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六本の糸~収束作戦編~
母を訪ねて
しおりを挟む「う・・・・」
コウヤは微妙に安定する浮遊感を覚えた。
「目を覚ましたか。」
コウヤが目を開くとクロスの顔があった。顎から見上げる形だから抱えられているのだろう。
「そうだ・・・・父さんの意識が俺に・・・・・」
あったことを思い出すと頭に何かが響いた。
《そうだ。コウヤ。お前の体を借りている。》
「とにかく、白い戦艦に乗りこむ。宇宙に出たら乗り捨てる。外がひどいことになっている。」
ハクトは顔を顰めた。
「意識を取り戻したのは全てか・・・・」
ディアは苦い顔をした。
ユイは蒼白だった。
「・・・・心拍数とリンクさせていると言っていた。不安定になったら一気に戻るのだろう。行くぞ。」
レイラはユイの肩を叩いた。
6人は白い戦艦を止めたところまで来た。
6人とムラサメ博士の意識は研究用ドームを離れた。
来た時と同じように機体を床や壁にこすらせたせいでコウヤは顔を顰めていた。
ドームから出たらそこは恐ろしい景色が広がっていた。
「・・・・フィーネは・・・・」
光が消えたり、弾ける戦場だ。
「簡単にやられるわけない・・・・・俺たちは行くぞ。」
ハクトは祈るように、自分に言い聞かせるように言った。
「この戦艦を棄てるなら、遠隔操作で砲撃しろ。できるだろ?」
そう話したのはコウヤだったが、違うようだ。
「ちょっと、父さん。」
慌ててコウヤは表に出た。
「できるのか?そういえば、この戦艦の砲台の多さは驚いた。」
ディアはコウヤを、ムラサメ博士を見た。
「できるだろうお前等なら。」
ムラサメ博士はそう言うと微笑んだ。
「操作は遠隔で全て行う。操舵は俺がする。砲撃はディア、周囲の把握はハクトがしろ。ユイはレイラと通信状態を察知しろ。連絡が取れればフィーネと本部に連絡を取る。止められるのならあのバカなネイトラルを止める。」
クロスはそう言うと、宇宙空間用のヘルメットを被った。
それに倣うようにみんなヘルメットを被った。
それぞれのドールに向かい乗り込む。
《・・・・頼もしい友人だな。》
ムラサメ博士がコウヤに話しかけてきた。
「そうだよ。」
コウヤは誇らしくなった。
「ここから遠隔操作で一時的に皆を洗脳しなおすことは出来ないの?」
レイラは疑問に感じたらしい。
「ナツエに頼るしかない。ドールプログラムが暴走している。ギンジは理論と想像だけで進む癖がある。リスクを軽んじていたんだろう。もっとも、撃たれなかったら何事もなく進んでいたわけだが。」
ムラサメ博士は首を振った。
「この暴走したままだったらどうなるんですか?」
ディアは考え込むようにしていた。
「今は意識が戻っている状態だが、洗脳と解除を繰り返す可能性がある。それ以上に誰かの偏った念が混じったりしたら大変だ。再び増長された私が、コウヤの体からでたら・・・」
ムラサメ博士はコウヤの体で自身の胸を叩いた。
「・・・・権限はこちらと同等では?」
ハクトはムラサメ博士を睨んだ。
「ドールプログラムが混乱状態だ。同等ならどうなるかわからない。それに、私の目的がある。」
ムラサメ博士は寂しそうな顔をした。
一人一人が起き上がる。
「これは・・・・一体・・・・・」
一人声を上げればそれに誘われるように意識を取り戻す者が増える。
その中の一人であるレイモンドは意識の通じる視界を見て、ため息をついた。
「・・・・・戻ったか・・・・」
レイモンドはすべてが終わったと思い、空しそうにモニターを見た。
それを見て目を見開いた。
「・・・・なんだ。これは・・・・」
モニターに映る映像はフィーネを撃沈させようとするネイトラルの戦艦と応戦するフィーネの影。そして、研究用ドームから飛び出した白い戦艦だ。
