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第5話
しおりを挟む「何はともかく、大体いるな?部活始めるぞ。ほら、お前らも班のとこに戻れ。」
たけくん先輩にそう言われてくっきー作りを思い出し、うっきうきでクリスくんの腕を引っ張る。
クリスくんは僕が1番仲良しの後輩くんだ。一昨年の夏頃海外から日本に越してきて半年ぐらい日常生活をサポートしてたのだ。ちなみになぜ学年がひとつ上の僕がサポート係に選ばれたのかと言うと、クリスくんの学年の成績上位者がクリスくんの魅力にやられ次々とダウンしたからだ。罪な男だよ、ほんとに。表情がほとんど変わらないにもかかわらずこんなに人を魅了できるとはもはや才能である。
そこで英語が好きで検定や試験をよく受けていた僕に白羽の矢がたったと言う訳だ。と言ってもクリスくんはとっても賢かったので直ぐにお役御免になったが。
その期間で僕に心を開いてくれたのか懐いてくれて僕が中等部で校舎が一緒だった時はよくお昼を一緒に食べたり休み時間に遊びに来たりしていた。
今はクリスくんは中等部の3年、僕は高等部の1年でなかなか会う機会が少なくなってしまったけど中・高等部合同の部活動だけは一緒なのでこうして部活のときはたくさんクリスくんとお話する。なんだかんだ後輩が可愛くて過剰に可愛がっている自覚は…多少はある。けどやめるつもりはないっ!
僕に引かれるがまま着いてきたクリスくんの方をキリッとした顔で振り返る。急に振り返った僕にクリスくんがキョトンとしていると頭をパシンと軽く叩かれた。
前々から思っていたけどこの部活の人間は僕の扱いが少々雑すぎやしないか?こんなに可愛い僕をよく叩けるものだ。
もう叩かれないように頭を押さえてしゃがみこむと後ろから猫みたいに持ち上げられる。立たされそうになったのをだらんとすることで抵抗して後ろにいる人物にもたれ掛かるように倒れ込んだ。ぽすっと抱きとめられて上を見るとさっきの部長と同じような呆れ顔の西ちゃんこと西条 大翔がいた。
僕は僕の両脇から伸びる腕を僕を抱きしめるように交差させた。
「ふふーんっ、西ちゃん捕まえたぁ!」
「っはぁ……。どちらかと言えば捕まってるのはお前なんだけどな。」
西ちゃんは苦笑しながら僕の頭をわしゃわしゃと撫でた。それに僕も満足気ににこにこする。
西ちゃんもたけくん先輩と同じで面倒見が良くて優しい。たけくん先輩がお父さんなら西ちゃんはお兄ちゃんって感じだ。ついつい甘えたくなっちゃうんだよなあと思いながら振り返って西ちゃんに抱きついた。頭を西ちゃんの胸にぐりぐり押し付けて西ちゃんを堪能した後、ふと顔を上げると西ちゃんの後ろに誰かいることに気がついた。
(あれ?誰だろう?)
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