異世界で商売はじめました。(〇豚は異世界に出荷よー(´・ω・`)そんなー! )

ヒロ三等兵

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44話.怒りの大爆発

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 エミリーとシェリーの二人を連れて、サドタの街の東の砂漠に来ている。
 一か月間ビッグフロッグ狩りを続けるのは、いかんせん効率が悪い。

 砂漠での狩りは半年近く続けているので、注意点や安全に狩りを行う事が可能なので彼女達を連れてきた。
 夜間の砂漠は人気の狩場スポットの為、気楽に狩りをすればいいだろう。
 猛毒持ちのキングコブラとヨロイ蠍にだけ、とりあえず注意をしておけば大丈夫だ。

 基本的には、エミリーとシェリーは後方で見学という事を伝えている。
 二人から離れるわけにはいかないので、[ライト]と[スピードアップ]の魔法を使って狩りをしているが、ゆっくりと敵の探索を行っている。

 一通りモンスターを倒してみせてから(ラッキーインセクトは除く)対策と対処法を教えた。
 そして、敵の探索を再開しようとしていたら、エミリーから提案があった。

「このままだと……
 ハジメさんに迷惑かかるので探索の速度上げていいですよ」

「え? 離れないでついてこれる?
 大丈夫? シェリー」

「平気だよー!!」と、シェリーは元気に返事を返してくれた。

 たしかに、彼女の提案は渡りに舟ではあるが、彼女達を危険に犯すという愚行はもっと犯したくない。
 どうしようか? あぁ、前やったアレをやってみるか……

「前、ビッグフロッグでやった時のように、速度の調整をしてみるから。
 無理そうだったら、ちゃんと報告する事イイね?」

「「はーい」」と、二人から返事をもらった。

 探索速度を上げたが、二人とも必死について来ている。
 時々、シェリーが砂に足を取られて体制を崩しコケたりしてたが、その度に立ち止まって頭を撫でて彼女を落ち着かせた。
 四度目の転倒で、シェリーが泣き出しそうになる前に、俺は彼女を肩車してあげた。

 戦闘は魔法で終わらせるし、彼女を肩車してても危険はないだろう。
 こうやって、探索速度を上げて狩りの効率を少しずつ上げていったら、シェリーがとんでもないことを言い始めた。

「魔法使えるようになったよ」

「「えっ!?」」
 シェリーの発言に私達は驚いた。

 おあつらえ向きな感じにデザートブルがいた。

「じゃあ、アレを狙ってごらん」

「お兄ちゃんの真似で、いいんだよね?」

 低レベルの為、詠唱に時間がかってるが魔法が作り出されていく。

「あいすらんす!!」
 彼女の両手から氷の矢が放たれて、氷の矢がデザートブルに突き刺さる。
 そして、その場にデザードブルが倒れた。

「うっそー!! 
 マジか、やるなぁ」

「シェリー凄い!!」と、二人でシェリーを褒めた。

「それじゃ、シェリーは敵がどこにいるかを確認ね。
 エミリーさんは、後方を警戒しながら離れずについて来てください。
 それで、俺が状況判断して、モンスターを倒します」と、砂漠での役割が決まった。

「そういえば、二人に言ってなかったけど……
 赤い芋虫みたいなモンスターがいたら、物凄く貴重だから教えて頂戴」

「ん? 赤い芋虫? 
 お兄ちゃん、アレかな?」と、シェリーが指をさす。

 彼女とは、視点の高さが違う為よく見えない。

「ごめん見えない。近寄るか?」

「お兄ちゃん。
 ここから魔法を撃ってみてイイ?」

「モンスターの近くに、人がいたりとかはしないかい?」

「あたりに灯りがないから大丈夫」

「なら、やってみて」

 シェリーが[アイスランス]を放った!!

