65 / 222
第2章 正体―アイデンティティ―
058 行方不明の秋田会長
しおりを挟む
その次の日の事である。
綺瑠と久坂は一緒に秋田宇宙生物研究所まで来ていた。
第五研究グループの五班の部屋の前を通るが、五班はこちらをチラ見してからすぐに視線を逸らす。
久坂は考えていた。
(秋田の配慮かな、五班が守を狙ってこないな。)
それだけではない。
なんだか今日は周囲の視線が、綺瑠に集まりっぱなしである。
昨日の出来事をまるで覚えていない綺瑠は心当たりもなく、首を傾げた。
自分の身なりを気にしてから、久坂に言う。
「僕なんか変かな?今日。」
「別に。いつも通りのキノコ頭ですが?」
そう言われると、綺瑠は眉を潜める。
「もう、いっつも久坂は僕の髪型を指摘してくるよね。
…にしてもなんだろう、今日はみんなの視線が熱いよね。」
「言われてみりゃ。」
すると、一人の研究員が綺瑠の傍にやってきた。
研究員はニコニコして言う。
「おはようございます奈江島リーダー。昨日は休暇を取っておりましたが、ご機嫌は如何ですか?」
「え?普通…かな?」
綺瑠は戸惑ったのか、笑いの中に苦を隠せない。
すると今度は、第二研究グループの人がやってくる。
「奈江島リーダー!今からうちの植物人間を見てくれませんか!?素晴らしい発見をしたんです!」
それに対しては、久坂が言った。
「お前達の研究リーダーはオレだろ!」
すると綺瑠は苦笑してしまい、久坂の腕を掴む。
久坂は「え?」と言うと、綺瑠は久坂を連れて逃げ出した。
「「リーダー!」」
研究員達は呼んだが、綺瑠はそれでも走り続けた。
綺瑠は言う。
「これは何かおかしい!父さんに聞くんだ!」
「お、おう。」
と久坂。
二人は代表室に着くと、綺瑠はノックもしないで入った。
「父さん!研究員のみんなの様子が…」
と言ったが、そこに秋田はいなかった。
そこには秋田の補佐をやっていた研究員がいて、部屋の片付けをしていた。
壁に貼られていた、喜美子や石の巫女の写真が全て剥がされている。
綺瑠は驚いた顔をして、その補佐に近づいた。
「『上郷(かみごう)』さん、父さんは…?」
上郷と呼ばれた補佐の男性は、眼鏡をかけ直すと綺瑠を見た。
「ああ坊ちゃん。
先生なら随分と追い詰められた表情で『長旅の旅』とか意味のわからない事言って出かけたぞ。
どうせロサンゼルスにいるお父上の家にでも逃げたんだろう。
…はあ、事業の管理を他の親族に押し付けてだ。困るもんだよな君のお父上には。」
「ロサンゼルス!?」
と驚いたのは久坂。
上郷は冷静沈着と言った印象が強く、四十代前後の見た目。
研究所のエンブレムバッジから、橙色のガラスの風見鶏を下げている。
綺瑠は苦笑。
「え?でもなんで部屋の写真剥がすの?」
「聞いてないのか坊ちゃん。先生はこの研究所の権限を半分坊ちゃんに譲ると言っていたんだ。
今日からここは、坊ちゃんの部屋だ。」
「え…」
綺瑠は言葉を失う。
上郷は続けた。
「まあ、いきなり責任者の立場は荷が重いだろうから、一部は先生が負担してくれると言っていた。
坊ちゃんもいずれは秋田財閥を請け負う事になるんだから、頑張ってくれよ。」
「なんで急に!?」
綺瑠の言葉に、上郷は黙る。
それから首を横に振って言った。
「坊ちゃんの意向を、先生もそれなりに汲み取ってあげたいんだよ。
先生は生憎、坊ちゃんの全てを理解できるほど万能じゃない。
だから坊ちゃんに研究所の判断権を譲った。今の坊ちゃんなら、五班の動きを止める事も可能だぞ。」
綺瑠は黙り込んだ。
腑に落ちない、そんな表情をしていた。
綺瑠は携帯を出すとその場で、秋田に電話をする。
しかし着信拒否されているのか、繋がらなかった。
綺瑠は呆然とすると同時に、酷く動揺していた。
「信じられない…電話が繋がらない…!」
「今は一人で落ち着きたい様だ。」
上郷はそう言って、自分の携帯を見せつつ秋田に着信を入れる。
しかし、着信拒否されているのか電話が繋がらない。
「多分、親しい人の連絡はみんなこうだと思う。」
すると久坂は言った。
