異世界で生きていく。

モネ

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第四章の話

ヨルダの街を出発

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翌日はまた周辺の森を散策したり、ジーナさんのところにも行った。
またお話をして明日帰ることを伝えた。
ジーナさんはほとんど街の外へは出ないらしく、またおいでと言ってくれた。

あとはまた帰りは旅になるので必要なものを買い出しして。
と言ってもそこまで買うものはない。
そして早めに宿へ戻った。
「明日いよいよ出発ですね!ヨルダの街楽しかったです!」
食事をしながら3人で話す。
「そうですね、独特の雰囲気もあるし、街並みも歴史があっていいですよね。」
「そうだな、また来ようぜ。
「はい!またあの険しい道だと思うとちょっと悲しくなりますが、帰りは下りだから少しは楽ですか?」
「そうだな、でも転んだりしないように気をつけないとだな。下り坂になってると危険も多い。」
「まぁ危ない時は前にレンがいるから助けてくれますよ♪」
「あっそうか。お願いしますね、レンさん!」
「あっ、あぁ、頑張るよ。」
和やかに食事を済ませた。

部屋に戻り一息つく。
あー、今日でヨルダの街も終わりだ。
楽しかったし、ジーナさんと話せたのが新鮮だった。
調合の勉強頑張ろうってのは前から思ってたけど、どの系統を強みにするかってことも考えることできたし。
帰ったらまたマリンでの生活だな。
そういえば、マリンの街にはいつまでいようかな。
元々マリンの街に定住するつもりはなかったし、旅もそろそろ再会させないと。
でもそうなるとレンさんやケイさんとお別れだろうか。
寂しくなるな。
結局ゴダからの途中レンさんと出会ってそれからはいつも街の外へはレンさんとだった。
だから旅を再会して果たして私1人でやっていけるのかっていう不安もある。
もっとしっかりしないと。
戦闘力もあげていかなくてはならない。
でないと1人の時に対応ができない。
魔法と武器の練習もしないとな。
考えるとキリがないのでこの辺にして明日に備えて早めに眠ることにした。

翌朝、出発の朝だしまたハードな道のりを進むのだ、それには朝食をしっかりとって力をつけないと。
モリモリ食べていると、レンさんが珍しくゆっくりコーヒーを飲んでいた。
いつもガツガツ食べるのに。
「あの、レンさんお腹すいてないんですか?」 
「あ?あぁ、昨日遅くまで飲んでたからな。」
「そういうことですね!またケイさんとですな?」
「はい、少し遅くまで飲んでました。」
ニッコリ笑いながら優雅に朝食を食べるケイさん。
飲んだ次の日も優雅だ。
「レンさん飲み過ぎたんですか?」
「いや、実は昨日宿にガルドが来たんだ。」
「ギルマスの?」
「あぁ、それでここに呼び出されて店主も一緒に飲んでたんだよ。」
「時間も遅かったですからね、女性のモエさんをお誘いさるのは申し訳ないと思って控えておきました。帰りにギルドに挨拶に寄ってから出発しましょう。」
ニッコリ笑ってくれた。
お気遣いが、ありがたい。
私は早めに寝たので夢の中だった。

朝食と出発準備をして店主さんに挨拶をしてでた。
門を出る前にギルドに寄って、ギルマスに挨拶もした。

「よし、行くか。」
「はい!」
門を出てまた来た道を帰るコースだ。
よし!まずはヒルダの街を目指して頑張ろう!

しばらく歩くとキノコがたくさん生えているスポットがあったので、ケイさんと採取した。
ケイさんはキノコの種類を教えてくれてとても分かりやすい。
毒キノコとかとったら危ないしね。
お料理に使えるものもあったので野営の時に使おう。

「たくさんとれました!ありがとうございます!!」
「それはよかったです。少し水分補給してから出発しましょう。」
3人で水分補給をした。
「なんか雨降りそうな気がする。まぁ山だから仕方ねぇな。」
「うん、そうですね、雨が降りそうです。どこか野営できるとこ探しましょうか。今日は早いですが雨降る前に野営した方がいいでしょう。」
「結構降りそうなんですか?」
「ここら辺は一度降り出すと土砂降りだ。それに加えて長時間降るんだ。安全な場所見つけた方がいいな。」
「んー。よしこの先にある洞窟にしましょう。そこなら雨も凌げて洞窟前に岩が屋根になっているから過ごしやすいと思います。」
3人で少し早足で歩いた。

少し行くと本当に岩が屋根のようになったところがあり、その奥が洞窟になっていた。
レンさんが洞窟の中を見に行ってくれた。
私とケイさんは洞窟周辺をみる。
周辺にいた魔物を倒して安全確保をした。
「よし!結界をはる。」
レンさんが結界を張ってくれて野営場所が決まった。

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