陽のあたる場所3

こたろ

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裏切りの犯人

裏切りの犯人37

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それから、私はサブローさんに話した事と同じような内容をミニーちゃんに話した…。


「でも、旦那さんとは離婚してるんでしょ?

しかも元々旦那さんに問題あって離婚したんだから……

旦那さんから離れて寅さんと一緒になればいいんじゃないの?」


「う~ん…。例えば寅さんから『俺についてこいっ!兵庫まで来てくれ!』

とか言われたら真剣に考えるけど……w

私自身東京を離れたくないし……

寅さんも優しいから無理強いするような性格じゃないしね(笑)


それにもう元夫とはもう7年の付き合いで"情"があるの…。

夫としては不満もあるけど……もう既に一度北海道に行って裏切ってるから……

二度も裏切れない……っいうのが本音。」



「さっちゃんは優しいね…♪」


「……ううん。優しいんじゃなくて、きっと"優柔不断"なだけだよ(笑)


正直言って、寅さんは私が居なくてもこれからも楽しい人生を送れるだろうし……

寅さんはモテるだろうから、例え私が明日居なくなってもなんら問題ないんだよね(笑)」


「でも寅さんはさっちゃんが好きなんだよ!?」


「ミニーちゃんがそう言うのも分かる……。

でもね…

元夫は寅さんと違って…全くもってモテるタイプではないの……。

私が元夫と縁を切るのは簡単だよ?

でもね……その後、元夫は一生再婚はできずに独りだと思う………。


それも自業自得ではあるんだろうけどさ……。

私は元夫のことを嫌いにもなれない………。


だからと言って占い師に言われたように家を手にしたいとか財産目的ってワケでもないの………。


ただ……

私自身が後悔したくないだけなのっ!

もし、占い師の予言が当たってしまって……

もしたった数年で元夫が亡くなってしまったとしたら……

最期まで看取ってあげられなかったことを、きっと一生後悔すると思うの……。



だから、後悔したくないからっ……



元夫とはこのままでいたいのっ!!!」
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