異世界で商売はじめました。(〇豚は異世界に出荷よー(´・ω・`)そんなー! )

ヒロ三等兵

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105話.新施設紹介

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 ギルドでネタばらしの報告を済ませて一週間が過ぎた。

 今日は、新施設のお披露目の日である。
 今日から、一週間は施設の従業員とテナントの従業員に長期休暇を取らせている。

 しかし、全従業員が私の目の前に待機してる状態だった。

 今日から、一週間はお客さんの来場はゼロになる。
 施設に入ってくるのは、ウチの従業員と知り合いとテナントの従業員くらいか?

 まず最初に、従業員達に紹介するのはサウナだ。
 これは、エミリーと作った事があるので発想自体は簡単だった。
 サウナの入り口の壁は風の魔道具で風の壁を作り出す。
 男女のサウナ共に、ラッキーインセクトの魔石を使用して風の壁を常時稼働させている。

 次に、サウナ用の石を焼き続ける装置だ。
 サウナを使用する際は、火の魔道具に魔石を入れて火を起こす。
 3分もあれば良い具合に石が熱くなるので、熱した石を目掛けて配管から水が流れてくるのだ。

 3分をどうやって測るのかというと……
 ししおどしの要領で水が溜まったら、サウナ用の配管に必要な分の水を流す設備を屋上に作った。
 屋上で音を鳴らす必要はないので、その機能はカットしている。

 次に、水風呂を従業員達に紹介する。
 サウナとセットの施設といえば、この施設だろう。
 水風呂には、新しい水を供給しつつづける必要があるので、新しく追加した水用の金樽から直接配管を付けて水風呂につなげている。
 この水用の金樽は溢れさせ、お湯用としても使う必要がある。
 水を今まで以上に必要とするが水の魔道具を多目に設置することで、供給量を水風呂で使う使用量を上回らせている。
 ちなみに、サウナ、水風呂の施設の配管はお客に見れないように工夫している。

 次に、従業員達に紹介する風呂は薬湯だ。
 薬湯といっても――屋上に新規で設置したお湯用の金樽に、教会に依頼して畑で作ってもらったハーブを袋に入れてお湯に沈めるだけだ。
 そして、ハーブの成分が溶けたお湯を配管室の新しい金樽へ流す。
 後は、配管室から温度調節して浴場へと流すだけだ。この部分は元々作っていた仕様とさほど変わらない。
 ハーブの香りがする身体に良さそうな風呂だし女性陣に大ウケするだろう。

 最後に、従業員達に紹介する風呂は壺風呂だ。
 地面に埋め込まれている壺に入るという、シュールな図ではあるが。
 大衆浴場で一人で入れるというメリットがある。
 ソレを男女共に三つずつ作っている。
 ココのお湯は薬湯に流すお湯を分配させて壺風呂に流している。

「新しいお風呂の紹介は、こんな感じです」と、新しい施設の紹介をしたら。
 従業員達は施設の完成を大喜びしているようだった。

「今日から一週間は、全ての従業員は休暇に入ります。
 何名かは出勤していただけるみたいなんで、交代で対応してくださいね。
 施設の利用は、テスト運用も兼ねて自由に使ってください」と、施設の従業員に伝えて、次にテナントの従業員にも伝えた。

「店長は、お休みの日はエミリーと交代で対応をお願いするね」

「「はい」」と、キャリーとエミリーは返事してくれた。

「そしたら、各自自由に新しいお風呂を楽しんでください」
 と、私が長期休暇宣言(一週間)をすると、各々自由に動き始めた。

「そしたらみんなも、今日は休んでていいからね。
 キャリーは、お風呂の管理だけ頼むよ」
 ……と、ウチの嫁さん達三人とメイドさんに対してに言った。

「ハジメさんは、この一週間は何をするんですか?」

「うーん? [サドタの街]のボルグ様に会いに行かないとね。
 色々と後始末が多いのよ。営業停止になった理由は、あの貴族にあるからね」

「ご主人様。私はついていきます!!」

「あー、駄目駄目。
 仕事熱心なメイドさんも今日は休んでなさい」

「そうですか……」と言って、アリアは俯いていた。

「それじゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい」と、皆に送り出してもらい【転送魔法】でサドタの街へ移動した。
 ボルグが住む城へ移動して、貴族の城の入り口でお馴染みの反応を受けた。

「ゲッ!! 商人の旦那」

「ゲッ!! ……は、止めてくれ。
 傷つくぞ、いくら私でも」

 取り乱していた、兵士が何事もないかのように取り繕って要件を聞いてきた。

「今日は何の御用でしょうか?」

「皆まで言わないと解らない程、状況が解らない訳じゃないでしょ?」

「坊ちゃ……
 いえ、ボルグ様にお伝えしますので、しばらくお待ちください」

 ……と言って、もう一人の門兵に話を伝えた後、先程の兵士はボルグへ連絡をしに行った。
 しばらくして、その兵士が戻ってきた。

「ボルグ様がお会いになるそうだ、私に付いて来てくれ」

「あぁ、お願いする」と言って、案内する兵士の後について行った。

 ここは、あの貴族が偉そうに座ってた広間だな。
 貴族の息子が、あの偉そうな椅子に座っている。

 私は、ボルグ様に近づき話しかけた。

「申し訳ないが、私は貴族らしい格式の高い挨拶はできないからな。
 細かい部分は省略させてもらうよ。私の話の内容は話さなくても解るだろう?」

「あぁ、わかっている。
 それにしても貴公も、随分と早く来たものだな。
 私達がこの街についたのが先日だというのに……」

「それが解ってたから、来たんだよ」

「そうか……
 それで、私は如何程の弁償をすればいいのだろうか?」

「1ヶ月の営業利益と、施設の破損の修繕費と、その他諸々の迷惑料を含めたら、カナリの額を請求すると思うよ」

「1ヶ月?」

「あぁ、1ヶ月分でいい。
 施設の修繕はほぼ済んでいて、来週にはリニューアルオープンしなおす」

「金銭の支払いは、来月以降でお願いできないだろうか?」

「今月から支払いはできないのか?」

「父の貴族の座を私が受け継ぐという事で、明日から[フォースの城]に国王に挨拶に行かねばならん」

「へぇ、貴族ってのも大変なんだな」

「あぁ、まじめに貴族をやってれば大変に決まっている」

「そうか、アレはだったんだな」

「父を基準にされると、少々困るな」

「コッチから弁償代以外で請求する分は、金銭と金品は前回私が支払った。
 15万ゴールドと、デスワームの魔石だ」

「献上したモノを返せという事だな。
 特にデスワームは私達では処理できず対処してもらえると助かる」

「ギルドに連絡入れなかったのか?」

「きっちり断られたさ」

「そうだろうな」

「条件は、それだけじゃないだろう?」

「まぁ当然だな。今後、ああいう事が起きないようボルグ様が務めてくれ。
 アンタまで狂うようなら、どこからでも私の魔法が飛んでくる位の覚悟をしておいてくれ」

「するわけがない。
 あの年齢を好むのは、父と貴公くらいのものだ……」

「酷い言い様だな。私もアレと一緒にするのか?」

「貴公も優しさこそあるが……あの年齢の少女と結婚してるのには変わりないだろう。
 少女趣味があるのは、明らかだろう」

「手痛いね……。まぁ、否定もしないがね。
 まぁいい――あなた方はああいう事を今後、行わないと約束してもらう。
 それと、元教会のあった土地を私に土地を譲る事――これが条件だ」

「1日で、あの場所を更地にしたのは貴公なのであろうな。
 全て、貴公の計算通りに動いたな」

「流石に、行動が分かり易すぎるからな。
 予想通りに事が進んだよ」

「解った。その条件を飲もう、むしろ破格すぎると思うが?」

「私は貴方と敵対したい訳じゃないからな」

「そうか、それならば――1ヶ月後、この場所にもう一度来てくれ。
 爵位を正式に継いだ状態で貴公と会おう」

「あぁ、わかった」

「セバス!! 15万ゴールドをお渡しする準備を……」

 セバスさんが、私の前に現れ挨拶をしてきた。

「どうも、二階堂様。お元気そうで何よりです。
 倒れられたらしいですが――復調されたようで」

「はい。2日程寝込んでましたが、嫁達の看病もあって完全に復調しましたよ。
 セバスさんもお変わりなくて何よりです」

「セバス。世間話はその辺にして、お金を取って来てくれ」

「はい。急ぎ取ってまいります」

「貴公はセバスと仲が良いのだな」

「丁寧な方だし、貴方を助けて欲しいと単身で[セカンタの町]まで走破してきた人だ。
 尊敬もできるだろう?」

「そうか、通りで私との対応が違いすぎると思ったよ」

「依頼料の件は忘れませんからね……」

「ぐぬぬ……
 あれだけ稼いでおいて、依頼料の一つや二つでここまで根に持つとは、度量が小さいのか大きいのか良く解らないな貴公は」

「商人ですから、金に細かい位が丁度良いんですよ」

 ……と、ボルグと話をしていると、セバスさんがやって来て15万ゴールドを私に渡してきた。

「15万ゴールドです。ご確認下さい」

 確認して15万ゴールドぴったりだったので、「15万ゴールド、確認できました」 と言って、マジックバック(仮)に入れた。
 続けて、ボルグに対して要求を行った。

「デスワームの引き渡しの書類と、元教会の土地を譲るという書類を書いてください」

「あぁ、わかった」

 ボルグが二枚の書類に記入とサインをしてから、私に渡してきた。

「これで、その二つの所有権は貴公のモノとなる」

「どーも、それじゃ。デスワーム引き取って帰ります」
 ……と言って、裏庭に放置されているデスワームを魔石を抜いてから【アイテムボックス】に回収したあと、【転送魔法】を使い[セカンタの町]へ戻ってきた。

 献上したデスワームは、放置されていて魔石以外は使い物にならないので、魔石を抜いてから潰した方がいいだろうと判断した。
 先日、戦闘に使用した高台と内壁にデスワームを引っ掛けるようにして配置した。

 魔石を、高台の周りの四箇所に配置し[聖域]の魔法で、高台と内壁とデスワームを囲んだ。

 こうなると、やる事は一つだ。
 [エクスプロージョン]の魔法を使い高台と内壁とデスワームを一緒に粉砕した。
 濠があった部分は瓦礫で埋められ平らになっていた……
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