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第5章 大絶滅―グレートダイイング―
188 ミィシェルの新しいママとパパ
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砂漠の一国についたミンス達。
国は今までの豊かな姿と一変していて、砂漠化が進み植物などが枯れている状態だった。
ミンスは国の様子を見ると言った。
「誰もいませんねぇ。人間を全員植物人間にしてやろうと思ったのですが…駄目ですか。」
「逃げ足の速い。」
クロマはそう言って、王宮へさっさと向かう。
「サバクになってます…」
ミィシェルはあの国が気に入っていたのか、少し落ち込んでいた。
王宮に入ったミンスは、両手を合わせてクロマに言った。
「これから、この世界全てがわたくし達のものですね。」
「まだ隕石を落としてもいないだろう。」
しかしミンスは自信満々。
「確実です。誰も邪魔などできないのですから。」
「ここまで来ると、流石にミンスの独走か。」
クロマが鼻で笑うと、ミンスは「勿論です。」と言った。
ミンスは急に真面目な表情を見せ、クロマを見つめると言う。
「クロマ…二人で全てを変えましょう…。貴方を否定した人間を、世界を。
わたくしはもう心の準備はできております。貴方の手を、絶対に離しません…!」
それを聴いたクロマは嬉しかったのか目を丸くする。
見た事もない様な表情に、ミンスも目を丸くした。
しかしクロマはすぐに我に戻ると、しっかり向き合うようにして言った。
「私も同じ気持ちだ。」
そう言ってミンスの手を強く握る。
「お前に世界を捧げる為に、私は戦おう。」
あまりに真摯なので、ミンスは照れたように微笑んだ。
するとミィシェルはミンスに釣られて照れる。
それにミンスは気づいた。
「あら、ミィシェルもいました。」
「そうだな。」
クロマが言うと、ミィシェルは二人の世界を邪魔しまいと無理に笑顔を見せた。
「みーしぇるはいいです。クロマ兄様と、ミンスと、傍にいること、できればシアワセ。」
ミンスは困った顔を見せる。
「ミィシェル、本当に貴方は心の優しい子ですね。」
ミィシェルは笑顔を見せると、ミンスは困ったまま顔を変えない。
「ミィシェル、実は我慢しているのではありませんか?
前にお兄さんのために色々していると言っていましたが、ミィシェルが何も耐える事はないではありませんか。」
ミィシェルはミンスの顔を暫く見つめると、俯いてしまった。
「みーしぇる、家で、Anjel兄が構ってくれる時以外コドクです。みーしぇる、何もできない。みーしぇる、ママに会いたい…」
クロマは「ママ?」と聞くと、ミィシェルは頷く。
「みーしぇる、パパはアイツでも、ママは別なんです。
あのママはAnjel兄のママ、みーしぇるのママ違う。だから凄く怖くしてきます。
みーしぇる怖い…。デモ、みーしぇるのホントのママ、どこいるかわからないです…!」
ミィシェルが息を詰まらせて泣くと、ミンスは気の毒そうな顔をした。
「ミィシェル…」
ミンスが呟くと、ミィシェルは鼻をすすってから二人に抱きついた。
「デモ!今はミンスもクロマ兄様もいるです!みーしぇる、二人が大好き、だから二人にシアワセなって欲しいです!」
ミィシェルが言うので、ミンスは心打たれた表情を見せた。
それからミンスは微笑み、ミィシェルの頬にキスをする。
ミィシェルは驚くと、クロマはギョッとする。
「いいからクロマも。」
ミンスが言うので、クロマは躊躇う。
ミィシェルは躊躇うクロマを見てムスっとし、自分からキスをするが、頬ではなくて口と口なのだ。
クロマもミンスも驚いてしまうが、ミィシェルはすぐに離れてから言った。
「みーしぇる!二人に頼みあるです!」
二人はミィシェルを見ると、ミィシェルは恥ずかしそうにしてから言う。
「ミンス、みーしぇるのママに、クロマ兄様、みーしぇるのパパになって欲しいです。」
クロマは平然と言う。
「悪くない。お前は放っておけない子供だからな。」
それを聴いたミンスも微笑む。
「勿論。」
するとミィシェルはやっといつもの笑顔を見せて、ジャンプをしながら喜んだ。
「やったです!これで、みーしぇるも、ミンスも、クロマ兄様も、みーんなショクブツニンゲンの子供です!」
そう言ってミィシェルは二人に抱きつく。
クロマはミィシェルを見た。
「貴様、前と違って随分背が高くなったな。」
そう、ミィシェルは百四十くらいの身長が一気に伸びて百五十ほどまで、いつの間にか大きくなっていたようだ。
「このままではわたくしもクロマも抜かれますかね。」
ミンスが微笑むと、クロマは自分の身長を見て言った。
「なぜ私は低いのだ。サウザは高いぞ。」
ミィシェルは笑顔で言う。
「諦めはカンジンです!」
「黙れ、まだ伸びる。」