「・・・・何が・・・・まだ、収束していないのか・・・・では、何故・・・・・」
レイモンドは作戦を思い出していた。
「おい!!急いで研究用ドームに通信を繋げろ!!」
レイモンドは叫んだ。胸騒ぎがする。嫌な予感がした。
「おい、地球に連絡しろ。ネイトラルの施設の破壊だ。ネイトラルの作戦妨害は立派な宣戦布告ととれる。」
レイモンドは吐き捨てるように言った。
「考えて行動するようにネイトラルに通達しろ。」
レイモンドはモニターを見渡した。
「・・・・ライアンの行方は分かるか?旧型の戦闘機だ。ドールプログラム搭載の戦艦とは違った通信方法が必要だ。」
レイモンドは最後に手が空けばと付け加えた。
『さっきから通信がうるさいけど・・・・これどこから?』
女の声が響いた。
「・・・誰だ?知らない声だ。研究施設か?・・・・すぐに電車で増援を向かわせろ。」
レイモンドは警戒した表情を取った。
『私はアリア・スーン。地連の兵で、さっきまでムラサメ博士が入っていた人間よ。』
少女の紹介に本部はざわめいた。
ムラサメ博士が出て行ったのか
もう大丈夫なのか
などと
「ムラサメ博士は今は・・・・」
『コウヤの体に入って、事態の収拾にかかっている。・・・・あれ?ムラサメ博士を止めたのにどうしてだろう。』
アリアは状況報告をしたが、自問し始めた。
「では、アリア・スーン。ほぼ事態は収まりつつあるのだな。」
『そのはずです。ただ、今カワカミ博士が撃たれて生死の境をさまよっています。ラッシュ博士が処置にあたっていて、撃った奴は今私が押さえつけています。』
アリアの言葉に本部はざわついた。
「誰だ?撃ったのは・・・・ムラサメ博士か?」
『いえ、・・・・・確か、ライアン・ウィンクラー総統でいいの?・・・・あ、それです。』
アリアは押さえ込んでいる者に確認を取っているようだ。
「・・・・ライアンだと・・・・」
レイモンドは飛び上がった。
本部の更にざわついた。
『事情の説明は後です。とにかく外のネイトラルの対処を頼みたいです。』
アリアは外の状況を分かっているようだ。ムラサメ博士が主として動いていた間も彼女は周りを見ていた様だ。
「対処はしている。すぐにそちらに人を送る。」
レイモンドはそう言うと部屋から飛び出した。
「なぜお前はいつも私の邪魔をするんだ。」
レイモンドは舌打ちをした。
白い戦艦の発着口でドールに乗り込んだコウヤ達は出撃のタイミングをはかっていた。
「・・・・父さんは、母さんに会ったらどうするの?」
《・・・・どうするって・・・とにかく会いたいのだろう。そういう人だ。》
「・・・ドールプログラムを安定させたら、平和な日が訪れる。」
コウヤは父親に訴えるように自身の胸を叩いた。
《本当にそう思っているのか・・・・?》
ムラサメ博士は本心で言っていた。
「そう思わないと・・・・進めないよ。」
コウヤは複雑な気持ちになった。
実際にコウヤに先は分からない。でも、平和な日々と望む日々が訪れると思い込むことが大事だと。
《・・・ドールプログラムでそれは作れる。コウヤ。君たちは・・・・支配する側になれる限られた人間だ。》
ムラサメ博士はコウヤに囁いた。
「・・・・作れても・・・・俺には信頼できる人たちがいるんだ。」
コウヤはフィーネの乗組員と地球に残った育ての親ミヤコとマリー達を考えた。
《その彼らを危険にしている者がいることを知らないのか?》
「それを止めるために俺たちは戦っているんだ。」
コウヤは自分に言い聞かせるようにムラサメ博士に言った。
《・・・・お前はいい人たちに会ったんだな。彼らが大事なのだな。》
ムラサメ博士は自嘲的に言った。
俺に一番必要だったのはあなたであったんですよ。
コウヤは内心思ったが、悟られないように考えをねじ伏せた。
