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六本の糸~研究ドーム編~
56.父
しおりを挟む「・・・・ここだ。」
クロスは一つの扉を懐中電灯で照らした。
扉の入り口には血がついていた。それは何かを押し付けたようなもので、何があったのか想像がついた。
「・・・・さっき見た時はこの血はなかった。」
クロスはそう言うと後ろを見た。
「クロス・・・・私、開ける。」
レイラはそう言うと扉に近付いた。
コウヤ達はそれを黙って見ていた。
ただ、ストレッチャーを押していたカワカミ博士が前に出てきた。
「・・・・レイラ様・・・・・止めた方がいいかと・・・・」
カワカミ博士は何かを含んでいった。
レイラは不思議そうな顔をした。
「・・・・なんでだ?これが最善の策です。いや、策だろ。」
レイラはカワカミ博士を鋭い目で見た。
「いえ・・・その。」
何かを言うのを躊躇っているカワカミ博士を押しのけレイラは扉の前に立った。
そして、クロスを見た。
「・・・・これが、私の役目なのよね。」
クロスは首を振った。
「・・・・違う。だけど、知ってもいいかもしれない。」
クロスの言葉にレイラは眉を顰めた。だが、直ぐに扉を睨むように見つめた。
イジーとシンタロウもそのレイラの様子を見ていた。
ディアはカワカミ博士とクロスを交互に見て眉を顰めては頭を振っていた。
レイラは自身の撃たれた肩の傷口を指で抉り、血を手に付けた。
そして、その血を扉に付けた。
扉は何やら光り始め、機械的な音を発した。
カタカタと内部の機械が動く音がする。
『・・・・認証できません』
機械の声が響いた。
「え・・・・?」
レイラは顔を真っ青にしていた。
「まさか、ヘッセ総統のデータが消されているんじゃ・・・・そもそも随分前に死んだ総統のデータを残す方がおかしい・・・」
コウヤはそう言うとカワカミ博士を見た。
「どうやって開けますか・・・・」
縋るようにカワカミ博士に言った。
「・・・・いや、ヘッセ総統・・・・ロバート・ヘッセのデータは消せない。奴は、この施設の設計に携わり、自分を出し抜けないようにしている男だった。自分のデータは消せないように作っている・・・・そう言っていた。」
クロスは淡々と言った。
その言葉にレイラは震えた。
「じゃあ、何で?・・・・それに、それはいつ知ったの?」
レイラはクロスに掴みかかった。
「・・・・お前はロバート・ヘッセの子供じゃない。」
クロスの言葉にその場のほとんどの者が愕然とした。
「でも、『希望』に子供がいるって・・・・あれも嘘だったの?だって、私のママは・・・」
レイラはよほどショックだったのか膝から崩れ落ちた。
クロスは何も言わず、隠し持っていた刃物を取り出した。
「カワカミ博士が操作できる機械を持ってきて繋げるしかないですか?」
ディアはショックを隠し切れない顔だった。
「手分けして探しましょう。」
イジーも驚きを隠せない顔をしていた。
「・・・・その必要は無い。」
クロスはそう言うと手に取った刃物で自分の手を切った。
クロスは手の傷口ごと扉に押し当てた。
扉は再び光始め、機械的な音を発した。
カタカタと内部の機械が動く音がする。
その様子を全員無言で見た。
カチ
『・・・・認証。』
機械の声が響き、中でガチガチとロックが外れる音がした。
コウヤ達は呆然と見ていた。
「ロバート・ヘッセの子供は・・・・僕だ。」
クロスは軍帽を取り、栗色の髪を掻き上げた。
その髪はロッド家のアルバムにあった少年と同じものであった。
クロスの告白が何を言っているのか、それを理解するのに時間がかかった。
だが、ロックが外れる音は確かに聞こえた。
「呆然とする暇はない。入るぞ。」
クロスは扉を慎重に開け中を覗き込んだ。
「・・・・ユッタは、自分の父親に殺されたの・・・・?」
イジーは呟いた。
「お前は・・・自分の父親を・・・」
ディアは悲痛な顔でクロスを見ていた。
「・・・・今はニシハラ大尉を取り戻す。」
クロスは淡々と言った。
だが、先ほどのクロスの告白に大きなショックを受けた様子のイジーは手を震わせていた。
イジーの震える手に冷たい何かが触れ、それに包まれた。
その感覚にイジーは後ろを振り向いた。
「・・・・」
息を途切れ途切れのシンタロウが起き上がり、イジーの手を握っていた。
「シンタロウ・・・・」
