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16 タンジー:あなたとの戦いを宣言する
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ガリーナとパーヴェルの家には、ガリーナとレギーナとニコライがいた。
レギーナは椅子に座ってポツンとしており、ガリーナはそんなレギーナを見つめている。
ニコライは部屋で走り回っていた。
「ぶーーん!」
レギーナはニコライを見ると睨みつける。
「この子供、うるさいんだけど。」
レギーナはガリーナに言うと、ガリーナはビクッと反応。
「し、仕方ないじゃない…まだ子供なんだし…。」
それを聞いてレギーナは眉を潜めると黙り込む。
ガリーナは聞いた。
「レギーナ、なんでエゴールを避けるの?」
「アンタに言う事なんてない。」
するとガリーナは席を立ち、真摯な眼差しで言う。
「私だって、レギーナの役に立ちたいもの…!何かあるってなら言って欲しいの…。」
それを聞いたレギーナは、眉をピクリと動かす。
レギーナも席を立つと、ガリーナに向かって言い放った。
「うっさいわね!アンタなんかにわかるものじゃないわ!」
レギーナはそう言ってガリーナから顔を背ける。
ガリーナはその剣幕に怯んでしまい、一歩後すざりをした。
レギーナは続ける。
「アンタは泣くだけでなんでも許されてきた。
アンタは泣くと不祝儀を呼ぶ体質だから、エゴールの標的にならなかっただけなんだから!
全部!全部私に矛先が向いてんのわかんないでしょッ!」
その言葉にガリーナは呆然とする。
本当は「どういう事…?」とガリーナは聞きたかった。
しかし言えなかった。
言ってしまえば、レギーナを傷つけてしまう気がしたからだ。
「アンタばっか大事にされて…!アンタばっか幸せになって…!
私はアンタの顔を見るだけで腹立つのよッ!」
「え…」
ガリーナはふと自分の胸に手を当てる。
強く心臓に負担がかかり、血の気が引いていくのがわかった。
(私が…幸せ……)
ガリーナは呆然としてしまうと、視界に走り回るニコライが入る。
(確かに…私は泣いてばかりいる割には、幸せなのかもしれない…。)
そこで、家に誰かが入ってくる。
物音が聞こえ、二人は廊下への扉に目をやると、それはエゴールだった。
レギーナは一歩下がると、怯えた目を見せる。
「エ…エゴール…!」
「よ、俺の可愛い可愛い妹達よ。頼みがあるからこっちにおいで。」
「え…うん。」
ガリーナはそう言ってエゴールの近くまで来ると、エゴールは次にレギーナを見る。
「レギーナ。」
レギーナは体が震えていたが、拳を強く握り言った。
「嫌だッ!アンタの所に誰が行くもんですか!私はパーヴェルと幸せになるんだからッ!」
「ほう…」
エゴールは笑うと、早歩きでレギーナに近づく。
レギーナは逃げようとしたが、すぐに捕まってしまう。
手首を縄で縛られ、布で口も塞いでしまった。
「夜中に近所迷惑だなぁレギーナは。
ちょっと仕事の手伝いしてもらいたいだけなのに。ガリーナは大人しくて偉いぞ。」
「何のお仕事…?」
ガリーナが聞くと、エゴールは微笑む。
「モデルさんだよ。さ、ガリーナも後ろ向いて。」
ガリーナは言われた通りにすると、エゴールはレギーナと同じ事をガリーナにもした。
「えっ…!ちょ!」
ガリーナはそのまま口も塞がれると、ニコライを心配する。
エゴールはニコライに気づくと近づいた。
「この子供は商品になるかなー、どうすっかなー。」
エゴールはニコライの眼帯が気になって取ってみると、オッドアイを見て目を光らせる。
「おお…!これは悪魔の瞳…!すっげぇ綺麗な目だ…!こりゃいいぞ。」
レギーナはそれを聞いてニコライの目を見ると驚く。
エゴールはニコライも拘束すると、三人を連れた。
ガリーナとレギーナは冷や汗を浮かべると、エゴールは二人の耳元で言う。
「ちょっとしたら仲間がやってくるから、三人で一緒に待とうな?」
==========================
ワレリーは、酔い潰れながらもある事を思い出していた。
それは教会の裏で、教会にやってくる人の報告を聞いている時の事。
六年前、エゴールが村を出て行く日の話。
――「やあ神様!今日でこの寂れた村とはオサラバだね!