ザーザー
どこからか通信が入った。
『そちら、白い戦艦の方々?あれ?ドールだな。もしかしてみんなドールに乗っているか?』
響いた声にコウヤは安堵した。
「キースさん・・・・・」
『ハンプス少佐。意識が戻ったのですね』
ハクトも安心しているようだ。
『ああ。フィーネのメンツも戻っているはずだ。今、月に向かっている。ただ、激戦区を抜けるからフォローできるところまで行ったらフォローに回るつもりだ。そっちの状況は?』
キースは手短に言うとコウヤ達の方を気にした。
『ドールプログラムが暴走した。コウヤの母親を探す必要が出てきた。』
クロスも手短に答えた。
『何があった?俺たちもフォローに回った方がいいか?』
キースはクロスの声色に何か感じ取ったようだ。
『いや、ハンプス少佐はフィーネの援護に出来るだけ早く回ってくれ。もし手が空けば、ジョウさんか、銃の撃てるシンタロウかどっちかを私たちのフォローに回してくれ。そして、レイモンド大将に連絡を取れればネイトラルを落ち着かせることを頼めないか?』
ディアは言及されないようにキース達の方に話題を変えた。
『・・・・わかった。助けが欲しいならいつでも連絡をくれ。』
キースは少し考え込んで答えた。
『待って。ハンプス少佐。』
レイラが通信を切ろうとしているキースを止めた。
『何だ?レイラちゃん。』
『みんな無事なのよね。三人とも・・・?』
レイラは他のメンバーが気になるようだ。
『・・・今は激戦中で連絡を取り合えていない。』
キースは手短に答えた。
キースの返答に微かな揺らぎがあった。
「キースさん。・・・何かあったんですか?」
コウヤはすかさず質問した。
『コウ。これ以上追及するな。今はお前が揺らぐと困る。』
クロスはコウヤに叱り付けるように言った。
「クロス・・・」
コウヤにふと不吉な考えがよぎった。
だが、それを消すように頭を振った。
『・・・あ、いや。そうだ。お前らが捜しているのって、もしかして・・・ドールか?』
キースは何か思い出したように叫んだ。
「え・・・そうです。ドールです。通信の距離が狭いからかなり近づく必要があって。何かあったのですか?」
コウヤは記憶の中にあるドールを思い浮かべた。
『さっき、あっちの方でコウヤを呼ぶドールがあっただいぶ古いタイプだ。実害が無いから把握だけしている。』
キースはそう言うと見かけた位置の図をデータで送った。そのスムーズさにコウヤは感心したが、図の方に集中した。
《・・・・ナツエだ。コウヤ。近くまで行くぞ。》
「母さんらしい。この近くに行こう。」
コウヤはムラサメ博士に頷いて、みんなに同意を求めた。
『わかった。そろそろ砲撃の準備にかかってくれ。しないで済むに越したことはないが、体勢だけは整えよう。』
クロスはだいぶ戦艦を進めたようだ。
『他の戦艦の意識がフィーネに向いている。乗り捨てたら砲撃を開始していいと思う。』
ハクトは周りの状況を掴んでいるようだ。
『では、そこを目指す。役割はさっきいったやつと行動は各々判断してくれ。僕は動かすので精いっぱいだから。』
クロスは役割分担を丸投げした。
だが、それも当然のことだろう。遠隔操作でさえ大仕事なのに行動を命令することは辛い。
ガガガガ
戦艦が揺れた。どうやら砲撃を受けたようだ。
『・・・・クソ。そろそろ出る支度をした方がいい。レイラ。こちらからもレイモンド大将と連絡を取れたか?』
ハクトは舌打ちをした。どうやら周りの状況はよくないようだ。
『したけど、レイモンドさん・・・・完全にネイトラルを脅しにかかったらしいのよ。向こうは意地でもこっちを落とす気でいるみたい。』
レイラはため息をついた。
『互いに意固地になっていては・・・・あの人はもうあれ以上の判断はできないのかもしれない。』