血の気がなく、冷たい手だった。だが、シンタロウの存在を確認したとたん、温もりを感じた。
シンタロウはイジーに頷いた。それと同時にシンタロウの手が強く自分の手を握った。
「・・・そうね・・・」
イジーはシンタロウに強く頷き再び前を見た。
「・・・無理すんな」
コウヤはシンタロウを再び横たわらせた。
レイラはショックからは立ち直っていないようだが、しっかりとした足取りで歩いていた。
ただ、縋るようにクロスを見ていた。
その視線に気づいたのか、クロスはレイラに近付くように歩く速度をとした。
「君のせいじゃない。」
クロスはレイラの肩を叩いた。
「・・・進むぞ。」
キースが先頭を歩き始めた。
消毒液とか塩素とかの匂いがする。
窓をはためくカーテンは真っ白だ。
「お母さん。いつ良くなるの?」
「いつだろうね。」
微笑む母はやつれている。だが、気分は良さそうだ。
母の調子が良さそうなことに俺は嬉しくなった。
「早く良くなって。お父さんが言っていたよ。お母さんの血液型に合うドナーが見つかったって。」
甘えるように母の腕をさすった。
「そうね。」
「お父さんが言っていたからきっと大丈夫だよ。」
「そうだよね。お父さんが言っているものね。」
母は俺の言葉に強く頷くように言った。きっと俺を安心させるためだったのだろう。
不吉な機械音と共にニュースの音が響いた。
『緊急ニュースが入りました。月ドームに向かっていた複数の旅客機と輸送機との通信が途絶えております。』
母はそのニュースを聞いて表情を強張らせた。
「え・・・・?」
『また、近くの空域では以前にゼウス共和国の戦艦との砲撃があったことから、そのこととの関連が疑われています。』
「・・・・・これって、このドームの近くだよね。怖いね。お母さん。」
「・・・・この旅客機には・・・・」
母は何か言いかけた。とても絶望した顔をしていた。
「あ・・・・お父さん。」
俺は病室の入り口に立ち尽くす父を見つけた。
バサ
父は手に持っていた花束を落とした。
「ゼウス共和国の戦艦によって、旅客機と輸送機がいくつか犠牲になったことがあった。」
コウヤは記憶を辿った。
「はい。」
カワカミ博士は頷いた。
「あの旅客機には、母さんの手術に必要な血液があった。」
「はい。」
「また血を取りに行けばよかったんだろうけど・・・・そうはいかなかった。」
「ええ。あの空域一帯が飛行禁止になりました。宇宙に残骸が漂い、とてもドームに船が入れる状況じゃなかった。」
「・・・・その間に母さんは容態が悪化した。」
「・・・・覚悟はいいか?」
キースは後ろを振り向き、コウヤを見つめた。
「・・・・・大丈夫だ。」
コウヤは頷いた。
この先にハクトがいる。
キャメロンがいる。
アリアがいる。
そして、父さんがいる。
扉を開くとその先にしばらく通路があることが分かった。
通路の床には血痕があった。先には光が漏れ出している。
「・・・・どうやらこの先だ。ハクトの気配もある。」
クロスは確信を持って言った。
「ハクト・・・・」
ディアは自身の手を握り締めた。
「・・・・・いよいよね。」
レイラは真っすぐ前を見ていた。
「私がシンタロウを見ています。いても足手まといなるので・・・ここで待機します。皆さんは前に」
イジーはそう言うとストレッチャーに手をかけて後ろに下がった。
「・・・・ここは俺が最初に見る。」
キースはそう言うと先頭に出て手で他の人を制止する動きをした。
「・・・・行くぞ。」
キースはそう言うと静かに走り出した。
光の中に入っていく。
キース
クロス
ディア
レイラ
コウヤ
カワカミ博士
イジーとストレッチャーに乗ったシンタロウはその場に留まっている。
「・・・・この施設は何だ?私はどうしてここにいる?」
一人の少女が顔を歪めてしっかりと化粧をした白衣の女性を睨んでいた。
「・・・・ああ。久しぶりです。ムラサメ博士。」
女性はうっとりとした表情を浮かべ少女を見ていた。
ムラサメ博士と呼ばれた少女の足元には、両足から血を流し倒れている女がいた。
「あら、ソフィちゃん。可哀そうに。シンタロウ君に撃たれたところ結構ひどいわね。あら?怪我増えた?誰にやられたの?災難ね。きっとシンタロウ君だろうけど・・・」
白衣の女性は倒れている女、ソフィに話しかけた。
「・・・・父は・・・・?」
出血が多いのかソフィは顔を青くしていた。
「ああ、あの役立たずね。あの椅子の上で寝ているわ。」
白衣の女性は顎をしゃくりその方向を指した。
「おい・・・・お前なぜ私のことを・・・・?」
眉を顰めたムラサメ博士が白衣の女性を睨んでいた。
「わかりませんか?私です。」
「・・・?」
「キャメロン・ラッシュです。あなたの研究を手伝っていた・・・・」
「・・・・キャメロンだと・・・・?」
ムラサメ博士は白衣の女性、ラッシュ博士を驚いた表情で見ていた。
「・・・・会いたかった・・・・ムラサメ博士・・・・」
ラッシュ博士は目に涙を浮かべ微笑んでいた。しかし、直ぐに真顔になった。
「・・・・ったく、邪魔しないでくれる?」
彼女の目は部屋の入口に向けられた。
入り口には一人の軍人が立っていた。
「邪魔・・・・か。どっちがだか・・・・」
軍人はラッシュ博士とムラサメ博士と呼ばれた少女を交互に見た。
「アリアちゃん・・・・・じゃないのか。」
ムラサメ博士と呼ばれ、アリアとも呼ばれた少女は首を傾げた。
「アリア・・・・それがこの少女の名前か。」
そう言うと不敵に笑った。
どうやらムラサメ博士のようだ。
「ハンプス少佐・・・・・」
ソフィは軍人を見てハンプス少佐と細々と言った。
「ソフィちゃん。死ぬなよ。」
そう言うとハンプス少佐、キースはムラサメ博士とラッシュ博士を睨んだ。
「まあいい。私にはやらないといけないことがある。」
ムラサメ博士はそう言うと手を壁にあてた。
ダン
部屋の入り口から銃弾が放たれた。
「・・・・・ふ・・・」
ムラサメ博士は分かっていたことのように手をずらした。
銃弾は手に当たらず、壁に吸い込まれた。
「・・・・私にはわかるのだよ。君たちがどこにいるか・・・・・この施設はいわば・・・私の体の一部だ。」
ムラサメ博士はそう言うと手を壁にあて笑った。
ゴゴゴゴ
壁が、床が、天井が音を立てる。
「くそ!!」
そう言い出てきたのはサングラスをかけた軍人だった。その後ろにはレイラも連れ立ていた。
「隠れても無駄みたいね。」
レイラは忌々し気にムラサメ博士とラッシュ博士を見た。
「どのみち全員ここに来なければならないのだからいいか。」
レイラの後ろから入ってきたのはディアだった。
そして、その後ろからはユイを背負ったコウヤが悲痛な表情をして入ってきた。彼と共にカワカミ博士も入ってきた。彼もコウヤと同様に悲痛な表情をしていた。
「あら・・・・大所帯ね・・・・ロッド中佐?・・・・レイラちゃんと手を組むなんて・・・・・あ・・・・あはは」
ラッシュ博士は何か言いかけて笑い出した。
「あはは・・・・・あなたがクロス・バトリーだったのね。疑っていたけど、記録と年齢が被らないから・・・・」
愉快そうに笑っていた。
「言いたいことはそれだけか?」
クロスは冷たい目でラッシュ博士を見た。
「いいの?ムラサメ博士の方を気にしなくて・・・?」
ラッシュ博士は愉快そうにムラサメ博士を見た。
何があるのか分かっているようだ。
「何をした!?」
コウヤは怒鳴るように、だが、嘆願するようにムラサメ博士に言った。
「私は自分の目的を果たすために動いているだけだ。この場に於いて一番の権限を持つのは私だ。」
ムラサメ博士はそう言うと両手を広げた。
「ドールプログラム・・・・ドールのレーザー砲がなぜ適合率が必要だかわかるか?」
ムラサメ博士はまるで教師のように、教鞭をとっているように問いかけた。
「なぜって・・・・」
カワカミ博士が何かを言おうとしたとき、金縛りにあったように動けなくなった。
その場の者たちみんなが動けなくなっていた。
瞬きすらできないのか、コウヤは乾いた目に涙が滲んできた。
「・・・・私が操作したいのは・・・・電磁波だ。」
ムラサメ博士が両手を広げるとその手にまるで糸を引くように光の束が伸びていた。
「・・・・適合率の高いものは、ドールのレーザー砲を操作することができる。」
「や・・・・やめて。」
コウヤは絞り出すように声を出した。
「止めない・・・・私は・・・・復讐しなければならない・・・・・ゼウス共和国に!!」
ムラサメ博士の叫びとともに、施設すべての明かりが戻ったのか、暗闇だった廊下が明るくなった。そして、部屋のモニターが急にある映像を映した。
「・・・・こんな操作まで・・・・これが、ドールプログラムの力・・・」
クロスは恐ろしいものを見るようにムラサメ博士を睨んだ。
「・・・・あれは・・・・」
レイラは何か映像に思い当たるのか目を見開いていた。
そこに映るのは、赤い星だった。
