190 / 449
沈む太陽
沈む太陽6
しおりを挟む
「…え?今呼びました?」
治さんの後ろから声をかけると、何度も呼んでやっと気づいてくれた(笑)
「はい(笑)」
「え、もしかしてずっと呼んでました!?」
治さんは片耳が聞こえない…。
『この障害は後天的なものだから、
普通に話すこともできるし大して不自由はないですよ(笑)』
と以前話していた。
しかし、普段話をしていると、なかなか声が聞き取れないらしく、
『聞き返すのが面倒で、時々内容がわからないまま頷いてテキトーに流してしまう (笑)』
とも話していた(笑)
「治さん、これはどうすればいいですかね?」
「…え?それ多分将吾が知ってますよ?」
「いや、一応治さんにも確認しておこうかと…。」
ホントは将吾くんに訊くのが面倒というか…
多分訊いても素っ気なく、ちゃんと教えてくれなさそうだったから…。
治さんは片耳が聞こえない代わりに、とても洞察力がある。
周りをよく見ているから、人の表情や行動を観察していて、
正面から俺と目が合うと、割といろんな事を言う前に察知してくれたりする。
だから治さんも絶対に今日の将吾くんの異変には気が付いているだろう…。
人間て不思議だ。
どこか欠陥があると、それを埋めるように別の機能が発達する。
治さんのように聴覚があまりないと視力がよくなり、
視力がないと聴覚が発達したりする。
逆に言うなれば、何か障害がある人ほど
普通の人間よりその障害をカバーする別の機能がズバ抜けるため
"天才"になる可能性を秘めていたりする。
つまり障害とは欠陥ではなく"個性"なのかもしれない--。
治さんに確認してから、また仕事に戻ったけど、将吾くんはずっと暗くて
俺はその空気に呑まれそうになっていた…。
今日は明らかに変だ…。
昼休憩になると、将吾くんは無言のまま外へ出て、
俺も追いかけるように早足で外へ出た。
後ろから追って、タバコを吸いながらゆっくりと歩く将吾くんの横にさり気なく並んだ。
「将吾くん、どした?
なんかあったんしょ?」
治さんの後ろから声をかけると、何度も呼んでやっと気づいてくれた(笑)
「はい(笑)」
「え、もしかしてずっと呼んでました!?」
治さんは片耳が聞こえない…。
『この障害は後天的なものだから、
普通に話すこともできるし大して不自由はないですよ(笑)』
と以前話していた。
しかし、普段話をしていると、なかなか声が聞き取れないらしく、
『聞き返すのが面倒で、時々内容がわからないまま頷いてテキトーに流してしまう (笑)』
とも話していた(笑)
「治さん、これはどうすればいいですかね?」
「…え?それ多分将吾が知ってますよ?」
「いや、一応治さんにも確認しておこうかと…。」
ホントは将吾くんに訊くのが面倒というか…
多分訊いても素っ気なく、ちゃんと教えてくれなさそうだったから…。
治さんは片耳が聞こえない代わりに、とても洞察力がある。
周りをよく見ているから、人の表情や行動を観察していて、
正面から俺と目が合うと、割といろんな事を言う前に察知してくれたりする。
だから治さんも絶対に今日の将吾くんの異変には気が付いているだろう…。
人間て不思議だ。
どこか欠陥があると、それを埋めるように別の機能が発達する。
治さんのように聴覚があまりないと視力がよくなり、
視力がないと聴覚が発達したりする。
逆に言うなれば、何か障害がある人ほど
普通の人間よりその障害をカバーする別の機能がズバ抜けるため
"天才"になる可能性を秘めていたりする。
つまり障害とは欠陥ではなく"個性"なのかもしれない--。
治さんに確認してから、また仕事に戻ったけど、将吾くんはずっと暗くて
俺はその空気に呑まれそうになっていた…。
今日は明らかに変だ…。
昼休憩になると、将吾くんは無言のまま外へ出て、
俺も追いかけるように早足で外へ出た。
後ろから追って、タバコを吸いながらゆっくりと歩く将吾くんの横にさり気なく並んだ。
「将吾くん、どした?
なんかあったんしょ?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
分かりやすい日月神示の内容と解説 🔰初心者向け
蔵屋
エッセイ・ノンフィクション
私は日月神示の内容を今まで学問として研究してもう25年になります。
このエッセイは私の25年間の集大成です。
宇宙のこと、118種類の元素のこと、神さまのこと、宗教のこと、政治、経済、社会の仕組みなど社会に役立たつことも含めていますので、皆さまのお役に立つものと確信しています。
どうか、最後まで読んで頂きたいと思います。
お読み頂く前に次のことを皆様に申し上げておきます。
このエッセイは国家を始め特定の人物や団体、機関を否定して、批判するものではありません。
一つ目は「私は一切の対立や争いを好みません。」
2つ目は、「すべての教えに対する評価や取捨選択は自由とします。」
3つ目は、「この教えの実践や実行に於いては、周囲の事情を無視した独占的排他的言動を避けていただき、常識に照らし合わせて問題を起こさないよう慎重にしていただきたいと思います。
それでは『分かりやすい日月神示 🔰初心者向け』を最後まで、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
この短歌は私が今年(2025年)元旦に詠んだ歌である。
作家 蔵屋日唱
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる