陽のあたる場所3

こたろ

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令和の寿

令和の寿10

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"峰子おばちゃん"とは、母の妹で、私と一緒の三女だ。

元々ファッションや美術など好きで、生き方も自由奔放で

昔から『幸子は峰子おばちゃんにそっくり!』と言われていた(笑)


峰子おばちゃんは一人で海外を旅したり、仕事もバリバリこなし、バツイチシングルマザーとして一人息子を育て、

とても"カッコイイ生き方だ"と私は尊敬していた。


そんな峰子おばちゃんに憧れてはいたけれど、まさかの"バツイチ"まで似てしまったワケで……(笑)


「まぁ同じ三女でバツイチだしね?w

しかも同じ練馬に住んでるしね(笑)」


「ホントよ(笑)

峰子おばちゃんはいっぱい苦労していて、お母さんには真似できないし、

お母さんなんかよりずっと人生経験豊富で頭が上がらないわ(笑)」



「でもさ、峰子おばちゃんもすごいけど、私は私でお母さんには頭が上がらないよ(笑)

子供5人も産んで育てたんだから♪

私は頑張っても5人も産めないし、今更この歳でそんなに産む気もないし(笑)

私、お母さんには一生敵わないよ!」


「でも、幸子も峰子おばちゃんと一緒で苦労して……

だからこそ幸せになって欲しいんだけどね……

どうして幸子もいつも自ら苦労する道を選んでしまうのか……」


「そんな刺激ある人生も楽しいと思ってるから大丈夫(笑)

多分峰子おばちゃんもそうだと思うよ?」


「ホント2人ともすごいわねぇ(笑)

お母さんは気が小さいから……とても幸子や峰子おばちゃんの様な生き方は出来ないわ(笑)」



「まぁ、良いんだか悪いんだか(笑)

峰子おばちゃんとはさ、たまに会ってるんだけどさ

お母さんから峰子おばちゃんの離婚した理由が"旦那さんの借金"って聞いてたからさ

『なんでそんな男性と結婚したんですか?』って聞いたらさ、

『問題ある人とは分かってたけど、ただ"結婚して、子供を産むならこの人だな"って思ったからよ♪』

って言われてさ、男性に頼る気一切なく生きていて、やっぱ"カッコイイ"って思ったもんね♪」


「峰子おばちゃんは、元旦那さんとも仲良くて今でも会ってるらしいからねぇ!」


「そうなんだ!?

まぁ、そうゆうとこも似てるワケか(笑)


ちなみにお母さん……

もし妊娠していたらさ、浩志さんが私の事を受け入れてくれない可能性もあるし

今の家を出て行かなきゃならないかもしれないの……。


そうなったら、お母さん一緒に住んでくれないかな?」
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