289 / 290
2話 六章 自家製トマトソースのミネストローネ
7
しおりを挟む
「おっと!!…此方もやらないと。」
その後に、サーラは再び動き出すと、徐にトマトと包丁を手にして、次の行程に移っていく。
彼女は、包丁を器用に動かす。最初にトマトのヘタ部分を取り除き、反対側にひっくり返すと、果肉の先端から浅く十字に切れ込みを入れる。さらに同じ作業を、別のトマトにも繰り返して行った。
それをばあ様は見て、問いかける。
「…湯剥きするんだね。」
「うん。…皆は、皮を剥くのを手伝って。」
と、サーラは言いつつ、トマトをザルに入れて釜戸まで運び、別の鍋の湯に少しの間だけ潜らせる。続け様に踵を返して作業台へと戻ろうとしたら、ー
「…どれ、代わるわよ。」
と、ばあ様は言い、入れ代わる様にやって来た。すぐに道具、ーーお玉とボウルを持って水場に向かう。さらにボウルに水を汲み入れて準備したら、今度は釜戸の方へ来て、鍋の中を見つめていく。
すると、トマトの皮は捲れだしていた。
その頃合いをばあ様は見計らい、お玉を使って、トマトを一つずつ掬い上げて、ボウルの水に入れていく。
あっと言う間に、ボウルの中は一杯になっていた。
「…これ使ってください。」
するとリリャーは、すかさず別のボウルに水を入れて、差し出してきた。
「気が利くじゃないの。」
と、ばあ様も呟くと、受け取った。同じ様にトマトを入れたら、作業台へと戻ってきて、ー
「ほら、…じい様とロンドも見てないで、皮剥きを手伝いな。」
と、強めの口調で命じて、促してくる。
そうして村人達と、リリャーは一緒に作業を進めるのだった。
その後に、サーラは再び動き出すと、徐にトマトと包丁を手にして、次の行程に移っていく。
彼女は、包丁を器用に動かす。最初にトマトのヘタ部分を取り除き、反対側にひっくり返すと、果肉の先端から浅く十字に切れ込みを入れる。さらに同じ作業を、別のトマトにも繰り返して行った。
それをばあ様は見て、問いかける。
「…湯剥きするんだね。」
「うん。…皆は、皮を剥くのを手伝って。」
と、サーラは言いつつ、トマトをザルに入れて釜戸まで運び、別の鍋の湯に少しの間だけ潜らせる。続け様に踵を返して作業台へと戻ろうとしたら、ー
「…どれ、代わるわよ。」
と、ばあ様は言い、入れ代わる様にやって来た。すぐに道具、ーーお玉とボウルを持って水場に向かう。さらにボウルに水を汲み入れて準備したら、今度は釜戸の方へ来て、鍋の中を見つめていく。
すると、トマトの皮は捲れだしていた。
その頃合いをばあ様は見計らい、お玉を使って、トマトを一つずつ掬い上げて、ボウルの水に入れていく。
あっと言う間に、ボウルの中は一杯になっていた。
「…これ使ってください。」
するとリリャーは、すかさず別のボウルに水を入れて、差し出してきた。
「気が利くじゃないの。」
と、ばあ様も呟くと、受け取った。同じ様にトマトを入れたら、作業台へと戻ってきて、ー
「ほら、…じい様とロンドも見てないで、皮剥きを手伝いな。」
と、強めの口調で命じて、促してくる。
そうして村人達と、リリャーは一緒に作業を進めるのだった。
10
あなたにおすすめの小説
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる