれるように霧散していく。

 「……風が、動いてる……」

 リュクスがぽつりと呟いた。
 風そのものが、意志を持っているかのような気配。

 セイラが振り返る。
 その目元に、淡く紅の光が滲んでいた。

 「見ていただいたとおり、“あれ”は既に《模倣》の段階に入っていました。普通の素材ではありません。……人間の意識断片を吸っています」

 「つまり、放っておいたら……誰かの“真似”をして、人になる?」

 俺が問うと、セイラはふわりと笑った――ように見えた。

 「なるかもしれませんし、ならないかもしれません。ただ、“記憶”に関わる。もしあなたたちが引っかかっていたら――少し面倒でしたね」

 (……なんなんだよ、それ)

 「……これ、絶対、“搬出補助”じゃねぇよな」

 「間違いなく、厄ネタですね」

 リュクスの真面目なツッコミに、俺は思わず頭をかいた。

 セイラは俺たちのやりとりをよそに、静かに、その場にしゃがみこむ。

 「……さて。ここは私が封じておきます。ギルドには“安定した”とだけお伝えください」

 その指先が空をすべり、ひとつ印を結ぶような仕草。
 その仕草とともに、倉庫の空気がすうっと澄んでいく。
 沈殿していた気配は、風に巻かれて、音もなく消えていった。

 ――風が吹いた。

 どこからともなく、山の冷気を含んだ、異国の風。潮風じゃない、それは……この町にあるはずのない風だった。

 そいつが俺の頬を撫でて、去っていく。

 「じゃあ、あなたたちはギルドへ。アグネッタさんには“少し多め”に請求しても大丈夫です......多分」

 「そういうの、あるんですか……?」

 「ええ、“魔女案件”ってやつですから」

 セイラは最後に一度だけ、俺たちを見た。
 その瞳は、まるで“記録”しているかのようなーー観察者の眼。

 そして、風とともに背を向ける。

 その後ろ姿を見送るように、倉庫の扉が、音もなく閉じた。

【旧倉庫群・その後】

 風が、抜けていった。

 “風の魔女”──セイラ・フェアルーサ。
 その名を残して、まるで風そのもののように、静かに姿を消した。

 痕跡なんて、どこにもない。
 ただ異様に澄んだ空気と、倉庫の片隅に風が描いたような砂の文様だけが、残されていた。

 「……行った、みたいですね」

 リュクスがそう言って息を吐く。張り詰めていた顔がようやく緩み、安堵の気配が戻ってくる。

 俺も、ふう、と大きく息を吸ってから、吐いた。
 思っていた以上に、呼吸が浅くなっていたことに気づく。

 「なんだったんだ、あの魔女……。いや、あれが“魔女”ってやつなのか……?」

 現実感が、まだ肌に馴染まない。あの透明な声と、あの眼差し。

 「一応、“契約者”という類らしいです。風の系統の精霊、あるいは神霊と契りを結んだ、特殊な魔術士……ってギルドの記録にはありましたけど」

 「どっちにしろ、お近づきにはなりたくねぇな……」

 強張った身体をほぐしながら、粘液だらけの外套を脱ぎ捨てる。
重く、ぬるりとした感触が気持ち悪い。

 「“依頼人不在”ってだけで嫌な予感はしてたけど……まさか、魔女のお迎えイベントだったとはな」

 軽口のつもりで言ったが、自分の声に混じる震えに気づく。
 思い出しただけで、背中がぞわりと粟立つ。

 リュクスが手帳を開いて、ぺらぺらと書き込みを確認している。

 「それにしても、“なまもの”の進化体、やっぱり通常の再生種とは動きが違いましたね。反応も速くて、形状も安定してなかった」

 「“何かを真似してる”って感じだった......」

 俺はふと床に目を落とし、染みの跡を指先でなぞった。
 黒い核が潰れたとき、“粘獣”は崩れ落ちた――だが、その最期の一瞬、確かに“ヒトの形”を模していた。……そんな気がしてならない。