クロスは諦めたような口調だった。
大切な人の死に囚われている・・・・
レイモンドさんをカワカミ博士はそう評価していた。
コウヤは自身の中にいる父親を思った。同じようなものだろう。
あの、保たれたロッド家の部屋を思い出した。
会いたいのだろう。親友に。急に奪われた命に整理がついていないのだろう。
《コウヤ・・・・事態を収束させてもトップに立つ男がそれなら、間違いなく平和は訪れない。》
ムラサメ博士はコウヤの様子を察したのか、何かに誘うように囁いた。
フィーネは大きく揺れていた。
ガタンガタン
明らかに砲撃を受けたようで、戦艦内の動きをスムーズにするために働く重力装置が壊れ、戦艦内は無重力状態だ。
椅子にしがみ付きながらイジーは砲撃の操作をする。
リリーも同じく操作をしている。
「避難船を放出しろ!!おとりだ。」
レスリーが叫んだ。
その叫びに応えるようにフィーネからいくつかの避難船が出てきた。
「艦長・・・・もう俺たちも逃げるのにかかった方が・・・・月まで持ちません!!」
モーガンはレスリーを見た。
レスリーは頷いた。
「そうだな。フィーネは持たない・・・・お前らは先に避難船に乗れ。」
レスリーはモーガンとリリーとイジーを見て言った。
「艦長は?」
モーガンは不安そうにレスリーを見た。
「離脱することをハンプス少佐達に連絡する。お前らは先に出ろ。そして、一つだけ避難船残しておけよ。俺の場合サブドールでも大丈夫だ。」
レスリーはそう言うと安心させるように微笑んだ。
「わかりました。後で会いましょう。」
イジーはレスリーを真っすぐ見た。
レスリーはイジーから目を逸らさずに頷いた。
「後でまた。」
「後で。」
リリーとモーガンはその様子を見て安心したようだ。
3人が操舵室から出て行った。彼らを見送ったレスリーはため息をついて艦長席に座った。
モニターを睨むように見て、操作盤の前に行った。
フィーネは防衛ラインを越えたところまで来ていた。
「ハンプス少佐。フィーネから避難船出ます。」
レスリーは通信をキースに繋げた。
『レスリーか。いや、ロッド中佐どの。』
「ああ。出る避難船の番号を送る。間違っても撃たないでくれ。」
『撃たないですよ。中佐。今どの辺にいますか?』
キースは笑った。
「防衛ラインを越えた。ある程度はこっちで援護するつもりだ。」
レスリーはそう言うと砲撃の操作を始めた。
『ロッド中佐どの・・・・無駄死にはダメですよ。』
「俺はあの作戦以降・・・・絶対に無駄死にはしないと決めている。安心しろ。」
レスリーは口元に笑みを浮かべた。
レスリーの言葉を聞いてキースは鼻で笑った。
『・・・・あとでまた・・・・』
「ああ、あとでまた・・・・」
戦艦の群れの中に急に浮上した白い戦艦。
それにより、砲撃の的は変わった。
『・・・・出るぞ。準備はいいか。』
クロスは確認するようにコウヤ達に言った。
『ああ』
『もちろんだ。』
『大丈夫よ。』
『オッケー。』
「・・・いいよ。」
全員の返事を聞いた途端にクロスは飛び出した。彼に続くようにハクト、ディア、レイラ、ユイそしてコウヤは宙に飛び出した。
ドールの飛び出しに戦艦たちは的を絞れずにいた。
白い戦艦から砲撃が飛び出す。
遠隔操作でディアがやっている。そのおかげでドールの飛行はおろそかになるが、それをカバーする人はいる。
6体のドールの動きはぴったりだった。
敢えて砲撃を自分たちに向けて敵ドールが寄らないようにした。そして、延長線上にいる戦艦を狙った。
《・・・・・他のドールは雑魚に見えるな・・・・》
ムラサメ博士の感想はもっともだった。
先頭はクロスからハクトに変わった。あたりの状況を見てハクトが進路を変える。攻撃を察知して隊列は何度かばらけたが、機械のように再びまとまる。
