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【巨乳な彼女がキライですッ!】
最終話【僕たちの戦いはこれからだ!】
しおりを挟む翌日の昼休み。
いつものように屋上前階段でお弁当箱を広げると、見覚えのある人影が下から上がってきた。
「……隣、いい?」
人影──友貝さんはそう言い、僕の答えを待たず、隣に座る。だったらもういちいち訊くなよ、マジで。
水筒に入ったお茶を飲んでいる僕を見て、彼女は困ったような顔をした。
「あのっ。……昨日は、大丈夫だった?」
「メチャクチャ怒られました。先生と、親に」
「ご、ごめんなさい……」
そう言いながら、彼女はお弁当箱を広げる。
昨日の、夜。僕はしっかりと、彼女の願いをこの耳で聴いた。
先生を食い止めている間に、彼女は鐘塔の頂上に辿り着いたのだろう。今まで聞いたこともないような大きな声で、彼女は……強く、叫んだのだ。
──『本当の友達がほしい』と。
「あ、あのね、今田君」
彼女は遠慮がちに僕の名前を呼び、突然……スマホの画面を見せてきた。その仕草に、思わず胸がドキッと高鳴る。
これは、もしかして……連絡先の交換とかそういう展開っ? 僕は期待感から、向けられたスマホの画面をガン見した。
……しかし、違う。
「昨日言ってた【魔女っ子ラブリーメロメロちゃん】をね、一話だけ見てみたんだけど、あんまり面白くなかった」
「んぇ?」
「でも、まだ全部じゃないから! 全部見たら、また感想を言うね?」
嘘でしょ。僕、実は一話のエンディングで涙目になったんだけど。……それが、彼女にとっては『つまらなかった』だって?
彼女はスマホの画面を僕に見せながら、嬉しそうに笑う。
「こ、こういうのって……と、友達っぽい、よね」
「…………から」
「えっ?」
ガタンッと立ち上がり、僕は箸の先端を彼女に向けた。
そして僕は、叫んだ。
「──好きなアニメを愚弄する人とは、仲良くなれないですからァアアッ!」
「──え、えぇ~っ?」
今田一人、友達いない歴イコール年齢。
その記録は未だに、継続中である。
【巨乳な彼女がキライですッ!】 了
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