 「模倣……ですか。あの魔女の気配に反応したのかもしれませんね。魔術刻印に反応して動き出す、って記録もあります」

 「俺たちは……“運悪く巻き込まれた”だけか」

 胃の奥が、"きゅっ"と締めつけられる。
 俺の言葉に、リュクスはふと黙り込んだ。そして、何かを言いかけて――言葉を飲み込むように口を閉じた。

 「……なんだよ」

 問い返すと、リュクスは曖昧に微笑んだ。

 「いえ、なんでも。気のせいです……きっと」

 「思わせぶりか。……ちょっと感じ悪ぃぞ」

 「失礼しました。では、アグさんに報告しましょう。まだ“続きがある顔”してると思いますし」

 「だろうな……」

 外套の裾を握り直しながら、俺はため息をつく。

 そうして、俺たちは倉庫を後にした。
 倉庫を出る、そのとき。
 背後で、かすかに風が鳴った。

 ──風鈴のような、ほとんど音とも呼べぬささやき。

 振り返っても、誰の姿もない。
 ただ、澄んだ空気の中に、名もなき気配がふわりと漂っていた。

 ……まだ、風はそこにいたのかもしれない。

【プレヴェザ支部/昼前】

 港の空気は、昼前とは思えないほど、湿っていた。
 日が高く昇っても、潮の匂いは古い血のように、どこか生臭さを残している。

 プレヴェザ支部、ギルドホール。

 帳簿室の奥では、アグネッタが羽ペンを手に、何やら面倒そうな顔で書類に向かっていた。
 カウンター前には、泥と汗にまみれた二人組――つまり、俺とリュクスが並んで立っている。

「……で、“なまもの”の方は、最終的にどうなったの?」

 アグが顔を上げ、眉根を寄せて問いかけてくる。

「殲滅は済んだ。火は使ってない。核の部分を潰したら、再生は止まったよ」

 そう答えながら、脳裏にはあの“異物”の輪郭が、いまだ生々しくこびりついていた。
 あの動き、あの匂い、そして――あの感覚。あれは本当に“生き物”だったのか?

「……また契約系の可能性、あるわね」

 アグが呟きながら、さらさらと羽ペンを走らせていく。

「契約系……つまり、“何か”と魂や力を媒介に結んだ、人工的な魔法生命。そういう想定で処理記録つけとくわ」

 彼女の言葉に、リュクスが肩を竦めるようにして言葉を継いだ。

「僕には分類まではわかりません。ただ、反応は確かにありました。痕跡も残ってましたし……微弱でしたが」

 アグの筆が止まり、ふうと短くため息を吐いた。

「今月に入って、これで七件目よ。全部“再生系”で、しかも出所不明。妙に増えてるのよね」

「七件も?」

「ええ。見過ごせる数じゃないわ。上層部も、そろそろ調査班を回すか検討してる。正式決裁はまだだけど」

 アグの声音はいつも通り平坦だが、その奥に、軽い緊張感がにじんでいた。

 この町には、“潜ってる”何かがある――そんな実感が、胸の奥にずっしりと沈む。

「で、例の依頼人──セイラ・フェアルーサだったっけ? 何か掴めた?」

 「......セイラ・フェアルーサだ。本人が、現場にいた」

 俺が代わって答え、外套を机に置く。

 「何もかも風まかせ、って感じだったけどな。“片付けの続き”だとか言って、例の個体を黙って見てた。こっちの説明には一言も反応せずに」

 アグは呆れたように天を仰ぐ。

 「……プレヴェザに来て、まだ日も浅いはずなのにね。さすが“魔女様”、ってことかしら」

 「“依頼は終わってない”ってのが彼女の言い分だった。だから、正式にはこの一件……“続いてる”んじゃないか?」

 「そこは、確認するわ」

 アグは手早く台帳をめくり、該当案件を引き出す。
 「アステリア荘 倉庫内搬出補助(要立会)」と題されたその依頼票の登録日は、つい先週。セイラが支部に“魔女登録”を済ませた翌日だ。