「へぇ。研究員のヤツ等がいつも以上にウザかったのは、奈江島に権限が譲渡されるから媚び売ってたのか。」
「そうだな。…さって、」
上郷は荷物をまとめ、部屋を出る準備。
「補佐の仕事も減って、これからは研究に没頭できるぞ~!」
「そう言や上郷って、第三研究グループのリーダーだったっけ。」
「違う、補佐をしてからは落とされた。」
と上郷は不機嫌な顔。
思わず久坂は鼻で笑った。
「断りゃ良かったじゃねぇか。」
しかし上郷は眉を潜め、二人に向かってボールペンを指す。
「あんな危険な男の補佐を、俺以外の誰ができるってんだ。」
そう言って上郷は部屋を出た。
久坂と綺瑠は笑っている。
すると上郷は再び顔を出して言った。
「ついでに『喜一郎(きいちろう)』もだな。」
そう言って立ち去るので、久坂は目を丸くした。
「喜一郎?」
それを聞くと、綺瑠は急にムッとした顔。
「父さんの秘書、三森喜一郎。
三森は父さんの言う事に忠実過ぎるだけなんだけどな。」
それを見ると、久坂は首を傾げた。
「どーした奈江島、三森が嫌いなのか?」
「あの人は好きになれない。
理由はわからないけどさ、見ててモヤモヤするんだ。」
「理由もなしに嫌うなんて、らしくねぇ。」
久坂は意外そうな顔をして言った。
綺瑠自身も理由がわからないせいか、深い溜息だけを残す。
久坂は、それから上郷の事を思い出して言う。
「そう言えば上郷って、奈江島がガキの頃から代表と付き合いあるんだっけ?」
綺瑠はそれを聞くと、弱々しいが笑顔を向けてくれた。
「そうだね…。一時期父さんは大学の教授やってたから、上郷さんは生徒だったね。若い頃の上郷さん、懐かしい…」
そう言った瞬間、綺瑠は幼い頃を思い出す。
――若い頃の上郷、彼の傍にはいつも友達がいた。
その中の一人に、石の巫女がいる。
そして石の巫女と、幼い綺瑠はよく一緒に遊んだ。
石の巫女は綺瑠に言う。
「もやしっ子、三つだけ教えてやろう。お前が知らない事を何でもだ。」
「何でも?未来も!?」
「ああ。」
それを聞いた綺瑠は目を輝かせながら、その三つを聞いた。
しかしその話の中で、綺瑠の表情が優れなくなる…。
…そして、石の巫女から赤くて透明な小石を貰った…。――
綺瑠はそれを思い出すと、眉を潜める。
そして赤い小石の入った胸ポケットに手を当て、拳を握った。
(石の巫女…。僕は母さんの仇と昔…)
部屋に沈黙が流れる。
久坂は綺瑠の方を見ると言った。
「大丈夫か?責任者の立場は重いか?」
「え、いや…未経験じゃないからいいんだけどさ。」
それを聞いた久坂は目を丸くした。
「え?お前って代表やってたっけ?」
「あれ、言ってなかったっけ。【エンジェルスネイティブ】って服屋の会長やってるよ。」
綺瑠も目を丸くして言うので、久坂は眉を潜めた。
「マ?」
「うん。」
綺瑠と久坂は一緒に秋田宇宙生物研究所まで来ていた。
第五研究グループの五班の部屋の前を通るが、五班はこちらをチラ見してからすぐに視線を逸らす。
久坂は考えていた。
(秋田の配慮かな、五班が守を狙ってこないな。)
それだけではない。
なんだか今日は周囲の視線が、綺瑠に集まりっぱなしである。
昨日の出来事をまるで覚えていない綺瑠は心当たりもなく、首を傾げた。
自分の身なりを気にしてから、久坂に言う。
「僕なんか変かな?今日。」
「別に。いつも通りのキノコ頭ですが?」
そう言われると、綺瑠は眉を潜める。
「もう、いっつも久坂は僕の髪型を指摘してくるよね。
…にしてもなんだろう、今日はみんなの視線が熱いよね。」
「言われてみりゃ。」
すると、一人の研究員が綺瑠の傍にやってきた。
研究員はニコニコして言う。
「おはようございます奈江島リーダー。昨日は休暇を取っておりましたが、ご機嫌は如何ですか?」
「え?普通…かな?」
綺瑠は戸惑ったのか、笑いの中に苦を隠せない。
すると今度は、第二研究グループの人がやってくる。
「奈江島リーダー!今からうちの植物人間を見てくれませんか!?素晴らしい発見をしたんです!」
それに対しては、久坂が言った。
「お前達の研究リーダーはオレだろ!」
