主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい

発光食品

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義兄にドキドキするなんておかしい!!

2)1年間の成長

気持ちを切り替えた俺は食堂に行き、少し遅いお昼ご飯を食べた。4歳の頃は母と同じくらいの食事しかできなかったが、1年で食べられる量も増えてきた。ポール曰く、食事も体づくりの一つだからご飯はたくさん食べたほうが良いとのこと。

「ごちそうさまでした」

「いつものナハトちゃんに戻ったみたいでよかった♡今日もたくさん食べて偉いわねえ」

「早く、お兄様に追いつきたいので…」

「ナハトちゃんは本当にエドちゃんが好きなのねえ」

「あはは…」

元気になった俺をみて母も嬉しそうだ。さあ、義兄がいなくなった今日からこそ頑張らなければならない。まずは日課になっている体力作りからだ。まだまだ騎士団の皆のようにたくさん走れるわけではないが、運動場を10周走り切れるくらいの体力はついてきた。ステータスの方の体力も魔力に比べたら米粒くらいしかないが、増えていってるのは確かだ。

「毎日のように体力作りに励んでいますね、感心です。本当に少しずつですが体力はついてきていますよ」

「へへ。ポールに言われると嬉しいな。…体力がついてきたっていうなら、そろそろ剣術を始めても…」

「それとは話が別です」

「もう。なんでそんなに僕が剣術を習うことに反対するのさ」

そう、どんだけポールの課題を頑張っても剣術だけはなぜか教えてくれないのだ。俺はムッとした顔でポールに詰め寄る。俺はもう5歳だ。義兄がこの家に来て剣術を習い始めたのも5歳だと聞いている。

「…だからです」

「え?なんて!?」

「ナハト様の陶器のように美しい柔肌に万が一でも傷がついてしまうかもしれないからです」

「とうき…?僕だって男なんだから傷の一つや二つくらい…」

「私が公爵様とエドワード様に殺されてもいいんですか」

「ころっ!?流石にお父様でもそこ前は……」

「します」

「…わかったよ」

また押し負けてしまった。そこまで言われてしまったら俺も引き下がるしかないだろう。でもいつかは教えてもらうからな。俺は執念深いんだ。まだまだ諦めないぞ。

騎士団で体を動かした後はいつもであれば自習室で家庭教師と勉強をするのだが、もう日が落ちている。勉強は明日から頑張っていこう。

「ナハト!!僕っちもうお腹がペコペコなんだぞ。早く魔力をよこせ!」

「はいはい。しょうがないなあ」

シェイドに俺の魔力を食べさせる。ここ1年シェイドは俺の魔力しか食べていないが、味変?したくならないんだろうか。

「シェイドは僕の魔力だけで飽きないの?」

「逆にナハトの魔力が美味し過ぎて、他のやつの魔力は食べられないんだぞ」

シェイドは満足そうに笑ってふよふよと宙に浮いている。この悪魔との付き合いももう1年以上たった。今では俺のなくてはならない相棒のような存在だ。



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