3 / 39
お掃除の妖精さん
しおりを挟む
東京に上京してから、私は家事をまともにしていません。何故なら、妖精さん達がやってくれるからです。
これは最初に説明しておかなきゃなりません。妖精さん達は、楽しい事が大好きなんです。そして、これが一番大切な事なんですが、妖精さんは年中遊んで暮らしている訳では無く、とても勤勉なのです。
妖精さん達にはそれぞれ持っている役割の様な物が有り、日々頑張ってこなしています。そして、それぞれ持って居る役割を果たしている時が、妖精さん達にとって一番の至福の時間の様です。
中でも特に勤勉なのは、お掃除の妖精さんです。私の暮らしているワンルームのアパートには、お掃除の妖精さんが三人暮らしています。お掃除の妖精さんは、昼夜を問わずお部屋をピカピカにしてくれるのです。
正直助かります。だって、私が寝ている間に部屋はピカピカにしてくれて、ゴミを出し忘れても妖精さんが捨ててくれるんです。おまけに、シャワーを浴びて浴室を出た瞬間に掃除が始まり、湯垢が綺麗に無くなっています。
正直な所、私は一人暮らしを始めて、棚に埃が積もったのを見た事が有りません。もちろん掃除機は、両親が買ってくれました。ですが使ってません。
楽です。助かります。一家に一台、いや一家に一人お掃除の妖精さんが居れば、どんなずぼらな家庭でも、お家がピカピカになると思います。
でも私は、このまま妖精さんに任せて、家事の出来ない女になって良いのでしょうか? いや、良くない!
そしてある休日の朝、私は決心してお掃除の妖精さんに言いました。
「私が掃除するよ。妖精さん達はたまには休んでて」
そういった瞬間、お掃除の妖精さん達はつぶらな瞳に涙をいっぱいに浮かべて、私を見上げました。
うわっ。泣きそうになってる。何故だろう、この凄い罪悪感は。取らないよ。あなた達の役割を取ったりしないからね。でもね、私の家事スキルもね。わかるでしょ?
「あのね、私が将来掃除が出来ない女になったら困るでしょ? だから私も掃除するよ」
お掃除の妖精さん達は、首を傾げます。そして、三人が円陣を組み、何やら話を始めました。やがて、話し合いが終わった様で代表の一人が前に出ると、とても良い笑顔でサムズアップし、黙々と掃除を始めました。
あれ? なんか伝わってない気がする! 私は妖精さん達をじっと見つめて、問い返します。
「たまには私も掃除するけど、良いよね?」
妖精さん達は、可愛い手を胸の前で交差しバツを作ります。
「いや、何でよ。あなた達の役割を取ったりしないよ」
妖精さんは首を傾げてから、ジェスチャーを交え口をパクパク動かしました。
はい。伝わりました。何故だかはっきり理解しました。この子達は、私がお嫁に行っても着いて行くから、掃除は自分達に任せろと言ってたのです。
あぁなんて安心感。これで一生掃除から解放されるのかしら。もういっその事、妖精さん達にお任せして、いやいや、それでは家事出来ない女まっしぐらです。
彼氏が出来た時には、部屋を掃除してあげたりなんて、ウフフ。そう、挫けてはいけない。私は、心の中で呟きました。目指せ出来る女! 下心? 良いじゃない! どうせ恋って漢字には下に心が入っているんだから。
「あなた達の言い分はわかった。なら、掃除の仕方を教えて下さい」
私は、掃除の妖精さん達に土下座を敢行しました。そして妖精さん達は、私の頭をポンポンと叩きます。
「わかってくれたの?」
私が頭を上げ妖精さん達を見ると、妖精さん達は三人で仲良くサムズアップをしました。私は思わずガッツポーズをしました。きっと、いや、今度こそ伝わりました。
三人の妖精さん達は一斉に腕を組んで、鼻息を荒くしています。これは『見守ってやるぜ!』って事よね。頑張るよ、期待に応えるよ! これで出来る女に一歩近づく!
しかしこれが後で後悔になるとは、この時は思いませんでした。妖精さん達のお掃除は、決して謎パワーで行っているのでは有りません。出るは出るは良くわからない豆知識。流石は妖精さんだけあって、掃除方法はエコ満載でした。
そりゃあ私だって、埃は棚の上から落として、最後に床を掃除する位は知ってますよ。でも妖精さん達は、もっとも~っと徹底してました。
窓や桟の吹き方、埃の落とし方、床の吹き方、浴槽の洗い方、便器の掃除、何から何まで手を抜く事は有りません。
食器棚やら何やらを色々動かして、端から私は汗だくになりました。そしてはたきを使い、粗方埃を落とした後は吹き上げです。
でも、こんなのはまだまだ序盤に過ぎないんです。以前お掃除の妖精さん達にせがまれて買わされた、『重曹』を使って洗浄液を作ります。そして届かない天井を台を使って磨きます。妖精さん達は飛べるけど、私は飛べないからね。
いつも棚で隠れている壁、棚の上から棚の中、窓や桟、勿論エアコンも、部屋中隅々まで丁寧に磨きあげて行きます。
換気扇は小麦粉を振りかけてから暫く放置し、お湯で流します。お風呂場の湯垢は、これまたせがまれて買わされた『クエン酸』で洗浄液を作り、ひたすら磨き上げます。とにかく、石鹸カス等が一切残らない様に、徹底的に磨き上げるのです。
勿論トイレも便器もピカピカに磨き上げました。「大掃除か!」と言いたくなる程の徹底ぶりに、私はへとへとになりながら思わず呟きました。
「これだけの事を小さい体で良く毎日やってたわね」
掃除はこれだけでは終わりません。床のワックス掛けが待っています。
「こんなのいつ作ってるの?」
私が妖精さん達に聞いたのは、妖精さん特製ワックスでした。何でも、柑橘類を煮詰めた液だそうで、これを使い徹底的に床を磨き上げます。床のワックス掛けが終わり、棚やらを元に戻しもう一度床の埃を取ってようやく終了です。
確かにね。私はまだ二十歳だし、体力は有るつもりです。でもね……。
「したっけ、朝から始めてもう真っ暗じゃないしょや~!」
お掃除の妖精さん達に取って、掃除は楽しい事なのです。生きがいみたいなもんです。私が手を抜こうとすれば、涙目で訴えてきます。疲れて休もうとすれば、もっと遊ぼうと言わんばかりに私の周りを飛び回ります。
今日は私と一緒に掃除が出来た事が凄く嬉しかった様で、何時もより元気に私の周りをクルクルと飛び回っていました。
ごめんね、お掃除の妖精さん達。あなた達と一緒に掃除をするのは、年末に一度で充分だわ。私は心の中でそう呟き、日々の掃除を妖精さん達に任せる事に決めるのでした。
これは最初に説明しておかなきゃなりません。妖精さん達は、楽しい事が大好きなんです。そして、これが一番大切な事なんですが、妖精さんは年中遊んで暮らしている訳では無く、とても勤勉なのです。
妖精さん達にはそれぞれ持っている役割の様な物が有り、日々頑張ってこなしています。そして、それぞれ持って居る役割を果たしている時が、妖精さん達にとって一番の至福の時間の様です。
中でも特に勤勉なのは、お掃除の妖精さんです。私の暮らしているワンルームのアパートには、お掃除の妖精さんが三人暮らしています。お掃除の妖精さんは、昼夜を問わずお部屋をピカピカにしてくれるのです。
正直助かります。だって、私が寝ている間に部屋はピカピカにしてくれて、ゴミを出し忘れても妖精さんが捨ててくれるんです。おまけに、シャワーを浴びて浴室を出た瞬間に掃除が始まり、湯垢が綺麗に無くなっています。
正直な所、私は一人暮らしを始めて、棚に埃が積もったのを見た事が有りません。もちろん掃除機は、両親が買ってくれました。ですが使ってません。
楽です。助かります。一家に一台、いや一家に一人お掃除の妖精さんが居れば、どんなずぼらな家庭でも、お家がピカピカになると思います。
でも私は、このまま妖精さんに任せて、家事の出来ない女になって良いのでしょうか? いや、良くない!