すると綺瑠は苦笑してしまい、久坂の腕を掴む。
久坂は「え?」と言うと、綺瑠は久坂を連れて逃げ出した。
「「リーダー!」」
研究員達は呼んだが、綺瑠はそれでも走り続けた。
綺瑠は言う。
「これは何かおかしい!父さんに聞くんだ!」
「お、おう。」
と久坂。
二人は代表室に着くと、綺瑠はノックもしないで入った。
「父さん!研究員のみんなの様子が…」
と言ったが、そこに秋田はいなかった。
そこには秋田の補佐をやっていた研究員がいて、部屋の片付けをしていた。
壁に貼られていた、喜美子や石の巫女の写真が全て剥がされている。
綺瑠は驚いた顔をして、その補佐に近づいた。
「『上郷(かみごう)』さん、父さんは…?」
上郷と呼ばれた補佐の男性は、眼鏡をかけ直すと綺瑠を見た。
「ああ坊ちゃん。
先生なら随分と追い詰められた表情で『長旅の旅』とか意味のわからない事言って出かけたぞ。
どうせロサンゼルスにいるお父上の家にでも逃げたんだろう。
…はあ、事業の管理を他の親族に押し付けてだ。困るもんだよな君のお父上には。」
「ロサンゼルス!?」
と驚いたのは久坂。
上郷は冷静沈着と言った印象が強く、四十代前後の見た目。
研究所のエンブレムバッジから、橙色のガラスの風見鶏を下げている。
綺瑠は苦笑。
「え?でもなんで部屋の写真剥がすの?」
「聞いてないのか坊ちゃん。先生はこの研究所の権限を半分坊ちゃんに譲ると言っていたんだ。
今日からここは、坊ちゃんの部屋だ。」
「え…」
綺瑠は言葉を失う。
上郷は続けた。
「まあ、いきなり責任者の立場は荷が重いだろうから、一部は先生が負担してくれると言っていた。
坊ちゃんもいずれは秋田財閥を請け負う事になるんだから、頑張ってくれよ。」
「なんで急に!?」
綺瑠の言葉に、上郷は黙る。
それから首を横に振って言った。
「坊ちゃんの意向を、先生もそれなりに汲み取ってあげたいんだよ。
先生は生憎、坊ちゃんの全てを理解できるほど万能じゃない。
だから坊ちゃんに研究所の判断権を譲った。今の坊ちゃんなら、五班の動きを止める事も可能だぞ。」
綺瑠は黙り込んだ。
腑に落ちない、そんな表情をしていた。
綺瑠は携帯を出すとその場で、秋田に電話をする。
しかし着信拒否されているのか、繋がらなかった。
綺瑠は呆然とすると同時に、酷く動揺していた。
「信じられない…電話が繋がらない…!」
「今は一人で落ち着きたい様だ。」
上郷はそう言って、自分の携帯を見せつつ秋田に着信を入れる。
しかし、着信拒否されているのか電話が繋がらない。
「多分、親しい人の連絡はみんなこうだと思う。」
すると久坂は言った。
「へぇ。研究員のヤツ等がいつも以上にウザかったのは、奈江島に権限が譲渡されるから媚び売ってたのか。」
「そうだな。…さって、」
上郷は荷物をまとめ、部屋を出る準備。
「補佐の仕事も減って、これからは研究に没頭できるぞ~!」
「そう言や上郷って、第三研究グループのリーダーだったっけ。」
「違う、補佐をしてからは落とされた。」
と上郷は不機嫌な顔。
思わず久坂は鼻で笑った。
「断りゃ良かったじゃねぇか。」
しかし上郷は眉を潜め、二人に向かってボールペンを指す。
「あんな危険な男の補佐を、俺以外の誰ができるってんだ。」
そう言って上郷は部屋を出た。
久坂と綺瑠は笑っている。
すると上郷は再び顔を出して言った。
「ついでに『喜一郎(きいちろう)』もだな。」
そう言って立ち去るので、久坂は目を丸くした。
「喜一郎?」
それを聞くと、綺瑠は急にムッとした顔。
「父さんの秘書、三森喜一郎。
三森は父さんの言う事に忠実過ぎるだけなんだけどな。」
それを見ると、久坂は首を傾げた。
「どーした奈江島、三森が嫌いなのか?」
「あの人は好きになれない。
理由はわからないけどさ、見ててモヤモヤするんだ。」
「理由もなしに嫌うなんて、らしくねぇ。」
久坂は意外そうな顔をして言った。
綺瑠自身も理由がわからないせいか、深い溜息だけを残す。
久坂は、それから上郷の事を思い出して言う。