今日は俺の旅立ち記念に、一度やってみたいと思ってた事をしまーす!」
エゴールはそう言って連れてきていたレギーナを教会の椅子に押し倒す。
涙を流して抵抗するレギーナに、エゴールは無理にレギーナの口を塞いで言った。
「オラ抵抗すんなよ。今から神なんていない事を証明するからよッ!」
そう言ってエゴールは、レギーナを無理に犯す。
レギーナの苦痛の声が教会に響き渡った。
レギーナは息を荒くし、ヒックヒックと過呼吸を起こした様な声が響かせる。
勿論それは教会の裏にも聞こえており、それを見てしまったワレリーは衝撃で言葉が出なかった。
「こーんな事したって俺にバチなんて当たらねぇ!お前に救いなんて来ねぇ!
これ黙って見てる神様最低だよなぁ!?神なんていねぇんだぞ?こんな村にいる意味、あんのかレギーナよぉ!」
レギーナからは返答はない。
「そうだ喜べ!お前も将来、この退屈な村から出してやっから!…売り物としてな!ハッハッハッ!」
悪魔の様な笑い声をあげるエゴール。
レギーナは生気を失った目をしていた。
ワレリーはふと、自分が持つ柄の赤いダガーを取り出す。
(護身の為に…)
そして教会の外まで走るのだ。
(村の者は、私の手で守らないと…!)
その一心でワレリーは教会の前までやってきた。
しかし、ワレリーの足はそこから動かなかった。
手は震え、どうしようもなくなる。
(嘘…動けない…!)
ワレリーは自身の弱さに絶望していると、暫くしてエゴールのみが教会から出てきた。
ワレリーはエゴールを見つめると、エゴールは目を丸くして言う。
「お前その顔…聞いたのか?」
エゴールを見て、ワレリーはレギーナの悲痛の声を思い出して怯んでしまう。
ワレリーはその頃、まだ成長期真っ盛りで大人のエゴールには及ばない身長。
体格も良かったエゴールなので、勝機など元からなかった。
それを見たエゴールはワレリーを見下して言う。
「どうやらそうみたいだなぁ?
怯えてんのか?物騒なモン持ってる割には可愛い牧師だねぇ。」
エゴールはワレリーの持つダガーを見てそう言った。
それからエゴールは立ち去ってしまうと、ワレリーは扉の前で立ったまま。
暫くするとレギーナも出てきて、呆然と立ち尽くすワレリーに驚いていた。
「レギーナ…」
レギーナはワレリーの目を見ると、目に涙を溜めて言い放つ。
「こっち見ないでッ!気持ち悪い!」
レギーナはそう言うと走って立ち去ってしまった。
ワレリーは悔しくなって歯を食いしばると俯く。
(…何もできなかった… 私が…恐れたせいで…!)
この日以降、レギーナは教会にやってくる事はなくなった。――
ワレリーが目覚めると、そこはパーヴェルの家の隣にある駐車小屋の中。
パーヴェルはトラックに乗り込み、助手席にワレリーを乗せていた。
パーヴェルはワレリーに気づくと、笑顔を向けた。
「おはようワレリー兄様!今からエゴール追いかけるぜ!」
ワレリーは酔いが覚めていないのか、頭を抱えながら不機嫌な様子。
いつもは目を閉じているのに、今は不機嫌な為か怖い四白眼がむき出し。
「村の外に逃げたのですか…?」
「知らない。でも村には乗り物一つ入ってないのは確かです。
多分村周辺を探せば見つかります。」
ワレリーはパーヴェルを見つめていた。
あんなにがぶがぶとワインを飲んでいたパーヴェルだが、酔った様子を見せていない。
「パーヴェル、酔いは大丈夫なのですか?」
「え?俺さー、全く酔わないんだよねー。
良い大人は飲酒運転しちゃダメだぞ!」
パーヴェルはケロっとした顔で言うので、ワレリーは黙り込む。
(エゴールの術中にハマらなかったのですね。)
するとワレリーは、若干フラつきながらもトラックを降りた。
「大丈夫ですか兄様?どこ行くつもりですか?」
「私は村を探します…。まだ時間は経っていないでしょう?」
「そうですね。確かに人を連れて逃げるとなれば、まだ村の中にいるでしょう。」
それを聞いたワレリーは、鋭い目つきをすると呟く。
「あの男…必ず後悔させねば…。」
パーヴェルはワレリーの小言を聞くと笑ってしまった。
「怖いワレリー兄様!んじゃー、俺は車走らせながら村の外探しますんでー、中はよろですー」
パーヴェルはトラックを運転すると、さっさと村の外へ向かってしまう。
トラックに背を向けてワレリーも走り始めた、月が見下ろす闇の中を。
レギーナは椅子に座ってポツンとしており、ガリーナはそんなレギーナを見つめている。
ニコライは部屋で走り回っていた。
「ぶーーん!」
レギーナはニコライを見ると睨みつける。
「この子供、うるさいんだけど。」
レギーナはガリーナに言うと、ガリーナはビクッと反応。
「し、仕方ないじゃない…まだ子供なんだし…。」
それを聞いてレギーナは眉を潜めると黙り込む。
ガリーナは聞いた。
「レギーナ、なんでエゴールを避けるの?」
「アンタに言う事なんてない。」
するとガリーナは席を立ち、真摯な眼差しで言う。
「私だって、レギーナの役に立ちたいもの…!何かあるってなら言って欲しいの…。」
それを聞いたレギーナは、眉をピクリと動かす。
レギーナも席を立つと、ガリーナに向かって言い放った。
「うっさいわね!アンタなんかにわかるものじゃないわ!」
レギーナはそう言ってガリーナから顔を背ける。
ガリーナはその剣幕に怯んでしまい、一歩後すざりをした。
レギーナは続ける。
「アンタは泣くだけでなんでも許されてきた。
アンタは泣くと不祝儀を呼ぶ体質だから、エゴールの標的にならなかっただけなんだから!
全部!全部私に矛先が向いてんのわかんないでしょッ!」
その言葉にガリーナは呆然とする。
本当は「どういう事…?」とガリーナは聞きたかった。
しかし言えなかった。
言ってしまえば、レギーナを傷つけてしまう気がしたからだ。
「アンタばっか大事にされて…!アンタばっか幸せになって…!
私はアンタの顔を見るだけで腹立つのよッ!」
「え…」
ガリーナはふと自分の胸に手を当てる。
強く心臓に負担がかかり、血の気が引いていくのがわかった。
(私が…幸せ……)
ガリーナは呆然としてしまうと、視界に走り回るニコライが入る。
(確かに…私は泣いてばかりいる割には、幸せなのかもしれない…。)
そこで、家に誰かが入ってくる。
物音が聞こえ、二人は廊下への扉に目をやると、それはエゴールだった。
レギーナは一歩下がると、怯えた目を見せる。
「エ…エゴール…!」
「よ、俺の可愛い可愛い妹達よ。頼みがあるからこっちにおいで。」
「え…うん。」
ガリーナはそう言ってエゴールの近くまで来ると、エゴールは次にレギーナを見る。
「レギーナ。」
レギーナは体が震えていたが、拳を強く握り言った。
「嫌だッ!アンタの所に誰が行くもんですか!私はパーヴェルと幸せになるんだからッ!」
「ほう…」
エゴールは笑うと、早歩きでレギーナに近づく。
レギーナは逃げようとしたが、すぐに捕まってしまう。
手首を縄で縛られ、布で口も塞いでしまった。
「夜中に近所迷惑だなぁレギーナは。
ちょっと仕事の手伝いしてもらいたいだけなのに。ガリーナは大人しくて偉いぞ。」
「何のお仕事…?」
ガリーナが聞くと、エゴールは微笑む。
「モデルさんだよ。さ、ガリーナも後ろ向いて。」
ガリーナは言われた通りにすると、エゴールはレギーナと同じ事をガリーナにもした。
「えっ…!ちょ!」
ガリーナはそのまま口も塞がれると、ニコライを心配する。
エゴールはニコライに気づくと近づいた。
「この子供は商品になるかなー、どうすっかなー。」
エゴールはニコライの眼帯が気になって取ってみると、オッドアイを見て目を光らせる。
「おお…!これは悪魔の瞳…!すっげぇ綺麗な目だ…!こりゃいいぞ。」
レギーナはそれを聞いてニコライの目を見ると驚く。
エゴールはニコライも拘束すると、三人を連れた。
ガリーナとレギーナは冷や汗を浮かべると、エゴールは二人の耳元で言う。
「ちょっとしたら仲間がやってくるから、三人で一緒に待とうな?」
==========================
ワレリーは、酔い潰れながらもある事を思い出していた。
それは教会の裏で、教会にやってくる人の報告を聞いている時の事。
六年前、エゴールが村を出て行く日の話。
――「やあ神様!今日でこの寂れた村とはオサラバだね!
