~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~

あおいろ

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間章 波乱の事件と再開

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 そんな様子にも関わらず、メローナは気にも止めない素振りをしながら、鼻を鳴らすと自慢げに言葉を呟いていた。
 「私と一緒に出かけるのですから、みすぼらしい格好で出歩けませんわ。」
 「…そうだね。…メローナちゃんの洋服だから、可愛く仕上がっているよ。」
 とマーチスも頷き、肯定している。
 そのまま二人だけで、和やかに話をしている。
 「…その通りですわ。…何せ、私のお気に入りの服なのですから、可愛くならない訳がありませんのよ。」
 「…おや、そんな大事な服を、貸してしまうのか。…いいのかい?」
 「此方のサーラさんとは、仲良くしたいのですから。」
 「ほほほ、…そうか。そうか。…友達が出来て良かったの。」
 「えぇ、本当ですわ。」
 「…なら、お客人も孫とは仲良くしてやってください。」
 さらに、マーチスは話の途中で、申し出てくる。サーラの方を見ながら、にこやかに微笑みかけていた。
 「は、はは。」
 と、サーラも苦笑いを浮かべながら、曖昧に返事を誤魔化していた。ふと車窓の景色が視界の端に映りこんでくる。
 ほぼ同時に、外は街の風景に移り変わる。
 辺りは住宅街に差し掛かり、色とりどりの屋根や壁の家々が規則正しく軒を列ねていた。
 家々は段々になる様に、建ち並んでいるようだ。
 また暫くすると、馬車のいる位置も移り変わる。
 昨日の市場の真横を横切っていくようだった。
 その先は、別の御店や飲食店が多い区画のようである。
 此処彼処に派手な見た目の看板やらがある。凄く目立っていた。
 さらに薄暗い路地裏もあるようだ。
 全く市場とは違う雰囲気が漂っている。
 ついでに、往来する人々も足早に通りすぎていくようだ。
 その中で、二人の男性が馬車をじっと眺めている姿があったのだった。
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