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デカいモンスター

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静かな朝だ。

何故か今日は、早く起きれた。
きっと2度寝すると、別料金を請求してくる、強欲宿屋がいるかもしれないと思ったからだろうか。

よし、昨日のまとめだ。

1.称号[スライムキラー]をセット。
2.二階のスライムはレッドスライム。

ゴールドをほぼ落とさないため金欠になる。

3.3階のスライムは、毒攻撃をしてくるので危険。

対策として、毒消し草を2つは用意している。

4.この宿屋の混浴はトラップである。

こんな強欲宿屋を使う人間がまずいない。


称号に、オススメが付いてたし効果に期待しよう。
では、本日の探索へ行こう。
宿屋の店主に、部屋の鍵を渡す。

「そのまま、二階へあがっていいだろうか? 店主」

と尋ねると。

「お客さんは、すでに隠し階段の存在知ってるから、次の支払いは、泊まる時の支払いでいいわよ。
流石にアレは、一回限定よ」

アレ(隠し階段)が、不評だということは宿屋の店主は、理解していた。

「お客さんに、良い事を教えてあげる。
三階はポイズンスライム、四階はブルースライムがいるわ。
モンスターも強くなるから、頭使って行きなさい」

中々、いい感じの情報じゃないか。
この宿屋が、初めて役に立ったかもしれない。

「最後に、この塔は、五階が最上階よ。
貴方に、神のご加護がありますように……」

最後は強欲店主とは、思えないくらいのサービスだった。

「あぁ、行ってくるよ!!」

俺は、意気揚々と二階へ上がった。
昨日の段階で、二階は下調べが済んでいるので、三階へ向かうのは苦労しなかった。
(道中の、レッドスライムとの戦闘は三回で済んだ)

さて、三階へ行こう!!
前回の、レッドスライムのように階段の入り口で、待ち構えてる可能性もあるから警戒しておこう。

階段を上り、三階へ上がった。
入り口での待ち伏せはなかった……。

三階を探索していると、見た目が毒々しい紫色の泡を吹いている、スライムが現れた。

コイツがポイズンスライムか、見た目通り毒々しいな。
相手の間合いに入りすぎないようにしないと……。

ポイズンスライムがジリジリと、こちらに近寄ってくる。

3M



2M



1M

1M位の距離で、ポイズンスライムが毒液を吐いた。
盾で防ぎはしたが、多少ダメージを食らってしまった。

ステータスは、異常なし。

この距離ならいける!!

半歩踏み込み、先に一撃を与える。
1撃で決まった。

ポイズンスライムを倒した。
経験値18を手に入れた。

とうとう、ゴールドをドロップする事を放棄しやがった。
不満は多少あるが、経験値が物凄く高い。

ポイズンスライムは、スライムタイプなので硬さを感じることはない。
コチラの攻撃を、1撃でも耐えられると、毒液攻撃があるので少し怖いなと警戒した。

そして、そのまま三階の探索を行ったが、割とあっさり四階への階段を見つけた。
(ポイズンスライムの討伐8回、レベルも8に上がった)

結論からいうと、ポイズンスライムの毒液攻撃は盾で防ぎさえすれば、多少ダメージを食らうとしても毒にはならなかった。
それと、何度か戦っている内に攻略方法を見つけた。

利き手に、盾をバックラーのように腕に装着して、空いた利き手に銅の剣を持つ。

単純な対策ではあるが、一撃で倒せるならコレのほうが早い。
盾で防御のまま、盾を前に出しているため防御の直後に、銅の剣で斬りつける方法で、ポイズンスライムの対策を行った。

結果サクサクと、探索が終わってしまった。
ポイズンスライムの毒対策は、杞憂に終わってしまったのである。

そのまま、四階へ上る。
レッドスライムに、一度強襲を食らったので警戒しつつ階段を上る。

ブルースライムの這う音が微かに聞こえる。
入り口に、ブルースライムが待ち構えているようだ。
先程の、ポイズンスライム対策ではなく、利き手(右手)に、武器を左手に盾を持ち直した。

盾を構え防御の体制で、四階へ突入する。
強襲を警戒していたこともあり、ブルースライムの強襲をうまく回避することができた。

一対一のこの状態ならば、スライム系との戦闘は慣れたものである。

相手の攻撃を盾でしいで、攻撃を加える。
相手の攻撃に合わせて、カウンターで攻撃を入れる。

この二つが今の主な戦法だが、まだブルースライムの対策ができていない為。
カウンターを取りに行くのは危険と判断し、一度盾でしのぐ戦法を取った。

ブルースライムの特徴は早い。
今まで戦闘したスライムより、多少ではあるがスピードが上がっている。

初手で、カウンターを取りに行かなくて正解だった。
スライムの突撃を盾でしのいで、攻撃を加える。
攻撃が当たれば、ブルースライムも一撃で仕留めることが可能だった。

この方法で、無事ブルースライムを討伐することができた。

ブルースライムを倒した。
経験値25を手に入れた。

もう、ゴールドは落とす気が無いってことだな……。
行こう、このまま最上階へ!!
不退転の決意で、先に進むことを決めた。

四階から、五階の階段の探索は、三階が簡単に見つかった反動か、四階では階段が見つからず。
更に、ブルースライムの速度が速い為、余計に索敵してしまい、5階の階段を見つける時には、ブルースライム50討伐を果たしていた。

うん、物凄く経験値が入ったよ。

現在レベル13である。

ステータスもALL36まで上がった。
HPとMPも100を超えて、現在ではHP120MP120である。

(6レベルで踏破? 10レベルで簡単というのはなんだったのか?)

あと、50匹倒した中に、アイテムをドロップした奴がいた。

一つ目が、ブルースライムの魔石
二つ目が、ブルーナイフ

使用用途のわからない石と、短剣を手に入れた。

それと、五階の階段を見つける頃には、回復剤を三つほど使ってしまい。
少しずつ、追い詰められている状況ではある。

宿屋の店主は、五階のモンスターについては、言わなかったし。
最上階には、モンスターがいないのかもしれない。

と、容易に考えてしまった。
人間疲れると、判断が鈍る。

自分の都合のいいように、考えてしまい、5階の階段を上がった。
5階へ上がったと同時に、毒液が直撃し毒を食らってしまった。

モンスターの姿を見て、唖然とした。
今までとはサイズが違いすぎる。
デカいポイズンスライムだと……。

ヤバい、四階へ逃げよう。
毒を食らいながらそのまま逃げだした。

階段を下りる途中で毒消し草を使い、4階の階段前で休憩して体力の回復に努めた。
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