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第5章 大絶滅―グレートダイイング―
200 切り開かれる道
サチのところでは。
「雷、どうします?」
サチが誠治に聞くと、誠治は満面の笑み。
「こういう時のために皆さんにお願いしたんですから…奮うべきですよね?」
誠治は空に腕を挙げて言った。
「透明硝子!」
するとサチの前方に、ガラスの植物が避雷針のように伸びてきた。
綺瑠は笑顔。
「わ!すっごーい。守君と全く同じスキル。」
「やりました。」
「九重先輩の力を奪う能力…こんな形で役に立つとは…」
サチが言うと、誠治は微笑む。
「皆さんの能力をいただいて正解でした。クロマの封印が無ければ最早無敵ですもんね!」
そこでサチは素朴な疑問を抱く。
「九重先輩、不死身の力を得たのに力を奪う能力も持つって…凄いですね。
植物人間になる時、望みの力が手に入るって聞きましたけど、先輩は両方願っていたんですか?」
すると誠治は首を傾げた。
「どこか願ってた節があるんですかね。時々、周囲の人が羨ましく思えたりするものですから。」
「誰でもある気が。」
サチが無表情で言う。
それに対して綺瑠は笑った。
「その『誰でも』の常識を覆すコト考えてるのが誠治だから!」
するとサチは納得してしまった。
「なるほどです。」
「え、納得しないでくださいよ…!というか、綺瑠さんの方が常識ハズレな行動し勝ちな気がします!」
「僕は至って普通だよ。」
サチも頷いた。
「そうです、奈江島さんは顔が地味ですから。」
「いや、それ関係ないよねぇ?」
綺瑠にツッコミを入れられるが、サチはドライな反応。
誠治は思わず笑ってしまうのであった。
ハジメは植物を地面から生やして植物人間の動きを止め、秋菜は巴笠の刃を使わず植物人間を気絶させていた。
「キリがない!」
とハジメ。
「しかし、植物人間は人間の体に近いですわ!失神させればこっちのものですわ!」
秋菜はせっせと働く。
三笠は帝鳩羽の柄を使って一人一人気絶させながら言った。
「切れないのは悲しいね。」
「そう言えばシュンは…?」
ハジメが言うと、守の「こっち。」と言う声が聞こえたのでそっちを見てみる。
そこではシュンがガラスで塞がれたホールの中で、とある植物人間と戦っている。
どうやらその植物人間は、香りで毒の症状などを出す植物人間。
シュンが以前戦った事のある相手である。
ガラスでホールを作ったのは香りが広がらないための守の工夫であった。
「お前!以前と比べて強くなったな!あん時の呆気なさと言っちゃ俺は!」
とシュン。
「なんで閉じ込められてるの?」
ハジメが微妙な反応をすると、三笠は微笑んで言う。
「シュンは一応サイコパスだから、嗅覚が鈍いんだよね。」
と詳細を言わない。
ハジメが首を傾げると、守は無表情のままグッドサインを見せた。
中で戦っているシュンは楽しそうで、以前よりも強くなっている相手に大喜びの様子だった。
「グラービチコーリニ!」
とクロマはサチ達を追いながら、誠治の力を奪う能力を再び封じる。
誠治は満面の笑みで言った。
「せーっかく少量ずつ奪っていたのにー…」
「バレバレだ。」
クロマはサチ達にもう一息で追いつくというところで、再びあの殺気を感じた。
そしてやはり背後には、恨みの形相と不穏な笑いを足したような顔をした数男が追いかけてくる。
「貴様しつこいなッ!」
クロマが言うと、数男は言った。
「隕石落ちる前にお前を一発ぶん殴るッ!」
それに対し、サチは言った。
「落ちるって言わないでくださいよ!」
数男には聞こえていないようだ。
クロマは鼻で笑う。
「叶わぬ願いだ、消えろ。」
そう言ってプラズマを飛ばす。
数男は植物で守ったが、そのプラズマは植物を貫いて数男の腕を掠る。
「穴だらけにして殺してやろう。」
クロマが言うと、細い電光を無数に飛ばす。
数男は避けきれずに幾数の電光に貫かれると、サチは王宮は目の前なのに止まろうとしてしまう。
「数男さん!」
しかし数男は叫んだ。
「行けェーッ!!」
数男は叱りつけるが、サチは躊躇う。
「行きましょう…!」
誠治は言った。
それでも躊躇うサチに誠治は叱咤する。
「躊躇ってはいけません!一分一秒も無駄にできないっ!真渕さん!」
「でも…!」
その時だ。
曇り空の向こうから太陽よりも明るい光が刺し、雲のない空を真っ白に包み込む。
その変化に気づいたサチ、他の戦っているみんなも空を見上げる。
誠治は唖然として「隕石だ…!」と呟いた。