「依頼内容……ああ、あったあった。見て、ここ。『搬出補助』ってなってるけど、他にも、小さく書いてあるでしょ」

 彼女が差し出した紙面には、こう記されていた。
『アステリア荘/倉庫・文書室 封印品の確認と搬出補助』
※搬出に際し、現地案内人・記録者の同行を必須とする

 「はい、継続中。搬出補助ってあるけど、現地確認・物品対応含むって注釈付き。つまり今回の倉庫も“事前処理”扱いよ」

 リュクスがちらりと俺を見る。

 「……やっぱり。じゃあ次が“本命”ってやつですかね」

 「鍵と地図の断片を預かった。それも、風まかせに置いていったんだがな」

 俺は外套の内ポケットから、小さな封筒を取り出す。
 中には古びた銀の鍵と、薄い羊皮紙に走り書きされた数行の文字。

 『アステリア荘/倉庫・文書室』
 その下に、潮のかかった印影と、風に吹かれたような筆致のサインが残されていた。

 アグは無言でそれを見つめた後、肩をすくめる。

 「まったく……好きにしてくれちゃって」

 「そういう種族なんだろ。風の魔女、なんて呼ばれるくらいだし」

 「風のせいにしときゃ何でも通るって思われてるの、腹立つわよね」

 アグは苦笑混じりにそう言いながら、机の奥から新たな封筒を引き出した。

 「はい。じゃあ“続行中”として報告まとめとく。あと、これ。明朝には連絡船を用意できるよう手配しておくから、それまでに準備済ませておいて」

 ちょうどそのタイミングで、奥からニオビが姿を現した。
 手には記録書類と、布に包まれた小さな連絡帳のようなものを抱えている。

 「はい、これ。アステリア荘での通信記録用ね」
 ニオビは、やや息を弾ませながら机にそれを置く。

 「魔導干渉が出やすい区画だから、紙に残して。
 なにかあれば、これに記録して戻ってきてください。魔女と関わる依頼は……記録が、後で証明してくれるから」

 そう言って彼女は、そっと記録帳の留め具に触れる。

 「……証明?」

 リュクスが首をかしげる。

 「“魔女案件”って、やっぱりギルドの中でも別枠なんですね?」

 アグが苦笑して補足する。

 「そうなるわね......。魔女が関与した案件は、口約束や証言だけじゃダメなの。だから、記録と符号、それに承認印――全部きちんと残しておくの。組合員を守るためにもね」

 ニオビも頷く。

 「ええ。セイラ・フェアルーサは、登録手続きも、形式どおり済ませてる。
 彼女は“風の系統・精霊媒介者”として記載済みで、依頼発注者としての資格もある。けれど……」

 「けれど?」

 「“あの人たち”の依頼って、ときどき“依頼になってない”のよ。
 暗黙の了解とか、風任せの伝言とか......。帳簿に記録があるから、最低限、後で辿れる。そうじゃなきゃ、誰も受けようなんて思わないわ」

 リュクスが連絡帳を手に取り、ぱらりと中をめくる。

 「この帳簿も、渡す相手は“依頼人”ではなく、“事後の検証者”なんですね」

 「そう。あくまで“証明用”よ。後で“あなたがそこにいた”ことを示す記録としてね」

 そして話は、アステリア荘の前情報に及ぶ。

 「一応、言っておくけど──あそこ、帝国時代の別荘跡よ」

 アグが思い出すように言う。

 「王都カリストポリスからの記録だと、黄昏期の貴族領。
 地下には古い避難路が通じてたって話もある。いまは部分的に封鎖されてるけど、昔の倉庫や文書室は……まだ残ってるかもしれないわね」

 「風の通りが不自然って、前に報告がありましたよね」

 「そう。空気が回らない場所と、やけに涼しい区画が交互にあるって。
 中の構造が“迷路状”に改修されたか、あるいは……最初からそういう造りだったのかもしれないけど」

 俺はそのやり取りをぼんやりと眺めながら、手の中の鍵に視線を落とした。

 ──風が、鍵を置いた。

 そうとしか思えない。誰もいないはずの空間に、そっと。
 まるで、「次の扉を開けろ」とでも言うように。
 ……あるいは、「開けるな」という警告だったのかもしれないが。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

無能と追放された鑑定士の俺、実は未来まで見通す超チートスキル持ちでした。のんびりスローライフのはずが、気づけば伝説の英雄に!?

黒崎隼人
ファンタジー
Sランクパーティの鑑定士アルノは、地味なスキルを理由にリーダーの勇者から追放宣告を受ける。 古代迷宮の深層に置き去りにされ、絶望的な状況――しかし、それは彼にとって新たな人生の始まりだった。 これまでパーティのために抑制していたスキル【万物鑑定】。 その真の力は、あらゆるものの真価、未来、最適解までも見抜く神の眼だった。 隠された脱出路、道端の石に眠る価値、呪われたエルフの少女を救う方法。 彼は、追放をきっかけに手に入れた自由と力で、心優しい仲間たちと共に、誰もが笑って暮らせる理想郷『アルカディア』を創り上げていく。 一方、アルノを失った勇者パーティは、坂道を転がるように凋落していき……。 痛快な逆転成り上がりファンタジーが、ここに開幕する。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~

とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。 先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。 龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。 魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。 バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

処理中です...