クロマは少し不機嫌そうに言った。
ミンスは苦笑しつつも思う。
(…もう伸びませんよクロマは。)
国は今までの豊かな姿と一変していて、砂漠化が進み植物などが枯れている状態だった。
ミンスは国の様子を見ると言った。
「誰もいませんねぇ。人間を全員植物人間にしてやろうと思ったのですが…駄目ですか。」
「逃げ足の速い。」
クロマはそう言って、王宮へさっさと向かう。
「サバクになってます…」
ミィシェルはあの国が気に入っていたのか、少し落ち込んでいた。
王宮に入ったミンスは、両手を合わせてクロマに言った。
「これから、この世界全てがわたくし達のものですね。」
「まだ隕石を落としてもいないだろう。」
しかしミンスは自信満々。
「確実です。誰も邪魔などできないのですから。」
「ここまで来ると、流石にミンスの独走か。」
クロマが鼻で笑うと、ミンスは「勿論です。」と言った。
ミンスは急に真面目な表情を見せ、クロマを見つめると言う。
「クロマ…二人で全てを変えましょう…。貴方を否定した人間を、世界を。
わたくしはもう心の準備はできております。貴方の手を、絶対に離しません…!」
それを聴いたクロマは嬉しかったのか目を丸くする。
見た事もない様な表情に、ミンスも目を丸くした。
しかしクロマはすぐに我に戻ると、しっかり向き合うようにして言った。
「私も同じ気持ちだ。」
そう言ってミンスの手を強く握る。
「お前に世界を捧げる為に、私は戦おう。」
あまりに真摯なので、ミンスは照れたように微笑んだ。
するとミィシェルはミンスに釣られて照れる。
それにミンスは気づいた。
「あら、ミィシェルもいました。」
「そうだな。」
クロマが言うと、ミィシェルは二人の世界を邪魔しまいと無理に笑顔を見せた。
「みーしぇるはいいです。クロマ兄様と、ミンスと、傍にいること、できればシアワセ。」
ミンスは困った顔を見せる。
「ミィシェル、本当に貴方は心の優しい子ですね。」
ミィシェルは笑顔を見せると、ミンスは困ったまま顔を変えない。
「ミィシェル、実は我慢しているのではありませんか?
前にお兄さんのために色々していると言っていましたが、ミィシェルが何も耐える事はないではありませんか。」
ミィシェルはミンスの顔を暫く見つめると、俯いてしまった。
「みーしぇる、家で、Anjel兄が構ってくれる時以外コドクです。みーしぇる、何もできない。みーしぇる、ママに会いたい…」
クロマは「ママ?」と聞くと、ミィシェルは頷く。
「みーしぇる、パパはアイツでも、ママは別なんです。
あのママはAnjel兄のママ、みーしぇるのママ違う。だから凄く怖くしてきます。
みーしぇる怖い…。デモ、みーしぇるのホントのママ、どこいるかわからないです…!」
ミィシェルが息を詰まらせて泣くと、ミンスは気の毒そうな顔をした。
「ミィシェル…」
ミンスが呟くと、ミィシェルは鼻をすすってから二人に抱きついた。
「デモ!今はミンスもクロマ兄様もいるです!みーしぇる、二人が大好き、だから二人にシアワセなって欲しいです!」
ミィシェルが言うので、ミンスは心打たれた表情を見せた。
それからミンスは微笑み、ミィシェルの頬にキスをする。
ミィシェルは驚くと、クロマはギョッとする。
「いいからクロマも。」
ミンスが言うので、クロマは躊躇う。
ミィシェルは躊躇うクロマを見てムスっとし、自分からキスをするが、頬ではなくて口と口なのだ。
クロマもミンスも驚いてしまうが、ミィシェルはすぐに離れてから言った。
「みーしぇる!二人に頼みあるです!」
二人はミィシェルを見ると、ミィシェルは恥ずかしそうにしてから言う。
「ミンス、みーしぇるのママに、クロマ兄様、みーしぇるのパパになって欲しいです。」
クロマは平然と言う。
「悪くない。お前は放っておけない子供だからな。」
それを聴いたミンスも微笑む。
「勿論。」
するとミィシェルはやっといつもの笑顔を見せて、ジャンプをしながら喜んだ。
「やったです!これで、みーしぇるも、ミンスも、クロマ兄様も、みーんなショクブツニンゲンの子供です!」
そう言ってミィシェルは二人に抱きつく。
クロマはミィシェルを見た。
「貴様、前と違って随分背が高くなったな。」
そう、ミィシェルは百四十くらいの身長が一気に伸びて百五十ほどまで、いつの間にか大きくなっていたようだ。
「このままではわたくしもクロマも抜かれますかね。」
ミンスが微笑むと、クロマは自分の身長を見て言った。
「なぜ私は低いのだ。サウザは高いぞ。」
ミィシェルは笑顔で言う。
「諦めはカンジンです!」
「黙れ、まだ伸びる。」
クロマは少し不機嫌そうに言った。
ミンスは苦笑しつつも思う。
(…もう伸びませんよクロマは。)
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