 見事に、ラッキーインセクトを仕留めた。
「お兄ちゃん、モンスターを倒したよ!!」

 オイオイ!! 俺の半年間が10歳の少女に覆された。

 レベルを確認した……。レベルは28→30に上がっていた。
 魔法は覚えなかったが、スキルに[魔力視]が追加された。

 たとえ、経験値を三分割と言えど、ラッキーインセクトの経験値は桁違いに美味しい。
 この方法ならば、もっと狩れるかもしれない?
 そういえば、さっきの獲得したスキルの[魔力視]って、魔力の流れを見るスキルだよな?
 スキルを使えば、ズバ抜けた魔力の魔石を持つラッキーインセクトの位置が、解るんじゃないかと考えてスキルを使ってみた。

【マップ】に、魔力サイズの表示ありで敵の位置が表示された。
(魔力の大きなモンスターは赤色の範囲が大きい)
(PT外の人は緑色で表示されていた、PTメンバーは青色)

 倒したモンスターを回収し、再び狩りを再開した。

 [魔力視]で、確認出来る大きい魔力の反応は、残り一つだけだ。
 二人には何も言わずに、モンスターに近づいていく。

「あっ、おにーちゃん。さっきのが、またいるよ?
 けど、近くに人がいるから、どうしよう?」

「それなら、攻撃は控えといてトラブルになるから」

 エミリーが、少し羨ましそうにこっちをみていた。

「エミリーさん、どうしました?」

「私も、ハジメさんの役に立ちたいなって」

「それじゃ、怪我しないように気をつけてくださいね。
 役に立つとかより、そっちの方が大事ですから」

「はい、わかりました」と、彼女は納得してくれた。

 一般職の裁縫師を、狩場に連れて来ている方が非常識な訳で、活躍してくれってのも無茶な話なので、彼女が理解してくれて助かった。

 歩きながらモンスターに近づくと、俺の視界に入る前にモンスターは逃げ出した。

「おにーちゃん。
 あっちに赤い芋虫が逃げたよ!!」

「そっちに人影は?」

「いないよ」

[魔力視]を使い、【マップ】を確認しても人がいる気配はなかった。

「シェリー。
 モンスターが見える位置に入ったら、[アイスランス]を打ち込んでね」

「はーい」と、彼女は返事してくれた。

 俺達は、ラッキーインセクトに少しずつ近づいていく。
「お兄ちゃん、見えたよ!!  魔法撃つね」

 [アイスランス]の魔法をモンスターに向けて、シェリーが放った。
 命中 → そして、見事に討伐できた。

 レベルが30→31へ上がった。

「よくやったね、シェリー」
 ……と言って、頭を撫でてやろうとしたら手が届かない。

 それに気づいて、シェリーが肩車から降りて来た。
 上目遣いでコチラを見ている。これは、撫でろということですね。
 撫でました――全力で頭を撫でてあげました。
 ハッ!! 一瞬、我を失ってしまった。

「あのぉ、ハジメさん。
 モンスターを回収しなくてイイんですか?」

「ハッ!!」

 エミリーのツッコミに、罰が悪くなり頭を掻いてごまかした。

「そうですね。
 それが先ですね」と言って、モンスターを討伐した場所に向かうと、他のパーティとモンスターを討伐した場所で鉢合わせた。

 このパーティは、いつか見たことあるぞ?
 この前、モンスターを必死になって追いかけ回ってた奴らか……

「何を見ている。
 このラッキーインセクトは、我々が倒したモンスターだ離れろ!!」
 ……と、パーティリーダーらしき男が言ってきた。

 ハァ!?  何を言ってんだこの人?
 シェリーが、あからさまな嘘に憤った。

「おじさん嘘つかないでよ。
 倒したのは、ワタシなんだから!!」

「ガキが喚くな!!
 嘘をつくんじゃない!!」

「嘘ついてるのは、おじさんだよ!!」

「この、クソガキが……」

 シェリーとおじさん(笑)が言い合いしてる間。
 他の連中から、エミリーがセクハラめいたこと言われててた。

 エミリーに視線を送ると……
 なんとかして下さいがオーラが彼女から出ている。
 
 はいはい、なんとかしますよ。任せとけ!!

