異世界で生きていく。

モネ

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第三章の話

閑話 レンとジェイド

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モエが席を外した。
「なぁ、レン。レンってSランクだろ?結構有名だよな。」
「あ?有名?」
「うん、この国に来るたびにレンの噂聞くからさ、前から知ってるんだ。特にマリンでよく聞くよ。ちなみに俺もSランクだ。」
「それは知ってる。」
「え?俺を知ってたの?」
「いや、解析で。」
「あぁ、なるほどね。レンは恋人なかなかつくらないんだろ?それも噂で聞いてる。強くて整った美形のクールな奴。女がきても相手しないと。でもそんなレンがそばに置いてるモエは特別ってことだよな。」
「んな噂知らねぇ。お前はモエにグイグイせまってるけど本気か?」
「もちろん。モエってすげぇモテるだろうに本人はあんま気づいてないよね。てか、俺くらいグイグイでないと気づかない。そして男にベタベタもしない。でも色気と可愛さがあって守ってあげたくなる。」
「モエはまっすぐなんだ。真面目だしな。だからモエを困らせるな。」
「大丈夫、傷つけはしない。俺も真面目だ。」
「はぁ。」
「なんだそのため息は。大丈夫!レンとも正々堂々勝負するから。」
「そういうことじゃねぇ、決めるのはモエだ。ひとつだけ言っておくが、モエのやりたいこと、目標の邪魔はするな。」
「モエは何がしたいの?」
「わかんねぇ。まだ見つかってないのだと思うが冒険者をして旅をしたいという思いはある。それを邪魔するな。」
「そういうことね。でもモエさえよければ、俺はモエを国に連れて行きたいと思ってるけどね。」
「あって間もないだろ。」
「そんなの関係ない。俺は昨日会った瞬間からモエが好きだ。」
「お前は真っ直ぐだな。」
「よく言われる」
ニッと笑うジェイド。
なんか俺とは違うタイプでやりにくい。

モエがどう思ってるかもわかんねぇからなんともいえないが。
ひと騒動ありそうな祭だな。
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