コウヤには見えている。自分がどう行けばいいのかが。そして、それはコウヤだけでない。
《・・・・いた・・・・》
ムラサメ博士が何か見つけたようだ。
コウヤはその意識が向いた方向を見た。
「いた。あの瓦礫の群れの中に・・・・いた。」
コウヤも見つけた。瓦礫の中にいる一体の古びたドールが。
懐かしい気配を纏ったものだ。
「母さんだ。」
コウヤは断言した。
その時、そのドールはコウヤを見た。
『あれか・・・・行くぞ。』
ハクトは方向を転換した。
『いったんばらけましょう。』
レイラの提案にみんなが同意した。
『瓦礫に紛れて逃げるふりをする。あのドールを察知させるな。』
クロスは隊列から飛び出した。
『わかった。』
ユイも飛び出した。
『では遠回りしていく。』
ディアも飛び出した。
ハクトは真っすぐ瓦礫の群れに向かった。
《・・・・コウヤ。お前はあの親友達だけでなくこの作戦に参加した仲間たちも大事なのだな。》
ムラサメ博士はコウヤに話しかけてきた。
「・・・・当然だ。父さん。」
コウヤは力強く頷いた。
《人間をみんな操れば、彼等に危険が及ぶ心配もない。》
「・・・・・今は母さんの元に行こう。」
コウヤは皆の顔が浮かんだが、引っ込めた。
白い戦艦からは絶えず砲撃が放たれる。何も知らずに見れば、あの戦艦に人が乗っているように見える。実際は誰も乗っていない。
その援護もあり、コウヤはあまり気にされずに瓦礫の群れに入った。
古びたドールの前にハクトのドールがあった。もうハクトが先に来ているようだ。
コウヤもハクトと古いドールの元に向かった。
漂う瓦礫を見てコウヤは気付いた。
「この瓦礫は・・・・「希望」の・・・・」
見覚えのある建物の色をした塊、あったかもしれない気がした舗装の一部。
『・・・・場所は変われど・・・・ここは「希望」なんだな・・・・』
ハクトも気付いていた様だ。
古びたドールはコウヤとハクトを交互に見て笑ったような気がした。
「・・・・母さん・・・・」
コウヤは古びたドールを見て思わず手を伸ばした。それはコウヤかムラサメ博士かわからなかった。
『・・・・これは・・・』
瓦礫に入ったクロスが驚きの声を上げた。彼も気付いたようだ。
『・・・「希望」・・・・この瓦礫・・・・全部・・・・』
レイラも気付いたようだ。
『しばらく白い戦艦に夢中になってもら・・・・これは・・・・』
ディアも連絡の途中で気付いたらしく、思わず連絡を止めるほど驚いていた。
『「希望」でまた集まる・・・・こんな形で遂げるなんて・・・・』
ユイも着いたようだ。
6体のドールを見て、古びたドールはもう一度笑ったような気がした。
「・・・・どうすればいいの?」
コウヤはムラサメ博士に訊いた。見つけてもどうすればいいのかわからないのだ。
《・・・・いつもやるようにプログラムに入ってナツエの元に行けばいい・・・・頼む》
ムラサメ博士は縋るようにコウヤに言った。
「わかった・・・・・みんな・・・・」
コウヤは5人の様子を確認した。
『いつ気づかれるかもわからない。なるべく急ごう』
クロスは瓦礫の外を気にしていた。
『ああ、もし、途中で離脱できるなら俺は守りに回る。』
『それは私もだ。』
『とにかく急ごう。』
『準備オッケーだよ。』
全員が頷いた。
「母さん。今会いに行くよ。」
コウヤは目の前に古びたドールを見た。
『・・・コウ・・・ヤ・・・・』
古びたドールから通信があった。
―特殊プログラム該当者確認―
視界が消える。渦に飲まれるようにプログラムに意識が吸い込まれた。
着いた先の景色は、いつものプログラム特有の白い世界ではなかった。
懐かしい建物。
そう、昔のコウヤ達が過ごした「希望」だった。
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