異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

無事帰還

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ギルドに行き、またギルマスと話す。
「おはよう、レン、モエさん。朝から帰る前にありがとう。」
「おはよ。いや、構わない、時間もあるし。」
「おはようございます。」

ひととおり、森でのことを話した後に私が使う生活魔法について話した。
そのあと空いてる場所で実際にキッチンやお風呂、トイレを作ってみせた。
「なるほど。とても勉強になる。冒険は戦闘はもちろん大切だが、日々の暮らしも大切だ。それが快適に過ごせるってだけで戦力もあがる。」
「確かにそうだな。」
「モエさんありがとう。こちらでも勉強してみるよ。」

ギルドの前までギルマスは見送ってくれた。
「じゃぁな、レン。またこちらの方も頼むね。」
「あぁ、必要なものがあったらいつでも言ってくれ。」
「モエさんも本当にありがとう。薬品もとても助かったよ。」
「いえいえ、また納品します。」
話していると後ろから大きな声が。
「レンさん、モエさん!」
後ろからきたのはライ君とケニー君だった。
「おぉ、お前らか。元気だな。」
「ライ君にケニー君!ケガは大丈夫?」
「はい、おかげさまで。ありがとうございました。」
「よかった、会えて。ありがとうございました。お礼が言いたくて。」
「いや、無事回復にむかってるならよかったよ。」
「聞きました、魔素だまりの消滅。すごいですね。もう出発ですか?」
「あぁ、南に戻る。お前らは?」
「俺たちは動けるようになったし、しばらくはここに滞在してできることを手伝います。よくしてもらったので、少しでも役に立ちたいんで。」
「そうなんだ、無理しすぎないようにね。」
「はい!ありがとうございます。帰りお気をつけてください!」
「あぁ、ありがとう。また南にも来いよ。」
「はい!」
挨拶をして出発した。

馬車に乗り南へ戻る。
「あと少しですね!」
「あぁ、疲れてたら寝ても大丈夫だ。」
「ありがとうございます。大丈夫です。たくさん夜寝ましたから。景色見たいし。」
「そうか。」
馬車から変わる風景を見ながら過ごす。
良い街だな。

しばらくするとお城が見えてきた。
もうすぐ街に着くかな。
外を見ながら馬車の中で過ごした。

「よし、着いたな。」
ギルド前で降りた。
すごく久しぶりな気がする。
「ギルドで報告だけして帰るか。」
「はい!」
ギルドに入るとレンさんが受付で話してくれている。
するとギルマスのヴァルさんがきた。
「レン!聞いてるぞ。魔素だまりを消滅させたと。よくやったな、ありがとうな!」
「ヴァル。あぁ、買取とかは北で済ませたよ。」
「あぁ、構わない。2人とも怪我もなく帰ってきたな、よかった。モエちゃんもありがとうな。」
「いえ、レンさんが頑張ってくれたので。」
「モエはよくやったよ、快適な旅立ったしな。」
「おぉ、相変わらず仲がいいね。仲も深まったか?」
「あぁ?そんなんしわゃねぇよ。」
「怒るなよ。ガハハッ!!」
「北の方は薬品とかが不足してるらしいな。少し手助けをモエがしてくれたけど。」
「あぁ、こちらからも運んでるよ。魔素だまりはほっておくと巨大化するからな。その前に消滅してよかったよ。」
「あぁ、俺たちもできることを協力する。」
「あぁ、ありがとうな。」
少し話してギルドをでて、ケイさんの宿へ向かった。

「レン!」
「おう、今帰った。」
「戻りました!」
「モエさんも!おかえりなさい。無事ケガもなく帰ってきましたね。よかった。」
受付カウンターにいたケイさんがむかえてくれた。
「部屋は残してありますからまた今日から宿泊でいいですか?」
「はい!ありがとうございます!」
「クッ!ケイは世話焼きだな。」
「フフッ。ありがとうございます!」
「モエ、今日はゆっくりしよう。旅疲れもあるだろう。」
「モエさん、それなら我が宿のスパはどうですか?マッサージとかもあり、特別なバスもありますので疲れがとれますよ。」
「えっ?スパがあるのですか?是非!!」
「クッ!大興奮だな。」
「はい!嬉しいです!」
「ではご案内しますね。レンはどうする?」
「あぁ、俺はいい。カウンターでスックとゆっくりしておくからモエは楽しんでこい。」
「スック!」
「ありがとうございます!」

わぁー、こちらの世界でエステが受けられるなんて。
幸せだ。
スパに案内されて、きれいなお姉さんが担当してくれた。
とても良い香りのする室内で少しカウンセリングを受けて始まる。
頭から爪先までの全身コースにして、まずはベッドから始まった。
疲れが溜まってたのか、ほぐれていくのがわかる。
そして良い香りのオイルでマッサージされていく。
幸せな、時間だった。
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