~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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2話 六章 自家製トマトソースのミネストローネ

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 「おっと!!…此方もやらないと。」
 その後に、サーラは再び動き出すと、徐にトマトと包丁を手にして、次の行程に移っていく。
 彼女は、包丁を器用に動かす。最初にトマトのヘタ部分を取り除き、反対側にひっくり返すと、果肉の先端から浅く十字に切れ込みを入れる。さらに同じ作業を、別のトマトにも繰り返して行った。
 それをばあ様は見て、問いかける。
 「…湯剥きするんだね。」
 「うん。…皆は、皮を剥くのを手伝って。」
 と、サーラは言いつつ、トマトをザルに入れて釜戸まで運び、別の鍋の湯に少しの間だけ潜らせる。続け様に踵を返して作業台へと戻ろうとしたら、ー
 「…どれ、代わるわよ。」
 と、ばあ様は言い、入れ代わる様にやって来た。すぐに道具、ーーお玉とボウルを持って水場に向かう。さらにボウルに水を汲み入れて準備したら、今度は釜戸の方へ来て、鍋の中を見つめていく。
 すると、トマトの皮は捲れだしていた。
 その頃合いをばあ様は見計らい、お玉を使って、トマトを一つずつ掬い上げて、ボウルの水に入れていく。
 あっと言う間に、ボウルの中は一杯になっていた。
 「…これ使ってください。」
 するとリリャーは、すかさず別のボウルに水を入れて、差し出してきた。
 「気が利くじゃないの。」
 と、ばあ様も呟くと、受け取った。同じ様にトマトを入れたら、作業台へと戻ってきて、ー
 「ほら、…じい様とロンドも見てないで、皮剥きを手伝いな。」
 と、強めの口調で命じて、促してくる。
 そうして村人達と、リリャーは一緒に作業を進めるのだった。
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