真夏のサイレント

澄海

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序章

日常

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快晴の朝、桜が舞い散り春の香りとともに一日がやってきた。この時期は社会人も学生も主婦も、どんな人も新学期、新年ということもあり大忙しである。


世間一般では大体の学校が始業式で春香の通う高校も同様だ

小鳥のさえずりと共に春がやってきた、季節は廻る、何度も繰り返しやってくる、繰り返さなくていいなんていう我儘なんて聞いてくれずに直ぐに夏を連れてくるのだ

小鳥も桜も春の訪れを祝うかのように綺麗に美しく存在している




これから大きな嵐が来るとは知らずに





春香ハルカside


春、入学式も終わりいよいよ高校三年生になった。私の高校は現役で難関国公立大学進学を目指している超進学校。

そんな中いつもと変わらず陽の光が差し込んでくる朝、そんな朝から変わらず1つ1つの話題に得意顔で進言する情報番組のコメンテーター、私を気遣ってかずっと変わらずに優しく接してくれる両親の対応、目に焼き付いてしまったの全てを思い出させる変わらない踏切を通る通学路…変わらないものは沢山と言っていいほどある。



皮肉にも私にとって変わってしまっても良いものだと言っていいほどのことばかりだ。


そんな私は俗に言うに遭っている。今日もまた学校に行けば何かされるんだろう。他の人なら憂鬱だ、とか辞めてしまいたい、とかこの世から消えたい、と思うのだろう。

でも私にはそれ自殺が許されない。ずっと贖わなければいけない罪があるのだから…


私はあの日犯した罪を償う為にどんなに辛いことをされても嫌なことをされても、例えそれが死につながるようなことであっても、ずっともがき苦しみながら生き続けなければならないのだ。

幸せになっちゃいけない。



そんな思いが私の頭の中を駆け巡る。










そう、でも一つだけ変わってしまったまま戻らなくなってしまったことが、いつまでも慣れることのない日常がある

いつもと変わらない通学路を一緒に歩く"いつもの3人"ではないこと


そしてあの日から決して会うことの出来なくなってしまった




_____________社会人になった私は今

幸せになっちゃいけない

でもそれが私に出来て私が一生背負っていかなければならない贖罪なのだとこの時の私は本当にそう思っていたんだ。


最初にしなきゃいけないことはもっと他にあったのに子供なはそれさえにも気づけずにいたんだね



これは私に起こったあるひとつの物語
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