「そう言えば上郷って、奈江島がガキの頃から代表と付き合いあるんだっけ?」
綺瑠はそれを聞くと、弱々しいが笑顔を向けてくれた。
「そうだね…。一時期父さんは大学の教授やってたから、上郷さんは生徒だったね。若い頃の上郷さん、懐かしい…」
そう言った瞬間、綺瑠は幼い頃を思い出す。
――若い頃の上郷、彼の傍にはいつも友達がいた。
その中の一人に、石の巫女がいる。
そして石の巫女と、幼い綺瑠はよく一緒に遊んだ。
石の巫女は綺瑠に言う。
「もやしっ子、三つだけ教えてやろう。お前が知らない事を何でもだ。」
「何でも?未来も!?」
「ああ。」
それを聞いた綺瑠は目を輝かせながら、その三つを聞いた。
しかしその話の中で、綺瑠の表情が優れなくなる…。
…そして、石の巫女から赤くて透明な小石を貰った…。――
綺瑠はそれを思い出すと、眉を潜める。
そして赤い小石の入った胸ポケットに手を当て、拳を握った。
(石の巫女…。僕は母さんの仇と昔…)
部屋に沈黙が流れる。
久坂は綺瑠の方を見ると言った。
「大丈夫か?責任者の立場は重いか?」
「え、いや…未経験じゃないからいいんだけどさ。」
それを聞いた久坂は目を丸くした。
「え?お前って代表やってたっけ?」
「あれ、言ってなかったっけ。【エンジェルスネイティブ】って服屋の会長やってるよ。」
綺瑠も目を丸くして言うので、久坂は眉を潜めた。
「マ?」
「うん。」
0
あなたにおすすめの小説
腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。
四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」
突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。
婚約破棄されないまま正妃になってしまった令嬢
alunam
恋愛
婚約破棄はされなかった……そんな必要は無かったから。
既に愛情の無くなった結婚をしても相手は王太子。困る事は無かったから……
愛されない正妃なぞ珍しくもない、愛される側妃がいるから……
そして寵愛を受けた側妃が世継ぎを産み、正妃の座に成り代わろうとするのも珍しい事ではない……それが今、この時に訪れただけ……
これは婚約破棄される事のなかった愛されない正妃。元・辺境伯爵シェリオン家令嬢『フィアル・シェリオン』の知らない所で、周りの奴等が勝手に王家の連中に「ざまぁ!」する話。
※あらすじですらシリアスが保たない程度の内容、プロット消失からの練り直し試作品、荒唐無稽でもハッピーエンドならいいんじゃい!的なガバガバ設定
それでもよろしければご一読お願い致します。更によろしければ感想・アドバイスなんかも是非是非。全十三話+オマケ一話、一日二回更新でっす!
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
【完結】勘違いしないでください!
青空一夏
恋愛
自分の兄の妻に憧れすぎて妻を怒らせる夫のお話です。
私はマドリン・バーンズ。一代限りの男爵家の次女ですが、サマーズ伯爵家の次男ケントンと恋仲になりました。あちらは名門貴族なので身分が釣り合わないと思いましたが、ケントンは気にしないと言ってくれました。私たちは相思相愛で、とても幸せな結婚生活を始めたのです。
ところが、ケントンのお兄様が結婚しサマーズ伯爵家を継いだ頃から、ケントンは兄嫁のローラさんを頻繁に褒めるようになりました。毎日のように夫はローラさんを褒め続けます。
いいかげんうんざりしていた頃、ケントンはあり得ないことを言ってくるのでした。ローラさんは確かに美人なのですが、彼女の化粧品を私に使わせて・・・・・・
これは兄嫁に懸想した夫が妻に捨てられるお話です。あまり深く考えずにお読みください💦
※二話でおしまい。
※作者独自の世界です。
※サクッと読めるように、情景描写や建物描写などは、ほとんどありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる