サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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溜まった仕事は気力種?-3

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館の裏口に移動したので、食堂にパン種作りに行こうと声を掛けると、
セシリアさんとエメリーさんに不思議な顔をされる。

「パン種を渡してから何日も経ちますので不足しているはずです」
「サスケさん、2か所のパン工場でパンとドーナツを毎日幾つ作っているか
ご存じないのですか?」

「前回聞いた時には、マドック領全体で100万個目標と聞いていました」
「ザ~ンネン、ハズレです。工場だけで60万個体制で作っています。
家で焼くパンは1万個程度で働き手の少ない家庭救済で買い上げている
だけです」

「60万個のパン種は誰が作るのですか?」
「私たちが毎日休む前に捏ねてメイドに渡しています。
毎日120万個分を渡していますから、王都もマメリカ村も困っていません」

「調理工場が出来るとお弁当不足は起こらないようですね?」
「そうです。パン工場が完全に動くと100万個作れるので、いくつかの
パン窯でライ麦や大麦を入れたパンを焼いています。
パン種捏ねも魔法を使える子供たちを育てて練習させているようです」

「そのうち見学に行きたいですね^^」

セシリアさんに注意されるまで、パン種捏ねを毎日することを忘れていた。
魔法を使うパン職人を育てるなんて、材料を揃えてマホウパンの出来上がり、
なんちゃってダジャレ想像で顔が緩みだす。
エメリーさんに漏れたらしく呆れたような表情で僕を見つめられ、
裏口に出迎えのメイドさんがいてこれ以上はセーフ。

着替えが済んだら作戦会議室に集合とメイドさんが伝えてくれたので、
部屋に戻りクリーンと着替えの支度に戻る。
「グレーテ、お弁当が作れないのにまだ毎日パンを60万個も焼く
必要が有るのかな?」
「10の日報告では王都に毎日20万個と南公爵様に10日置きに5万個届け、
お弁当用に7千個、領内販売で15万個と緊急支援用に5万個使い、
領地外販売で10万個必要です。残りの13万個を貯蔵品に回しています。
行商体制が整うほど王都や領地外販売が増えていきます」

「行商でパンを売っているの?」
「食堂人荷車でパンもお弁当も売っています。裕福な場所ではパンケーキや
サンド・アイスクリーム・エールを乗せたギルド向けを使って販売しています」

「食堂人荷車が足りないとマリーヌ館長がこぼしていたけど今は足りてるの?」
「現在でも王都向けを40%にしていますが不足してはいるようですが、
商品供給が追い付きません・・・

「明日マリーヌ館長に泣きつかれそうですね?」
「マリーヌの報告を聞いて下さい」
意図した以上に事業拡大している気がする。
時間を作り商会組織の再確認が必要だなっ。。。
300台の食堂車で1日銀貨5枚の売り上げが有ると100日で
金貨1千500枚の売り上げになる。うぅ~ん?チョットした大商店だよっ、
半年で食堂車に投資した利益が出そう。 真剣に考えよぉ・・とっ!

タヌキ算をしていたら、お迎えが来て廊下に5人が集合して作戦会議室に
行くが、呼ばれるのは又問題が出来たのせいか?心配しながら部屋に入る。

お茶室は破壊されたあと、模様替えされ前に作った事務的な作戦会議室に
変わっていてエリスさんとダリウスさんの顔もある。
家族が全員、今日も揃い席に着いてから、前に集まった人を見ると、
年齢が様々な男女の子供が14人と旧パトリオ領担当役務所員と
コンロイさん、昨夜暴れた北西王騎士領主が並んでいる。

旧パトリオ領孤児の問題が出たのかな、先回りして考えていると、
エドガーさんが
「ゼピュロス王国北西辺境地区王騎士男爵 ヘクター・バーモア殿
ご子息・・・」
10才の男の子と8才の女の子だよ、、?
血は異なれど命は・・・なんて誓約しているよ!
8才の女の子を置いてバーモア男爵部屋を出ていちゃたよ。
部屋の壁側に跪いた姿勢のまま次が始まちゃた。

昨夜寄子になったアルマン男爵も2人連れて来たよ。
この子達は寄子の見習い子になったの?
まさか子供が命を懸けるの? えぇっ・・?
{グレーテ、子供が身代わりになるの?}
{暗殺者が考えられる方は身代わりにされます}

{セシリアさんは大きいよね}
{似た体格の者が選ばれます}

{王都のエリスさんそっくりのエルリスさんも、ひょっとして見習い子?}
{従者の子供でしたが自ら望んだそうです}

{見習い子に価値はあるの?}
{有ります、サスケ様儀式に集中して下さい}
名前を呼ばれた順に跪いた姿勢のままの子供を残して親は部屋を出ていく。
8家で男の子8人女の子6人だよぉ、子供が余っているのかな?!

{サスケさん、貴族家が生き延びる知恵なの。マドック家以外の他の家に
見習い子を出している家の子は良くて領民に、悪ければ命を絶たれるわ}
{今呼ばれた子は7才だよ、それでも・・・エメリーさん?}

{年齢は関係ありません。見習い子として覚悟の誓約が出来るか否かだけです}
{なぜ13才の子供がいないの?全員10才以下ですよ}

{可能性に賭けているの。。ダリルお兄様やアベルに子供が出来た時、
側使いになれるチャンスを願っているの}
{そんな先のチャンスなんて無駄じゃないの?}
{マドック家は新参貴族で男爵家ですが現在の王宮席位は第5位です。
サスケさんのお陰で急激な領地膨張と経営内実が表に現れ、
貴族戦争をうまくあしらう大伯爵家扱いになっています}

{弱小貴族家は見習い子と引き換えに援助を求めるの?}
{忠誠を形で表しただけです。見習い子も家族の一員で忌む必要は有りません}

エメリーさんを怒らせた?
そんなつもりでないのに。
14人跪いて終わりかな?初めの子は長い間跪いたままだった。ご苦労さん。
エドガーさんに案内されて子供たちは出て行った。

旧パトリオ領担当役務所員が出てきて請願される方が気楽だな。
旧パトリオ家の従者と役務所員でマドック家に忠誠を捧げた者は移住が
完了して見習いとして従事させられたが、バスター子爵家の移動が遅いので
旧パトリオ領地の引継ぎが長引きバスター市の引継ぎも出来ていない。

原因はバスター子爵家の準備不足で10日必要と申し出られた。
交渉の結果バスター子爵邸以外の受け取り引継ぎを明日行い、
領民に正式宣言をする事にしたと報告をされた。

役務所員に旧バスター子爵市の北1ヤル半に新開拓村Bを造ったので
仮にマドック市西門口外の南側移動石広場から移動できる事と、
明日の午後に時間が有れば仮の移動石ラインを設置すると説明をした。
正式宣言は男爵が行くことで決まる。

コンロイさんは大森林縁新開拓村か拠点村に魔法繊維の栽培許可を
請願に持ち出してくる。
魔法繊維は気候が寒い土地で育てると繊維の生育は悪くなるが、
より細く丈夫な繊維が取れるので、ダリル市の魔法繊維ギルドマスターから
請願を依頼された。
種はギルド員がダリル市中くまなく探し集め6ヤルド分見つけたので、
許可くださいとコンロイさんは平伏して願いに出る。
領地として魔物対策が十分でなくとも良いか確認して、両村とも半分を
麦に、半分を魔法繊維用に使う許可を出して、魔法繊維ギルドマスターが
請願に来ない理由を尋ねた。
マドック男爵家に多大な援助を頂いた上に都合の良い勝手な請願は
出来難いと困っている話を聞いたダリル市農畜ギルドマスターが
コンロイさんに持ち込んで来たと言うだけだった。

男爵は笑いながら次回同じ事を持ってくるのはと当事者に限ると伝えよ!
とコンロイさんに命じていたが、いちいち請願などせずにサスケたちから
商会に持ち込み話をつけろとも命じていた。

本日の作戦会議室議案は終わり、食堂で夕ご飯。
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