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127話.とある眼鏡の運用テスト。
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自宅での眼鏡の実験を完了し、再び研究室へ戻ってきた。
「ジッパーさん。バッチリでした!!」
「まぁ、何についてバッチリなのかは聞きませんが……
そしたら、教皇様への商品の護送をお願いしていいですか?」
「はい、お任せください」と、私は言った。
研究室を出たあとに再び眼鏡をかけて[栄養ドリンク]を飲んだ。
その後【転送魔法】を使いお屋敷の前に到着した。
ノルニルさんがお屋敷の門の前で待っていた。
コレは、運用テストである――決してスケベ心が動いた訳ではない。
「こんにちは、二階堂さん。
アレッ? 二階堂さん眼鏡つけてなかったですよね」
「あぁ、伊達眼鏡ですよ……」
ノルニルさんは、首にネックレス付けてると思ってたら、十字架のネックレスだったのか……
その十字架が二つの丘に乗るような形で透けて見えていた。
こうやって隠した武器を確認する事ができるのか……(建前)
あぁエロい 、ほんとにエロい 、まじエロい。(本音)
あぁ、ヤバいヤバい。
ノルニルさんは俺の好みの集大成って感じで、出るトコ出てるし。
彼女を直視してるとヘンに興奮しちゃいそうだ……
「二階堂さんの視線がいつもより、変な感じするんですけど気のせいですか?」
「いえ、ソンナコトナイデスヨ!!」
「それじゃ、今日は南の山岳に行きましょうか?」と、ノルニルが言ってきた。
「はい、お願いしますね」
ノルニルによる、新しいパーティが作られソコに私が参加した。
パーティ名:二階堂さんの視線が犯罪者のソレで、少し怖いです。
ちょっ!! おまっ!!
「パーティ名は、どうにかなりませんかね?」
「二階堂さんの視線が凄くいやらしい感じがするので変更不可です」と言って、ノルニルが先頭を進み俺が彼女を追いかける形になった」
狩場に到着するまで、しばらくかかった。
その時間の間、ノルニルさんの後ろ姿を堪能する事ができた。
「二階堂さん到着しましたよ。
……って、鼻血が出てますよ」
[ヒーリング]を使い出血を止め、このままだと狩りに影響が出ると思い……
けしからん眼鏡をマジックバッグ(仮)の中に入れた。
しかし、鼻血だけではなく――下半身にもステータス異常がきている為に動けそうにない。
「すいません。動けそうにないので3分ほど待ってもらっていいですか」
「はぁ、あまり卑猥な視線を向けないでくださいね。
流石に解りますよ」
「ぐぬぬ、ごめんなさい」
やった行為が、軽く最低だったので素直に謝っておいた。
「なんだろう、ノルニルさんってすごく俺の好みの気がする。
好みのポイント誂えたような感じで……」
「そんなに褒めても、許しませんよ」と、言いながら彼女は照れていた。
「それはそうと、ノルニルさんって首に十字架のネックレスつけてたんですね」
「えっ!? なんで、ソレを知ってるんですか?」
「あっ!!」 しまった!!透視したことがバレる。
「もしかして、さっきの眼鏡ですか?
さっきの眼鏡を出してください」
被害者に証拠品の提出を行なった。
ノルニルさんが眼鏡を掛けて、コチラを向いた。
「なるほど、こういうアイテムですか……
眼鏡をお返しします」と言って、眼鏡を返してくれた。
「あれ? 怒らないんですか?」
「二階堂さんがエッチなのは、最初から解ってますから。
今更、怒っても仕方ないですよね」
「ぐぬぬぬ……
酷い言われようだ」
「正座したいですか?」
「ごめんなさい、私が全面的に悪かったです。
ノルニルさんの後ろ姿を移動の最中ずっと堪能してました」
「隙あれば、セクハラするのもやめてくださいね」
「善処します!!」
「善処じゃなくて、しないでください。
まぁいいです。狩場についてますから狩りを始めましょう」
狩りの結果から言うと狩りは大成功で終わった。
ギルドの依頼分は、コレで全て達成することができた。
山岳のモンスターは、砂漠のモンスター並みに弱くコレといって緊張する場面もなかった。
山岳での狩りが終わって清算の為にギルドへの行く事になった。
「転送魔法を使おうか?」と、彼女に尋ねてみると。
「今日が案内の最後の日なので、ゆっくり帰りましょう」と、彼女が言った。
「そうだよね……。
今日でノルニルさんとお別れなんだね、すごく残念だなあ」
別れを告げられるのを嫌がってか、ノルニルは話題を切り替えた。
「そういえば、シースルーの魔石って幾ら位になりそうなんです?」
「金額がかなり大きくなるからさ、代金の半額支払おうか?」
「いえ、良いんです。
私は二階堂さんに武器と洋服を買ってもらいましたし」
「じゃあさ、俺がなんでもと言った件、今日が最後だから言ってみなよ」
「それじゃ、お願いを聞いてもらえますか?」
「どうぞ、できることならなんでもやりますよ」
「それじゃ、私も貴方のお屋敷に一緒に住んでもいいですか?」
「うん、部屋も空いてるし。
ノルニルさんなら大歓迎だよ」
「末永く……よろしくお願いしますね。二階堂さん」
意味深すぎるノルニルの挨拶に少し困惑してしまった。
あれっ? もしかして俺は意味を取り違えたのか?
もしかして、彼女が嫁の一人になるという意味だったのか?
好みのタイプのノルニルさんだし、それはそれでまぁいいか!!
「門の鍵と、扉の鍵を追加で作らないといけないね」
「それはそうと、二階堂さん。
注意したのに、案の定サキュバスにやられたんですね」
「えっ!? どういう意味?」
「教えません……」
「とりあえず、屋敷にはリリスという子がいるからよろしくね。
掃除したりしてくれてるから、とてもいい子だよ」
「わかりました。善処しますね」
アレッ? 歯切れが悪い。
「とりあえず、部屋は好きな部屋選んでいいから。
空いてる部屋なら好きに使ってよ」
「わかりました。お屋敷についたら選びますね」
そんな感じで話をしていたらギルドに着いた。
二人はギルドの買い取り倉庫へ直行して、いつものようにライガスさんに討伐したモンスターを納品した。
これで魔道具屋が発行していた全ての依頼を達成し終わった。
「ライガスさん依頼の品配送完了しましたので、ルーカスさんにも伝えておいてください」
「あぁ、わかった。ギルド長に伝えておくよ。
それと、今回の清算分だ」
清算分を袋に入れて、手渡された。
「あんちゃんは、ロックバレーで狩した方がいいと思うぞ」と、ライガスに一言付け加えられた。
「食材も微妙でしたし、私もロックバレーの方がいいと思ってます」と言って、ギルドを離れた。
清算が終わり、ギルドの外でノルニルと稼ぎを半々に折半した。
ノルニルをお屋敷に送り届けた後に、私は教会へ向かった。
夕方になり、辺りが暗くなり始めていたが教会の受付さんはまだいた。
「あっ、すいません。
遅くなりましたが、教皇様に会えませんかね?」と、私が尋ねたら。
「どうぞ、いつもの部屋へお進みください」と言われたので、教皇のいる部屋へ移動した。
教皇の部屋の扉をノックする。
「遅くなってすいません。二階堂です」
「あぁ、扉は開いてるよ。入ってくれ」教皇の許しをもらったので部屋にはいった。
「久しぶりだね。今日はなんのようだい?」
「セカンタの町のドクタージッパー氏に、特殊な眼鏡の作成を依頼してませんでしたか?」
「あぁ、しているとも。
魔石の現物がなさすぎて困っていた所だった」
「それが、本日完成しましたのでお持ちしました」
「そうか、ジッパーさんは町の研究員になったんだったな。
それで、一番安全な人間に配送を任せたわけだ」
マジックバッグ(仮)から、スケスケ眼鏡以下略を取り出した。
眼鏡を教皇に手渡した。
「ありがとう。これで、国王陛下に透視眼鏡を献上する事ができるよ」
悲報……ジッパー氏の命名採用されず。
「そうですか、それは良かったです」
「ハジメ君。明日は君も献上の儀に参加しなさい。
王女様が、君の事を待っていたしな。
それに、キミがこの事に首を突っ込んでいるんだ。
君の事だ何かやらかした結果だろう」
「あはは、バレてますね。
シースルーの魔石を手に入れたのは私です」
「やはり、そうか!!
その旨を伝えれば、王女様がと国王陛下がお喜びになられるよ」
「教皇様、それは良いんですけど。
国王陛下からお屋敷を頂いたじゃないですか、何をお返しすれば良いのかが解らなくて困ってます。
知恵を貸していただけませんか?」
「ふむ、正直に言えば何も返す必要はない。
ただ、それでも返したいんだろう?」
「はい、流石に手入れされてるお屋敷だったので、お返しをしたいと思いまして」
「それならば、ハジメ君。
君の力を誇示できて、尚且つ実用性が高いデスワームの魔石はどうだ?
冒険譚とセットにしてお渡しすれば、国王陛下……いや、王女様が特にお喜びになるだろう」
「わかりました、そうさせて頂きます。
明日は昼頃にお伺いしますね」と言って、教会を後にしてお屋敷へ戻ってきた。
ノルニルさんが部屋を決めたみたいだ。
ただ、今からする事を考えると、リリス以外の女性に会うのは気がひけるので――
そのまま、リリスのいる地下室へ向かった。
「お兄ちゃん!! お帰りー」と言って、サキュバスらしくキスから始まる挨拶をしてきた。
「んー、今日はイマイチ美味しくなさそう。 あと薬っぽいから嫌!!」と言って、彼女はさっくりと食事を済ませた。
これだと、あの異常なまでの倦怠感を感じないから助かるんだけどな。
「うーん、美味しくない。お兄ちゃん薬に頼るのダメ!!
だけど、まだまだ食事できそうなんで貰うね」
計4度ほど食事を与える羽目になり、倦怠感はないが圧倒的な疲労感を感じてしまった。
ダメだ薬に頼ると余計に吸われる。だが、サキュバスの魅力に抗えない……
フラフラ……になりながら、自宅へと帰った。
家に帰り、夜ご飯を食べて寝る。
今日は、誰が来るんだろうか……
部屋に入ってきたのはシェリーだった。
「お兄ちゃん。一緒に眠りましょ」
シェリーは、一緒に寝ようと何も要求せずいてくれた。
「ありがとう、シェリー。
そろそろ限界だったかも……」
「お兄ちゃんが疲れてたから。
キャリーお姉ちゃんとアリアちゃんが、お姉ちゃんに怒られてたよ」
「あはは、そっか。それなら無理しなくて済むのかな?」
「お兄ちゃん。今日は、お疲れだからお休みなさい」
「うん、そうさせて貰うね」
何もせずに、となりに寝てくれるシェリーに感謝して眠りについた。
「ジッパーさん。バッチリでした!!」
「まぁ、何についてバッチリなのかは聞きませんが……
そしたら、教皇様への商品の護送をお願いしていいですか?」
「はい、お任せください」と、私は言った。
研究室を出たあとに再び眼鏡をかけて[栄養ドリンク]を飲んだ。
その後【転送魔法】を使いお屋敷の前に到着した。
ノルニルさんがお屋敷の門の前で待っていた。
コレは、運用テストである――決してスケベ心が動いた訳ではない。
「こんにちは、二階堂さん。
アレッ? 二階堂さん眼鏡つけてなかったですよね」
「あぁ、伊達眼鏡ですよ……」
ノルニルさんは、首にネックレス付けてると思ってたら、十字架のネックレスだったのか……
その十字架が二つの丘に乗るような形で透けて見えていた。
こうやって隠した武器を確認する事ができるのか……(建前)
あぁエロい 、ほんとにエロい 、まじエロい。(本音)
あぁ、ヤバいヤバい。
ノルニルさんは俺の好みの集大成って感じで、出るトコ出てるし。
彼女を直視してるとヘンに興奮しちゃいそうだ……
「二階堂さんの視線がいつもより、変な感じするんですけど気のせいですか?」
「いえ、ソンナコトナイデスヨ!!」
「それじゃ、今日は南の山岳に行きましょうか?」と、ノルニルが言ってきた。
「はい、お願いしますね」
ノルニルによる、新しいパーティが作られソコに私が参加した。
パーティ名:二階堂さんの視線が犯罪者のソレで、少し怖いです。
ちょっ!! おまっ!!
「パーティ名は、どうにかなりませんかね?」
「二階堂さんの視線が凄くいやらしい感じがするので変更不可です」と言って、ノルニルが先頭を進み俺が彼女を追いかける形になった」
狩場に到着するまで、しばらくかかった。
その時間の間、ノルニルさんの後ろ姿を堪能する事ができた。
「二階堂さん到着しましたよ。
……って、鼻血が出てますよ」
[ヒーリング]を使い出血を止め、このままだと狩りに影響が出ると思い……
けしからん眼鏡をマジックバッグ(仮)の中に入れた。
しかし、鼻血だけではなく――下半身にもステータス異常がきている為に動けそうにない。
「すいません。動けそうにないので3分ほど待ってもらっていいですか」
「はぁ、あまり卑猥な視線を向けないでくださいね。
流石に解りますよ」
「ぐぬぬ、ごめんなさい」
やった行為が、軽く最低だったので素直に謝っておいた。
「なんだろう、ノルニルさんってすごく俺の好みの気がする。
好みのポイント誂えたような感じで……」
「そんなに褒めても、許しませんよ」と、言いながら彼女は照れていた。
「それはそうと、ノルニルさんって首に十字架のネックレスつけてたんですね」
「えっ!? なんで、ソレを知ってるんですか?」
「あっ!!」 しまった!!透視したことがバレる。
「もしかして、さっきの眼鏡ですか?
さっきの眼鏡を出してください」
被害者に証拠品の提出を行なった。
ノルニルさんが眼鏡を掛けて、コチラを向いた。
「なるほど、こういうアイテムですか……
眼鏡をお返しします」と言って、眼鏡を返してくれた。
「あれ? 怒らないんですか?」
「二階堂さんがエッチなのは、最初から解ってますから。
今更、怒っても仕方ないですよね」
「ぐぬぬぬ……
酷い言われようだ」
「正座したいですか?」
「ごめんなさい、私が全面的に悪かったです。
ノルニルさんの後ろ姿を移動の最中ずっと堪能してました」
「隙あれば、セクハラするのもやめてくださいね」
「善処します!!」
「善処じゃなくて、しないでください。
まぁいいです。狩場についてますから狩りを始めましょう」
狩りの結果から言うと狩りは大成功で終わった。
ギルドの依頼分は、コレで全て達成することができた。
山岳のモンスターは、砂漠のモンスター並みに弱くコレといって緊張する場面もなかった。
山岳での狩りが終わって清算の為にギルドへの行く事になった。
「転送魔法を使おうか?」と、彼女に尋ねてみると。
「今日が案内の最後の日なので、ゆっくり帰りましょう」と、彼女が言った。
「そうだよね……。
今日でノルニルさんとお別れなんだね、すごく残念だなあ」
別れを告げられるのを嫌がってか、ノルニルは話題を切り替えた。
「そういえば、シースルーの魔石って幾ら位になりそうなんです?」
「金額がかなり大きくなるからさ、代金の半額支払おうか?」
「いえ、良いんです。
私は二階堂さんに武器と洋服を買ってもらいましたし」
「じゃあさ、俺がなんでもと言った件、今日が最後だから言ってみなよ」
「それじゃ、お願いを聞いてもらえますか?」
「どうぞ、できることならなんでもやりますよ」
「それじゃ、私も貴方のお屋敷に一緒に住んでもいいですか?」
「うん、部屋も空いてるし。
ノルニルさんなら大歓迎だよ」
「末永く……よろしくお願いしますね。二階堂さん」
意味深すぎるノルニルの挨拶に少し困惑してしまった。
あれっ? もしかして俺は意味を取り違えたのか?
もしかして、彼女が嫁の一人になるという意味だったのか?
好みのタイプのノルニルさんだし、それはそれでまぁいいか!!
