51 / 99
【住み込みアシスタントはデッサンモデル】 *
3
しおりを挟むすると。
「――オイ、どこに行こうとしてる?」
先輩が、僕を呼び止めた。
「え? 隣がアシスタントの部屋、なんですよね?」
「お前はこっちだ」
先輩はそう言って、何故かベッドを指さしている。
……申し訳ないけど、全く理解ができない。
「僕、アシスタント……ですよね?」
「お前、絵とか描けないだろ」
「えっと、はい。でも、これから頑張って覚えます!」
「心意気は立派だ。だが、お前はこっち」
先輩は、尚もベッドを指さし続けている。
僕はてっきり、絵を描いたりする為に呼ばれたんだと、思っていた。
だけど……先輩は、そういうつもりじゃなかったらしい。
(何でベッド?)
僕はわけが分からず、先輩を見上げた。
その視線で、僕が困惑していると察してくれたのか。
――先輩が、驚きの言葉を口にする。
「――お前がするのは、デッサンモデルだ」
「……デッサン、モデル?」
つまり、えっと……?
僕は絵を描くとか、ベタを塗る? とか……そういうことをするんじゃなくて。
先輩が描く絵のモデルをする、ということだろうか?
それで、ベッドを指さしているとしたら……?
……何で、ベッド?
ヤッパリ分からない。
動こうとしない僕を見て痺れを切らしたのか、先輩が僕に近付く。
そして、無理矢理僕の腕を引っ張った。
「え、まっ、先輩?」
「横になれ」
「なん――うわっ!」
ベッドの近くまで僕を引っ張ると、先輩が僕の背中を押す。
バランスを崩して、僕は思わずベッドに倒れ込んだ。
「ポーズ指定するから、言う通りにしろ」
「な、何でベッドに……?」
先輩は作業机の上からスマホを取り、僕に向ける。
そして一度だけ鳴る、シャッター音。
「え……い、今……撮りました?」
もう、なにがなんだか分からない。
いきなり、好きな人に写真を撮られた。
しかも、特に表情を作っていたわけでもなかったから……きっと、間抜けな顔だったはず。
そう思うと、恥ずかしくなってくる。
先輩は相変わらず不機嫌そうな表情で、僕を見下ろした。
「次の漫画、男同士の恋愛ものなんだよ。そんなジャンル描いたことねぇから、資料が欲しい」
……男同士の、恋愛。
そう言われて、僕の気持ちを言い当てられたわけじゃないのに、ドキッとしてしまう。
「自分の体なら見飽きてるが、資料は多くても困らないからな」
そう言って先輩は、ベッドの上に膝をついた。
そのまま、僕に近寄る。
「せ、先輩……っ」
「仰向け」
急に距離を詰めてきたことに緊張しているのは、僕だけだ。
先輩は短く、指示を出す。
「両手首、頭の上」
それだけ言うと。
先輩は僕の両手をひとまとめに掴み、僕の頭上に持っていった。
0
あなたにおすすめの小説
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる