~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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2話 四章 手作りクッキー/すみれ茶

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 「おいしいんですの?」
 それでもメローナは、未だに疑る様な言葉を投げ掛けていた。
 「なら、飲んでみる?…」
 すかさずサーラが提案しつつ、
 「ブランモンさん、火が付いたでしょ?…お湯沸かして貰っても良い?」
 と、ついでにお願いをしていた。
 「はい。」
 とブランモンも笑顔で頷くと、鍋に水を張って、コンロの火にかけだした。
 やがて鍋の中が沸騰して、湯が沸いた。
 その頃合いをサーラは見計らうと、ようやく最後の工程を開始した。真っ先に生地を作業台に移すと、まな板の上に乗せて、手で転がしながら細く長い棒状に形成していた。だいたい均等に1センチ程の幅になったら、包丁で厚さ3ミリ程度に輪切りにし、四角くて浅い陶器の皿に規則正しく並べる。さらに、ー
 「ほい、ほい。…あとは15分、焼くだけ。」
 と呟きながら足早に移動して、釜の中に入れていた。
 釜の戸を開けた瞬間に、熱気が放たれた。充分に熱されている状態だ。
 しばらくの間、焼成し続ける。
 やがて周囲には、甘い匂いが漂いだした。
 「いい匂い。」
 と、トーニャが言っていた。
 その直後に、サーラが釜から皿を取り出すと、「アチチ、」とテーブルに置いて粗熱を取っている。
 すると、皿に乗った生地は、綺麗に膨らみ焼き色になっていた。まるで黄金の様に、光輝いているようである。
 そうしてクッキーが完成したのだった。
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