陽のあたる場所3

仮想と真実

仮想と真実8

「本当ですか……？

それなら良かったです……。」



「それとね、手紙のことだけど……

残念ながら、49日の後もしばらく受け取れそうにないわね……。」


「…え？なんでですか？

手紙が遺産相続に関わるから渡せないとかですかね？」


「ううんw そうゆう事ではないのよね。

お母さん自身が最愛の息子を亡くしてショックなのよ……。

だから今はまだお母さんが"独り占めしたい"って気持ちなのよね。

言い換えるなら、お母さんにとっては残念ながらあなたがライバルなのよ。

だからあなたにはまだ手紙を渡したくないのよ。


彼の遺骨もお手紙もどうやらハワイに持ち帰っているようだわ。」


「なるほどぉ……。」


「でも、そうねぇ……

お母さんも６月くらいには少し気持ちも落ち着いてくるみたいね？

だから早くてもその後ね。

その後に部下さん通してアプローチしてみたらどうかしら？」


「分かりました……。


って、随分と先ですねぇ……w

早く読みたかったんですけどね（笑）」


「まぁそうよね？w

手紙の内容はね、すごくポジティブな事ばかり書いてあるみたい。

あなたへの感謝の気持ちとか……


そうねw 内容のほとんどがあなたへの感謝の気持ちを綴ってあるみたいね♪」


「あははw

そうなんですね♪ 楽しみに待ってます♪」


「良かった♪ 笑顔が戻ってきたわね♪

彼もね、あなたの幸せを願っているのは間違いないから、笑顔で幸せにしてる方が彼も喜ぶわよ♪」


「……っ！

そうですよね！？

分かりましたっ！！前向きに頑張りますっ！！！」


「アハハっw その調子よ♪

じゃあね、次はあなたに新しい出会いがあるかを調べてみるわね♪」


「…あっ、はいっ！w

ぜひぜひww」


それからまた占い師さんは次々とタロットカードをめくり出した……。


「う～ん……

そうねぇ………。


う～ん…………


ま、あなたはとりあえずは"元夫"のもとに戻るのが無難なんじゃないかしらね（笑）」