陽のあたる場所3

こたろ

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仮想と真実

仮想と真実16

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「………っ。

そうなんだよね……。w」


「俺もさ、去年の年末オヤジが亡くなったって聞いた時、冷静じゃいられなかったよ。」


そうだ……。

去年の大晦日の前日は寅さん達とみんなでイベントに行って、朝まで一緒に過ごして、

朝方また寅さんと一緒に朝食を食べに行ったら、突然電話が来て……

まさかの訃報に驚きながら、寅さんは大晦日に実家の静岡に帰っていった……。


「でも寅さんさすがだね。

私の前では取り乱さずに冷静だったよ?

突然帰る!ってなって、心配ではあったけどさ。

不謹慎だけどさw また大晦日ってとこがさすが寅さん一家って思ったよね(笑)」


「ま、それが寅さん一家ですから♪(笑)」


「アハハハハっ!!!w」



それから、私は自分の近況を話し始めた……。


「でね、その占い師さんからはとりあえず元夫とヨリを戻す事を勧められたんだけどね、

もし次に他の男性と一緒になるなら、元夫の後でいいって言われてさw

更にはその次の相手は"既に会ってる人かも"とか言われてさ(笑)

ま、所詮は占いだから全て真に受ける必要もないんだけどね(笑)

とりあえず、"4年後には家を手にしてる"って話には占い師に便乗して元夫と一緒にいようかなと思ってるんだよね(笑)」



すると寅さんは……


「ま、誰といようがさっちゃんが幸せなら俺はいいと思うよ?

人生の主役は自分なんだから!!


俺もさ、次こそはさっちゃんに幸せになって欲しいからさっ!!!」
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