「隕石が大気圏に突入した…!」
「雷、どうします?」
サチが誠治に聞くと、誠治は満面の笑み。
「こういう時のために皆さんにお願いしたんですから…奮うべきですよね?」
誠治は空に腕を挙げて言った。
「透明硝子!」
するとサチの前方に、ガラスの植物が避雷針のように伸びてきた。
綺瑠は笑顔。
「わ!すっごーい。守君と全く同じスキル。」
「やりました。」
「九重先輩の力を奪う能力…こんな形で役に立つとは…」
サチが言うと、誠治は微笑む。
「皆さんの能力をいただいて正解でした。クロマの封印が無ければ最早無敵ですもんね!」
そこでサチは素朴な疑問を抱く。
「九重先輩、不死身の力を得たのに力を奪う能力も持つって…凄いですね。
植物人間になる時、望みの力が手に入るって聞きましたけど、先輩は両方願っていたんですか?」
すると誠治は首を傾げた。
「どこか願ってた節があるんですかね。時々、周囲の人が羨ましく思えたりするものですから。」
「誰でもある気が。」
サチが無表情で言う。
それに対して綺瑠は笑った。
「その『誰でも』の常識を覆すコト考えてるのが誠治だから!」
するとサチは納得してしまった。
「なるほどです。」
「え、納得しないでくださいよ…!というか、綺瑠さんの方が常識ハズレな行動し勝ちな気がします!」
「僕は至って普通だよ。」
サチも頷いた。
「そうです、奈江島さんは顔が地味ですから。」
「いや、それ関係ないよねぇ?」
綺瑠にツッコミを入れられるが、サチはドライな反応。
誠治は思わず笑ってしまうのであった。
ハジメは植物を地面から生やして植物人間の動きを止め、秋菜は巴笠の刃を使わず植物人間を気絶させていた。
「キリがない!」
とハジメ。
「しかし、植物人間は人間の体に近いですわ!失神させればこっちのものですわ!」
秋菜はせっせと働く。
三笠は帝鳩羽の柄を使って一人一人気絶させながら言った。
「切れないのは悲しいね。」
「そう言えばシュンは…?」
ハジメが言うと、守の「こっち。」と言う声が聞こえたのでそっちを見てみる。
そこではシュンがガラスで塞がれたホールの中で、とある植物人間と戦っている。
どうやらその植物人間は、香りで毒の症状などを出す植物人間。
シュンが以前戦った事のある相手である。
ガラスでホールを作ったのは香りが広がらないための守の工夫であった。
「お前!以前と比べて強くなったな!あん時の呆気なさと言っちゃ俺は!」
とシュン。
「なんで閉じ込められてるの?」
ハジメが微妙な反応をすると、三笠は微笑んで言う。
「シュンは一応サイコパスだから、嗅覚が鈍いんだよね。」
と詳細を言わない。
ハジメが首を傾げると、守は無表情のままグッドサインを見せた。
中で戦っているシュンは楽しそうで、以前よりも強くなっている相手に大喜びの様子だった。
「グラービチコーリニ!」
とクロマはサチ達を追いながら、誠治の力を奪う能力を再び封じる。
誠治は満面の笑みで言った。
「せーっかく少量ずつ奪っていたのにー…」
「バレバレだ。」
クロマはサチ達にもう一息で追いつくというところで、再びあの殺気を感じた。
そしてやはり背後には、恨みの形相と不穏な笑いを足したような顔をした数男が追いかけてくる。
「貴様しつこいなッ!」
クロマが言うと、数男は言った。
「隕石落ちる前にお前を一発ぶん殴るッ!」
それに対し、サチは言った。
「落ちるって言わないでくださいよ!」
数男には聞こえていないようだ。
クロマは鼻で笑う。
「叶わぬ願いだ、消えろ。」
そう言ってプラズマを飛ばす。
数男は植物で守ったが、そのプラズマは植物を貫いて数男の腕を掠る。
「穴だらけにして殺してやろう。」
クロマが言うと、細い電光を無数に飛ばす。
数男は避けきれずに幾数の電光に貫かれると、サチは王宮は目の前なのに止まろうとしてしまう。
「数男さん!」
しかし数男は叫んだ。
「行けェーッ!!」
数男は叱りつけるが、サチは躊躇う。
「行きましょう…!」
誠治は言った。
それでも躊躇うサチに誠治は叱咤する。
「躊躇ってはいけません!一分一秒も無駄にできないっ!真渕さん!」
「でも…!」
その時だ。
曇り空の向こうから太陽よりも明るい光が刺し、雲のない空を真っ白に包み込む。
その変化に気づいたサチ、他の戦っているみんなも空を見上げる。
誠治は唖然として「隕石だ…!」と呟いた。
「隕石が大気圏に突入した…!」
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