そしてある休日の朝、私は決心してお掃除の妖精さんに言いました。
「私が掃除するよ。妖精さん達はたまには休んでて」
そういった瞬間、お掃除の妖精さん達はつぶらな瞳に涙をいっぱいに浮かべて、私を見上げました。
うわっ。泣きそうになってる。何故だろう、この凄い罪悪感は。取らないよ。あなた達の役割を取ったりしないからね。でもね、私の家事スキルもね。わかるでしょ?
「あのね、私が将来掃除が出来ない女になったら困るでしょ? だから私も掃除するよ」
お掃除の妖精さん達は、首を傾げます。そして、三人が円陣を組み、何やら話を始めました。やがて、話し合いが終わった様で代表の一人が前に出ると、とても良い笑顔でサムズアップし、黙々と掃除を始めました。
あれ? なんか伝わってない気がする! 私は妖精さん達をじっと見つめて、問い返します。
「たまには私も掃除するけど、良いよね?」
妖精さん達は、可愛い手を胸の前で交差しバツを作ります。
「いや、何でよ。あなた達の役割を取ったりしないよ」
妖精さんは首を傾げてから、ジェスチャーを交え口をパクパク動かしました。
はい。伝わりました。何故だかはっきり理解しました。この子達は、私がお嫁に行っても着いて行くから、掃除は自分達に任せろと言ってたのです。
あぁなんて安心感。これで一生掃除から解放されるのかしら。もういっその事、妖精さん達にお任せして、いやいや、それでは家事出来ない女まっしぐらです。
彼氏が出来た時には、部屋を掃除してあげたりなんて、ウフフ。そう、挫けてはいけない。私は、心の中で呟きました。目指せ出来る女! 下心? 良いじゃない! どうせ恋って漢字には下に心が入っているんだから。
「あなた達の言い分はわかった。なら、掃除の仕方を教えて下さい」
私は、掃除の妖精さん達に土下座を敢行しました。そして妖精さん達は、私の頭をポンポンと叩きます。
「わかってくれたの?」
私が頭を上げ妖精さん達を見ると、妖精さん達は三人で仲良くサムズアップをしました。私は思わずガッツポーズをしました。きっと、いや、今度こそ伝わりました。
三人の妖精さん達は一斉に腕を組んで、鼻息を荒くしています。これは『見守ってやるぜ!』って事よね。頑張るよ、期待に応えるよ! これで出来る女に一歩近づく!
しかしこれが後で後悔になるとは、この時は思いませんでした。妖精さん達のお掃除は、決して謎パワーで行っているのでは有りません。出るは出るは良くわからない豆知識。流石は妖精さんだけあって、掃除方法はエコ満載でした。
そりゃあ私だって、埃は棚の上から落として、最後に床を掃除する位は知ってますよ。でも妖精さん達は、もっとも~っと徹底してました。
窓や桟の吹き方、埃の落とし方、床の吹き方、浴槽の洗い方、便器の掃除、何から何まで手を抜く事は有りません。
食器棚やら何やらを色々動かして、端から私は汗だくになりました。そしてはたきを使い、粗方埃を落とした後は吹き上げです。
でも、こんなのはまだまだ序盤に過ぎないんです。以前お掃除の妖精さん達にせがまれて買わされた、『重曹』を使って洗浄液を作ります。そして届かない天井を台を使って磨きます。妖精さん達は飛べるけど、私は飛べないからね。
いつも棚で隠れている壁、棚の上から棚の中、窓や桟、勿論エアコンも、部屋中隅々まで丁寧に磨きあげて行きます。
換気扇は小麦粉を振りかけてから暫く放置し、お湯で流します。お風呂場の湯垢は、これまたせがまれて買わされた『クエン酸』で洗浄液を作り、ひたすら磨き上げます。とにかく、石鹸カス等が一切残らない様に、徹底的に磨き上げるのです。
勿論トイレも便器もピカピカに磨き上げました。「大掃除か!」と言いたくなる程の徹底ぶりに、私はへとへとになりながら思わず呟きました。
