異世界で生きていく。

モネ

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第三章の話

マリン祭前の依頼

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翌日、レンさんとギルドに行くといつもに増して人がいっぱい。
「あぁ、こりゃ多いな。やっぱ祭り前だからか。」
「はあー。ため息出るくらい多い。依頼版も見に行けないですね。」
「だな。とりあえず受付行きたいな。」
「はい。」

「おっ、レンとモエちゃん!」
「ヴァル。なんだこの多さは。」
「あぁ、マリン祭前だからな、他の街からも冒険者が沢山きている。報酬のいい依頼も多くなってるからな。」
「それもそうか。まぁ仕方ねぇ。」
「ところでモエちゃん。ケイから聞いたよ。依頼出してもらってモエちゃんが受けるってことで了承済みだから、詳しいことはケイに聞いてくれ。」
「はい、ありがとうございます!あの、北の方から薬品の納品依頼とかはありますか?」
「あぁ、あるよ。調合かい?」
「はい!受けれるもの受けたいです!」
「わかった。あとで依頼の詳細を受付からもらってくれ。話しておくよ。助かる。」
「いえ、ありがとうございます!」

ギルマスと私たちが話していると後ろから話しかけてきた人がいた。
「モエとレン!」
「ん?あぁ、確かお前ジェイド。」
「あっ、昨日の。こんにちは。」
「やぁ。」
「ん?ジェイドと知り合いか?久しぶりだな。」
「ヴァルさん!お久しぶりっす。モエと同じ宿なんだ。」
ジェイドさんが私にニッコリ微笑みかけてきた。
「あぁ、そうか。モエちゃん。厄介な奴に気に入られてるな。」
「ひどいな、ヴァルさん。確かにモエの事気に入ってるが獣ではないっすから。よろしくね、モエ!」
そう言ってまたニッと笑うジェイドさん。
笑うとキラリと光る歯が見えた。
「だから、あんま見るなって。てかなんでモエって呼び捨てなんだよ。」
「親しみやすいように。レンのこともレンと呼ぶ。」
「馴れ馴れしいな。」
レンさんとジェイドさんって相性悪いのかな。
苦笑いしているギルマス。
「モエちゃん、これは大変だね。困ったら俺に言いなさい。2人ともどうとでもできるからな。」
こっそりそう言ってくれた。
ギルマスはどういった権力の持ち主なんだろう。上級ランクのレンさんをどうにでもできるとは。
ギルマスの強さの方が気になる。
なんか面白いやりとりだ。

私は受付で薬品納品の依頼を受ける手続きをした。
「あの、レンさんは何か依頼受けるんですか?」
「あぁ、荷物運びだ。大量だから人手が足りていない。まぁ街内での依頼だけどな。」
「私は力仕事はなかなか難しいですよね。」
「んー、そうだな、これは男がする依頼だな。重すぎて女は大変だ。」
「モエとレン!ギルドの用事終わったならランチでもしない?」
「レンさんがよければ。」
「俺はかまわない。」

なぜか3人でランチをすることになった。
近くのカフェに入った。
「あの、ジェイドさんはどんな依頼でここへ?」
「ジェイドでいいよ。俺は護衛。マリンの港に着くまでのね。だからもうその依頼は終わったんだ。こっちの国で依頼受けてもいいしそのまま帰ってもいいんだが、毎年マリン祭を楽しんで帰国している。」
「なるほど。ちなみに船なのに護衛が必要なんですか?船の中に魔物がでたりするわけではないですよね。」
「あぁ、でも海にはたまに出る。あとは船内に盗賊とかたまに船が海賊に襲われそうになったりとか。そんなときは危険だな。」
「へー。なんか魔物も人も怖いですね。」
「大丈夫!モエが海に出るときは俺が護衛する!」
またニッと笑うジェイドさん。
「えっ!いや、私も冒険者ですから護衛は大丈夫です!」
「なんかそんな真面目に返されたら寂しいな。俺の方は海といわずこの街だって歩くたびに護衛したいくらいだ。」
「おい、その辺にしとけ、モエが困ってる。」
「いや、俺は本気だ。」
「私の護衛は大丈夫です。私は冒険者ですから、これからも旅をしていくので。」
「モエは真面目だな。そういうところも魅力だな。ところでレンとモエは恋人同士なの?」
「いや、違うが。」
「マリンに来る途中で助けてもらいました。それから良くしていただいてます。昨日一緒に行った依頼から帰ったばかりです。」
「なるほどね、恋人ではないと。それならよかった。」
「何がよかったんだ?」
「積極的になれるだろ。まぁ恋人だったとしても気持ちは変わらないけど。」
なんかやっぱジェイドさんグイグイな感じだな。
悪い人ではないみたいだけど。
「まぁ、とにかく。しばらくマリンに滞在するからよろしくな!」
「こちらこそです。ちょっとお手洗い行ってきます。」
そう言って私は席をたった。
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