「あー、この間ぶりですよね。
 ようやく、ラッキーインセクトを倒せたんですか?」

「その口ぶりだと、主はすでに倒したようじゃないか?」

「そうですね。私は商人ですけど、今日だけで2匹倒せてますね」

「嘘も、休み休み言え!!」と、おじさんがキレ始めた。

「あんまり言いたくないんですけど、貴方達はどうやってモンスター倒したんです?」

「手の内を言えるわけないだろ!!」

「へぇ、私達は言えますけどね。
[アイスランス]で倒したんですよ?ソレ」

 おじさん達パーティと話をしながら、裏で[鑑定]スキルを発動させていた。
 
 ハイッ、鑑定完了……
 コイツらは、(戦lv10、戦Lv9、戦LV9、僧lv8)の魔法使いも弓師もいない鉄製装備の低レベルの脳筋パーティだ。
 モンスターを狙い撃つような、器用な事は出来まい。

 俺は、討伐したモンスターを指をさして言った。

「ほら、モンスター見てごらんなさいよ。
 このモンスター相手に、こういう傷を残せる人があなた達の中でいます?」

「ぐぬっ」

 おじさん達の顔色が変わった。

「嘘ついてまで人の手柄奪いたいとか、情けないですよ。
 貴方らの必死さ、わからない訳ではないですけど、見苦しいですよ」

「商人風情が生意気な口を聞くな」と言って、おじさんは鉄の剣を抜いてきた。

「しょうがない奴らだな……
 二人とも俺の後ろで見てな」

「「はーい」」

 俺が四人の冒険者に囲まれるような形になっていた。

「なんだ、商人風情が4対1で戦えるとでも?」

「必死なのはわかるが、賢さが足りてないですね。貴方達」

 リーダーである戦士(おじさん)が、俺に剣を振り下ろしてきた。
 剣の質が違いすぎるし……
 鉄の剣装備程度で粋がるのは辞めて欲しいなぁ。
 そもそも、レベルが3倍違うのだ相手になる訳がない。
 戦士の剣に向けて、俺はミスリルの剣でなぎ払った。
 案の定、鉄の剣がスッパリと切れました。

「はい。
 次来るのなら、腕ごと切り落とすぞ」と、俺は脅した。

「私達が倒した。
 証拠見せてやろうか?」

「え!?」と発言して、脳筋パーティは固まっていた。

 【マップ】で、人がいないのを確認して、[エクスプロージョン]を放ってやった。

 魔法が発動した位置で大爆発が起こり、地響きが起きた。
 剣をおじさん達に向けて、「これでも、続けるかい?」と、俺は言った。

「ヒィ!! 」と、おじさんが言って、モンスターの追っかけパーティは一目散に逃げたした。

「ハジメさん。
 かなり怒ってましたね」

「シェリーをガキ扱いした挙句。
 エミリーにセクハラまでして来るとか万死に値する」

 シェリーがくっついてきて、エミリーがギュっと、抱き寄せてくれた。
 そして、俺の頭を撫でてくれた。
 そのおかげもあって、俺も落ちつくことができた。

「いや、アイツラがもう少し賢いなら手柄くらい譲って、よかったんですよ?
 戦士3で槍持ちが一人も居ない雑魚パーティだし、弓持ちか魔法使いか槍使いがいたら俺も引いてましたよ。
 個人的には、今回の狩りのおかげでラッキーインセクトの特徴わかって、それで十分でしたし」

 【マップ】を確認したが、ラッキーインセクトのいる気配は無かった。

 討伐したラッキーインセクトを【アイテムボックス】に入れ、本日の狩りを終了した。
 
 これから狩りを1ヶ月間続ける事になるが……
 ラッキーインセクトが出現しなかったのは別の話である。
 
 ※ラッキーインセクトは、1ヶ月に一回だけ沸きます。倒され損ねると残っていくので、数が増えると遭遇率が上がります。
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