「これだけの事を小さい体で良く毎日やってたわね」
掃除はこれだけでは終わりません。床のワックス掛けが待っています。
「こんなのいつ作ってるの?」
私が妖精さん達に聞いたのは、妖精さん特製ワックスでした。何でも、柑橘類を煮詰めた液だそうで、これを使い徹底的に床を磨き上げます。床のワックス掛けが終わり、棚やらを元に戻しもう一度床の埃を取ってようやく終了です。
確かにね。私はまだ二十歳だし、体力は有るつもりです。でもね……。
「したっけ、朝から始めてもう真っ暗じゃないしょや~!」
お掃除の妖精さん達に取って、掃除は楽しい事なのです。生きがいみたいなもんです。私が手を抜こうとすれば、涙目で訴えてきます。疲れて休もうとすれば、もっと遊ぼうと言わんばかりに私の周りを飛び回ります。
今日は私と一緒に掃除が出来た事が凄く嬉しかった様で、何時もより元気に私の周りをクルクルと飛び回っていました。
ごめんね、お掃除の妖精さん達。あなた達と一緒に掃除をするのは、年末に一度で充分だわ。私は心の中でそう呟き、日々の掃除を妖精さん達に任せる事に決めるのでした。
1
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
隠れ御曹司は、最強女子を溺愛したい
藤永ゆいか
児童書・童話
過去のある出来事から、空手や合気道を習うようになった私。
そして、いつしか最強女子と言われるようになり、
男子が寄りつかなくなってしまった。
中学では恋がしたいと思い、自分を偽って
学校生活を送ることにしたのだけど。
ある日、ひったくり犯を撃退するところを
クラスメイトの男子に見られてしまい……。
「お願い。このことは黙ってて」
「だったら、羽生さん。
俺のボディーガード兼カノジョになってよ」
「はい!?」
私に無茶な要求をしてきた、冴えないクラスメイトの
正体はなんと、大財閥のイケメン御曹司だった!?
* * *
「ボディーガードなんて無理です!」
普通の学校生活を送りたい女子中学生
羽生 菜乃花
×
「君に拒否権なんてないと思うけど?」
訳あって自身を偽る隠れ御曹司
三池 彗
* * *
彗くんのボディーガード兼カノジョになった
私は、学校ではいつも彼と一緒。
彗くんは、私が彼のボディーガードだからそばにいるだけ。
そう思っていたのに。
「可愛いな」
「菜乃花は、俺だけを見てて」
彗くんは、時に甘くて。
「それ以上余計なこと言ったら、口塞ぐよ?」
私にだけ、少し意地悪で。
「俺の彼女を傷つける人は、
たとえ誰であろうと許さないから」
私を守ってくれようとする。
そんな彗くんと過ごすうちに私は、
彼とずっと一緒にいたいと思うようになっていた──。
「私、何があっても彗くんのことは絶対に守るから」
最強女子と隠れ御曹司の、秘密の初恋ストーリー。
【運命】と言われて困っています
桜 花音
児童書・童話
小6のはじまり。
遠山彩花のクラスである6年1組に転校生がやってきた。
男の子なのに、透き通るようにきれいな肌と、お人形さんみたいに、パッチリした茶色い瞳。
あまりにキレイすぎて、思わず教室のみんな、彼に視線が釘付けになった。
そんな彼が彩花にささやいた。
「やっと会えたね」
初めましてだと思うんだけど?
戸惑う彩花に彼はさらに秘密を教えてくれる。
彼は自らの中に“守護石”というものを宿していて、それがあると精霊と関われるようになるんだとか。
しかも、その彼の守護石の欠片を、なぜか彩花が持っているという。
どういうこと⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる