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第1章 精神病質―サイコパシー―
番外編 五島麗奈 3
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「あなたの両親はね、バケモノを作る仕事をしてるのよ。」
絢香さんの一言に、私の頭の中は真っ白になりました。
「バケモノ?」
「私の容姿を見てわからないの?
私はあなたの両親のせいで、こんな容姿に生まれたの。」
私はそれを聞いて驚きました。
「信じられないわ…。」
「あらあら、随分純粋な娘さんなのね。
ちょっと考えてみてよ、あなたの両親の仕事を。昔はどんな仕事してたとか。」
私は思い出してみました。
私がまだ小さい頃、両親は小さな研究所の所長をしていました。
資金も自費では払いきれず、負債を抱えながらも両親は研究に没頭していました。
その頃には秋田宇宙生物研究所などなく、裕福とは言えない生活をして私達は暮らしていました。
そこまでして没頭していた両親の研究…
「…ある『ウィルス』の研究。
小さい子供がこれに感染すると、体が人間ではなくなってしまう…と聞いた事があります。」
私が答えると、絢香さんは頷いてくれました。
「ウィルスを最初に持っていた子供がいたらしいの。ウィルスにかかる過程が見たくて、そのウィルスを私にも投与したのよ。
そのせいで私は普通の生活ができなくて、研究所の言う事を聴き続けて…!」
絢香さんは悲しそうにしていた。
「でも、娘が産まれてからは変わったわ。研究所から逃げようって思えたの。
だから十何年も逃げては捕まってきた…。いくら逃げても、研究所の奴等は私達を諦めないのよ…!」
娘さんもいるのね…
「大変な思いをされたのですね。
でも、本当にお父様とお母様があなたをこんな姿にしたのかしら…?」
「決まってるわ!私が生まれる前は、秋田宇宙生物研究所なんてなかったんだから!」
「秋田宇宙生物研究所は、二十四年ほど前くらいからできた研究所ですものね。
会長の秋田さんが、お父様とお母様の研究に興味を持って…投資をしたって話です。」
「今じゃあなたの両親もその男の手駒よ。あの男には人間の心ってものがないわ!」
「そんなに怖い方なんですか…?」
私が恐る恐る聞いてみると、絢香さんは続けます。
「あなたの両親の研究所を買い取った後、多くの罪のない人間にそのウィルスを投与した頭のおかしな男よ。
人間のやる事とは到底思えないわ。」
「そうね…あのウィルスに感染すると、植物人間になってしまうって噂もありますから…。」
「そうよ。あのウィルスから植物人間になるウィルスを開発したのも、あの研究所なんだから。」
なんと、それは初耳です。
ウィルスにかかるから植物人間になるかと私は思っていたけど、そうではないのね。
植物人間になるよう、ウィルスを変えられてしまったのね。
絢香さんは続いて言います。
「話していても時間の無駄ね…。私はこれで、じゃあね。」
「どこへ行くんですか?」
「娘を探しに行くの。」
「娘さんも研究所から逃げているのですか?心当たりは…?」
絢香さんは言葉を詰まらせてしまいます。
心当たりがない…のでしょうか。
「娘さんとは、なぜはぐれてしまったのですか?」
「あなたには関係のない事よ。」
絢香さんは冷たくもそう言いました。
「でも、このまま出歩いても研究員の方々がいて…」
絢香さんはそれでも言います。
「だけどあの子を救えるのは私しかいなの!あの子は私のたった一人の子供なんだから…!」
絢香さんの強い決意が伺えました。
やっぱり親ですもの、子供が第一に決まってます。
私も、そんな絢香さんの役に立ちたいです…!
「わ、私に出来る事があればなんなりと…!」
すると絢香さんは驚きましたが、考えた顔をします。
それから何か思いついたのか、私に話してくれました…。
絢香さんの一言に、私の頭の中は真っ白になりました。
「バケモノ?」
「私の容姿を見てわからないの?
私はあなたの両親のせいで、こんな容姿に生まれたの。」
私はそれを聞いて驚きました。
「信じられないわ…。」
「あらあら、随分純粋な娘さんなのね。
ちょっと考えてみてよ、あなたの両親の仕事を。昔はどんな仕事してたとか。」
私は思い出してみました。
私がまだ小さい頃、両親は小さな研究所の所長をしていました。
資金も自費では払いきれず、負債を抱えながらも両親は研究に没頭していました。
その頃には秋田宇宙生物研究所などなく、裕福とは言えない生活をして私達は暮らしていました。
そこまでして没頭していた両親の研究…
「…ある『ウィルス』の研究。
小さい子供がこれに感染すると、体が人間ではなくなってしまう…と聞いた事があります。」
私が答えると、絢香さんは頷いてくれました。
「ウィルスを最初に持っていた子供がいたらしいの。ウィルスにかかる過程が見たくて、そのウィルスを私にも投与したのよ。
そのせいで私は普通の生活ができなくて、研究所の言う事を聴き続けて…!」
絢香さんは悲しそうにしていた。
「でも、娘が産まれてからは変わったわ。研究所から逃げようって思えたの。
だから十何年も逃げては捕まってきた…。いくら逃げても、研究所の奴等は私達を諦めないのよ…!」
娘さんもいるのね…
「大変な思いをされたのですね。
でも、本当にお父様とお母様があなたをこんな姿にしたのかしら…?」
「決まってるわ!私が生まれる前は、秋田宇宙生物研究所なんてなかったんだから!」
「秋田宇宙生物研究所は、二十四年ほど前くらいからできた研究所ですものね。
会長の秋田さんが、お父様とお母様の研究に興味を持って…投資をしたって話です。」
「今じゃあなたの両親もその男の手駒よ。あの男には人間の心ってものがないわ!」
「そんなに怖い方なんですか…?」
私が恐る恐る聞いてみると、絢香さんは続けます。
「あなたの両親の研究所を買い取った後、多くの罪のない人間にそのウィルスを投与した頭のおかしな男よ。
人間のやる事とは到底思えないわ。」
「そうね…あのウィルスに感染すると、植物人間になってしまうって噂もありますから…。」
「そうよ。あのウィルスから植物人間になるウィルスを開発したのも、あの研究所なんだから。」
なんと、それは初耳です。
ウィルスにかかるから植物人間になるかと私は思っていたけど、そうではないのね。
植物人間になるよう、ウィルスを変えられてしまったのね。
絢香さんは続いて言います。
「話していても時間の無駄ね…。私はこれで、じゃあね。」
「どこへ行くんですか?」
「娘を探しに行くの。」
「娘さんも研究所から逃げているのですか?心当たりは…?」
絢香さんは言葉を詰まらせてしまいます。
心当たりがない…のでしょうか。
「娘さんとは、なぜはぐれてしまったのですか?」
「あなたには関係のない事よ。」
絢香さんは冷たくもそう言いました。
「でも、このまま出歩いても研究員の方々がいて…」
絢香さんはそれでも言います。
「だけどあの子を救えるのは私しかいなの!あの子は私のたった一人の子供なんだから…!」
絢香さんの強い決意が伺えました。
やっぱり親ですもの、子供が第一に決まってます。
私も、そんな絢香さんの役に立ちたいです…!
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それから何か思いついたのか、私に話してくれました…。
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