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13話-2.ゴブリンハンター

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  北の森へ向かう道中―― 
  ビッグフロッグを見つけたので鉄製の防具を外して、ビッグフロッグに攻撃させる為に近寄らせた。
 俺を捕食しようと襲いかかってくる蛙をミスリルの剣で斬りつけた。

 ミスリルの剣は、鉄の槍とかの威力の比ではなかった。

 使い慣れていない剣での初戦闘だったので、攻撃は軽くかすった感じになったがビッグフロッグは絶命した。
 この武器は鉄製品の強度なら叩き切れるかもしれないと、あまりの威力に思ってしまった。

 準備運動(ビッグフロッグ戦)もすみ、北の森へ到着した。

 ここからは、MAPを確認しながら森の中を探索する。
 森に入ると木々が覆っていて少し薄暗い感じがしていた。

 辺りが暗かったので、[ライト]の魔法を使い周りを明るくした。
 そのまま、探索を続けていると――探していた薬草を見つけることが出来た。

 なるほど!! 薬草は、普通に地面から生えてるんだな。
 あ、あそこにも!! ……って、薬草によく似たような毒草もあった。

 [鑑定]スキルが活躍しまくって、薬草集めに精を出している。

 俺の近くで「ギィギィ」と、なにかの叫びが聞こえる。
 近いな――叫びが聞こえた方に視線をやると、茂みがガサガサと揺れ始めた。

 ナイフを持ったゴブリンが4匹現れた!!

 ゴブリン4匹が俺を囲むように近寄ってくる。
 俺に敵意を向けるゴブリンは間合いを取ってきた。

 しかし、そこの距離で間合い取るのは愚策だぞ、ゴブリンども!!

 剣を構えたままゴブリンに向けて、[ファイアランス]を放った。
 炎の矢はゴブリンの体を貫いて、そのまま後ろの木を燃やした。

 あっ、やべっ!!

 ゴブリンと間合いを取りつつ、木に[ウォーター]を使い火を鎮火した。
 森で炎系の魔法は危険だな、今後は気をつけよう。

 剣を再び構えると、ゴブリン達が後ろに下がる。
 下がってもらっても構わないが、こちらが見えてる時点で魔法の射程範囲なんだよなぁ。

 [アイスランス]を、ゴブリンに向けて放った。
 ゴブリンの体を、氷の矢が貫きゴブリンは絶命した。

 一匹は、そのままの位置で間合いを取ってきたが、残りの一匹がこちらに向かって襲いかかってきた。

 俺があからさまに構えてんだから、そんなわかりやすい特攻なんかしたら。
 武器ごと、斬り払うだけだよね――得物の長さがまず違うし。
 ゴブリンのナイフを目掛けて、横薙ぎに振り払った。
 ゴブリンの持つナイフごと、ミスリルの剣はゴブリンを切り裂いた。

 えーと、これはつまり背後と頭上さえ取られなければ、ゴブリンに負けることはないな等と考えてたら。

 残り一匹のゴブリンは逃げ出した。
 逃げたのなら仕方ない、放っておこう。

 そのまま探索を続け――ゴブリンとの戦闘を繰り返し、森で薬草を集めていたら。
 順調に北の森の攻略が進み、ゴブリンの住処がある洞窟を見つけた。
 洞窟に試しに入ってみたが――ボスゴブリンを倒すつもりが無かったので、そのまま引き返した。
 【マップ】に洞窟の場所が書き込まれた。
 何か用事があるかもしれないし、一応チェックを入れておこう

 そのまま、ゴブリン討伐と薬草集めを続けていたら――夜になろうとしていた。
 ああ、そろそろ帰らないとな。

 もともとが森自体が薄暗いので、[ライト]の魔法を使っていた為、時間がわかりにくかったのである。
 ゴブリンの特徴として、単体での戦闘はほぼなかった。
 その特性もあり、ゴブリンの討伐数がかなり伸びた。

 魔法で倒した分のゴブリンは、ほぼ魔石が吹っ飛んでおり魔石の回収ができず――回収できた素材は、ゴブリンナイフ180魔石100を回収することができた。
 薬草も50個程手に入ったので上々の結果である。

 レベルは、当然のように上がっていた。
 レベル8から4つ上がり――レベル8からレベル12になっていた。

 支援系の魔法を三種類とスキルを一種類を覚えた。

 ・場内転送(町のマップを指定して移動することが可能)
 ・ホーリーライト(聖属性魔法)
 ・ヒーリング(状態異常回復)
 ・MP回復上昇

 攻撃系の魔法と二種類とスキルを一種類を覚えた。

 ・場外転送(場外(通常)のマップを指定して移動することが可能)
 ・エアカッター(複数の風の刃を作り出す攻撃魔法)
 ・MP回復上昇

 スキルのMP回復上昇が被ってる、もしかして効果二倍?

 まぁ、これで【異世界取引】のスキル枠も12になったわけだ。
 【異世界取引】のスキルを、まだ半分も使ってないし何かを選ばないとな……

 あと、今回の探索で試したことは――
 素手で魔法を放つより、ミスリルの剣を経由して放った方が魔法の威力が出た。

 純粋な魔法使いなら杖という選択もあるだろうが、商人である自分はミスリルの剣のような魔法特性のある武器が相性いいのだろうと考えながら。

 覚えたばかりの【転送魔法】を使い、[セカンタ]の町へ帰るのであった。
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