今日は俺の旅立ち記念に、一度やってみたいと思ってた事をしまーす!」
エゴールはそう言って連れてきていたレギーナを教会の椅子に押し倒す。
涙を流して抵抗するレギーナに、エゴールは無理にレギーナの口を塞いで言った。
「オラ抵抗すんなよ。今から神なんていない事を証明するからよッ!」
そう言ってエゴールは、レギーナを無理に犯す。
レギーナの苦痛の声が教会に響き渡った。
レギーナは息を荒くし、ヒックヒックと過呼吸を起こした様な声が響かせる。
勿論それは教会の裏にも聞こえており、それを見てしまったワレリーは衝撃で言葉が出なかった。
「こーんな事したって俺にバチなんて当たらねぇ!お前に救いなんて来ねぇ!
これ黙って見てる神様最低だよなぁ!?神なんていねぇんだぞ?こんな村にいる意味、あんのかレギーナよぉ!」
レギーナからは返答はない。
「そうだ喜べ!お前も将来、この退屈な村から出してやっから!…売り物としてな!ハッハッハッ!」
悪魔の様な笑い声をあげるエゴール。
レギーナは生気を失った目をしていた。
ワレリーはふと、自分が持つ柄の赤いダガーを取り出す。
(護身の為に…)
そして教会の外まで走るのだ。
(村の者は、私の手で守らないと…!)
その一心でワレリーは教会の前までやってきた。
しかし、ワレリーの足はそこから動かなかった。
手は震え、どうしようもなくなる。
(嘘…動けない…!)
ワレリーは自身の弱さに絶望していると、暫くしてエゴールのみが教会から出てきた。
ワレリーはエゴールを見つめると、エゴールは目を丸くして言う。
「お前その顔…聞いたのか?」
エゴールを見て、ワレリーはレギーナの悲痛の声を思い出して怯んでしまう。
ワレリーはその頃、まだ成長期真っ盛りで大人のエゴールには及ばない身長。
体格も良かったエゴールなので、勝機など元からなかった。
それを見たエゴールはワレリーを見下して言う。
「どうやらそうみたいだなぁ?
怯えてんのか?物騒なモン持ってる割には可愛い牧師だねぇ。」
エゴールはワレリーの持つダガーを見てそう言った。
それからエゴールは立ち去ってしまうと、ワレリーは扉の前で立ったまま。
暫くするとレギーナも出てきて、呆然と立ち尽くすワレリーに驚いていた。
「レギーナ…」
レギーナはワレリーの目を見ると、目に涙を溜めて言い放つ。
「こっち見ないでッ!気持ち悪い!」
レギーナはそう言うと走って立ち去ってしまった。
ワレリーは悔しくなって歯を食いしばると俯く。
(…何もできなかった… 私が…恐れたせいで…!)
この日以降、レギーナは教会にやってくる事はなくなった。――
ワレリーが目覚めると、そこはパーヴェルの家の隣にある駐車小屋の中。
パーヴェルはトラックに乗り込み、助手席にワレリーを乗せていた。
パーヴェルはワレリーに気づくと、笑顔を向けた。
「おはようワレリー兄様!今からエゴール追いかけるぜ!」
ワレリーは酔いが覚めていないのか、頭を抱えながら不機嫌な様子。
いつもは目を閉じているのに、今は不機嫌な為か怖い四白眼がむき出し。
「村の外に逃げたのですか…?」
「知らない。でも村には乗り物一つ入ってないのは確かです。
多分村周辺を探せば見つかります。」
ワレリーはパーヴェルを見つめていた。
あんなにがぶがぶとワインを飲んでいたパーヴェルだが、酔った様子を見せていない。
「パーヴェル、酔いは大丈夫なのですか?」
「え?俺さー、全く酔わないんだよねー。
良い大人は飲酒運転しちゃダメだぞ!」
パーヴェルはケロっとした顔で言うので、ワレリーは黙り込む。
(エゴールの術中にハマらなかったのですね。)
するとワレリーは、若干フラつきながらもトラックを降りた。
「大丈夫ですか兄様?どこ行くつもりですか?」
「私は村を探します…。まだ時間は経っていないでしょう?」
「そうですね。確かに人を連れて逃げるとなれば、まだ村の中にいるでしょう。」
それを聞いたワレリーは、鋭い目つきをすると呟く。
「あの男…必ず後悔させねば…。」
パーヴェルはワレリーの小言を聞くと笑ってしまった。
「怖いワレリー兄様!んじゃー、俺は車走らせながら村の外探しますんでー、中はよろですー」
パーヴェルはトラックを運転すると、さっさと村の外へ向かってしまう。
トラックに背を向けてワレリーも走り始めた、月が見下ろす闇の中を。
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