「門の鍵と、扉の鍵を追加で作らないといけないね」
「それはそうと、二階堂さん。
注意したのに、案の定サキュバスにやられたんですね」
「えっ!? どういう意味?」
「教えません……」
「とりあえず、屋敷にはリリスという子がいるからよろしくね。
掃除したりしてくれてるから、とてもいい子だよ」
「わかりました。善処しますね」
アレッ? 歯切れが悪い。
「とりあえず、部屋は好きな部屋選んでいいから。
空いてる部屋なら好きに使ってよ」
「わかりました。お屋敷についたら選びますね」
そんな感じで話をしていたらギルドに着いた。
二人はギルドの買い取り倉庫へ直行して、いつものようにライガスさんに討伐したモンスターを納品した。
これで魔道具屋が発行していた全ての依頼を達成し終わった。
「ライガスさん依頼の品配送完了しましたので、ルーカスさんにも伝えておいてください」
「あぁ、わかった。ギルド長に伝えておくよ。
それと、今回の清算分だ」
清算分を袋に入れて、手渡された。
「あんちゃんは、ロックバレーで狩した方がいいと思うぞ」と、ライガスに一言付け加えられた。
「食材も微妙でしたし、私もロックバレーの方がいいと思ってます」と言って、ギルドを離れた。
清算が終わり、ギルドの外でノルニルと稼ぎを半々に折半した。
ノルニルをお屋敷に送り届けた後に、私は教会へ向かった。
夕方になり、辺りが暗くなり始めていたが教会の受付さんはまだいた。
「あっ、すいません。
遅くなりましたが、教皇様に会えませんかね?」と、私が尋ねたら。
「どうぞ、いつもの部屋へお進みください」と言われたので、教皇のいる部屋へ移動した。
教皇の部屋の扉をノックする。
「遅くなってすいません。二階堂です」
「あぁ、扉は開いてるよ。入ってくれ」教皇の許しをもらったので部屋にはいった。
「久しぶりだね。今日はなんのようだい?」
「セカンタの町のドクタージッパー氏に、特殊な眼鏡の作成を依頼してませんでしたか?」
「あぁ、しているとも。
魔石の現物がなさすぎて困っていた所だった」
「それが、本日完成しましたのでお持ちしました」
「そうか、ジッパーさんは町の研究員になったんだったな。
それで、一番安全な人間に配送を任せたわけだ」
マジックバッグ(仮)から、スケスケ眼鏡以下略を取り出した。
眼鏡を教皇に手渡した。
「ありがとう。これで、国王陛下に透視眼鏡を献上する事ができるよ」
悲報……ジッパー氏の命名採用されず。
「そうですか、それは良かったです」
「ハジメ君。明日は君も献上の儀に参加しなさい。
王女様が、君の事を待っていたしな。
それに、キミがこの事に首を突っ込んでいるんだ。
君の事だ何かやらかした結果だろう」
「あはは、バレてますね。
シースルーの魔石を手に入れたのは私です」
「やはり、そうか!!
その旨を伝えれば、王女様がと国王陛下がお喜びになられるよ」
「教皇様、それは良いんですけど。
国王陛下からお屋敷を頂いたじゃないですか、何をお返しすれば良いのかが解らなくて困ってます。
知恵を貸していただけませんか?」
「ふむ、正直に言えば何も返す必要はない。
ただ、それでも返したいんだろう?」
「はい、流石に手入れされてるお屋敷だったので、お返しをしたいと思いまして」
「それならば、ハジメ君。
君の力を誇示できて、尚且つ実用性が高いデスワームの魔石はどうだ?
冒険譚とセットにしてお渡しすれば、国王陛下……いや、王女様が特にお喜びになるだろう」
「わかりました、そうさせて頂きます。
明日は昼頃にお伺いしますね」と言って、教会を後にしてお屋敷へ戻ってきた。
ノルニルさんが部屋を決めたみたいだ。
ただ、今からする事を考えると、リリス以外の女性に会うのは気がひけるので――
そのまま、リリスのいる地下室へ向かった。
「お兄ちゃん!! お帰りー」と言って、サキュバスらしくキスから始まる挨拶をしてきた。
「んー、今日はイマイチ美味しくなさそう。 あと薬っぽいから嫌!!」と言って、彼女はさっくりと食事を済ませた。
これだと、あの異常なまでの倦怠感を感じないから助かるんだけどな。
「うーん、美味しくない。お兄ちゃん薬に頼るのダメ!!
だけど、まだまだ食事できそうなんで貰うね」
計4度ほど食事を与える羽目になり、倦怠感はないが圧倒的な疲労感を感じてしまった。
ダメだ薬に頼ると余計に吸われる。だが、サキュバスの魅力に抗えない……
フラフラ……になりながら、自宅へと帰った。
家に帰り、夜ご飯を食べて寝る。
今日は、誰が来るんだろうか……
部屋に入ってきたのはシェリーだった。
「お兄ちゃん。一緒に眠りましょ」
シェリーは、一緒に寝ようと何も要求せずいてくれた。
「ありがとう、シェリー。
そろそろ限界だったかも……」
「お兄ちゃんが疲れてたから。
キャリーお姉ちゃんとアリアちゃんが、お姉ちゃんに怒られてたよ」
「あはは、そっか。それなら無理しなくて済むのかな?」
「お兄ちゃん。今日は、お疲れだからお休みなさい」
「うん、そうさせて貰うね」
何もせずに、となりに寝てくれるシェリーに感謝して眠りについた。
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