「なんですか?この映像は?また生放送ですか?」
テイリーは急にモニターが切り替わったことに対して機械整備士に訊いた。
「知りませんよ。」
機械整備士は首を振った。
「私もわからないわ。これ、外から強制的に受信させられている映像よ。」
リリーはそう言うとモニター映像を切り替える操作をして見せた。
だが、映像は切り替わらず、一つの惑星を映していた。
「・・・・何でこんな映像が・・・・」
テイリーは頭を抱えた。
「・・・・強制電波だとしたら、この施設で何かが起きているとしか考えられない。」
淡々とした、落ち着いた声が聞こえた。
「レスリーさん。」
リリーのその声にテイリーはひっくり返りそうになったが、持ち直し、レスリーの方を見た。
「・・・・?」
テイリーは目を丸くした。
「誰だお前・・・・・?」
テイリーはレスリーと呼ばれた青年を見て首を傾げた。
「・・・・そうだな。俺はお前を知っていたが、実際には初対面だったか?」
レスリーはフッと笑った。
「あの、リリーさん。この人がレスリーって聞いたけど・・・レスリーでもロッド中佐じゃない人なの?」
「・・・・うーん。」
リリーは難しそうな顔をして唸った。
「俺の名前はレスリー・ディ・ロッドだ。お前の知っているロッド中佐は俺が入れ替わっていたクロス・バトリーだ。それよりこの映像・・・・少しやばいかもしれない。」
レスリーは映像を見て口元を歪めた。
「そうなんですか!?」
そう叫んだのはレスリーの後ろにピッタリとくっついているどこかインテリ系の少年だった。
「え?今すごいこと言わなかったか?」
テイリーは会話をすぐに切り替えられたことに驚いたが、そんなことを問い詰められる雰囲気ではなかった。
「マックス・・・・お前、この映像なんだかわかるだろ?」
レスリーは後ろにピッタリとくっついていた少年に言った。
「え・・・はい。そりゃあ。」
映っている一つの惑星には、いくつかのドームが点在している。
『・・・・ゼウス共和国・・・・』
モニターが中継するように音声が響いた。
「総裁の声だ!!」
テイリーはそう言うと映像を食い入るように見た。
映像だけでなく音声も発信しているようだ。
「この前の生放送と同じじゃないか・・・」
マックスは考え込むように唸った。
「・・・・これは相当やばい気がする。」
モーガンが映像を見て呟いた。
リリーはそれを聞いてそうなのかもしれないと思った。
なぜなら、この施設に来てからモーガンの予感が外れてはいないからだ。
ディアはその国の名前を呟いた。
それを聞いたクロスは口を震わせた。
「・・・・まさか・・・・・」
首の位置も変えられないため、みんな目だけでムラサメ博士を見つめる。
表情が変わらないのはラッシュ博士だけだ。
「この映像は・・・・全宇宙で流れている。君たちがやったように、フィーネのパフォーマンスのように・・・これもだ。」
ムラサメ博士は口に笑みを浮かべて言った。
「もちろん・・・・ゼウス共和国でも。」
強調するように言うと両手を広げた。
「さあ、君たちも何か言うといい。ここの音声も流しているぞ。」
ムラサメ博士は笑いながら言うとすぐに真顔になった。
「やめろ・・・・何をするつもりだ!!」
カワカミ博士は声を荒げてムラサメ博士に叫んだ。
「ああギンジか。君ならわかるだろ?わが友よ。君なら・・・わかるはずだ。」
ムラサメ博士はそう言うと片手を挙げた。
寒気がした。
とてつもない恐怖が襲ってきた。
「やめろ・・・・やめろ・・・・・」
コウヤは恐怖を振り払うように言った。
「父さん止めて!!」
「ゼウス共和国は亡国となる!!」
コウヤが叫ぶと同時にムラサメ博士も叫び、片手をパフォーマンスのように下ろした。
ゴゴゴゴゴ
ガガガガ
ドゴオオオオオ
地鳴りのような音が部屋に響いた。
いや、ドームに、宇宙に
映像に無数の光の束が惑星に点在するドームに向けて放たれた。
「止めろおおおおお!!」
コウヤは叫んだ。だが、時はもう遅かった。
映像の中の惑星は光の収束点になっていた。
振動がドームにも響いている。
「ふ・・・・ふははは・・・・ははははは」
ムラサメ博士の笑い声が愕然と映像を見るコウヤ達の耳に響いた。
映像には宇宙に散らばる瓦礫が画面を埋め尽くして、惑星が、見えないほどだった。
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