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【目が合わなくても愛してる】 *
16 *
しおりを挟む淫猥な音が響く中、迫が囁く。
「ねぇ、宮古。……宮古、お願い」
もう一度名前を呼ばれ、宮古は逡巡する。
けれど宮古は……迫の顔へ、視線を向けた。
「は、あっ、迫……さ、こぉ……ッ」
「うん、分かってるよ」
手の動きは、普段から宮古が自分でしている自慰行為のそれと、全く同じ。
それなのに、自分の手ではなく大好きな迫の手だという事実だけで……宮古の体は簡単に高められてしまう。
「ィ、イき……そぉ……っ。迫、さこぉ……っ」
グチュグチュといやらしい音を立てている逸物を見れば、宮古の限界が近いことくらい、迫にだって分かる。
「今日は、本当に早いね」
「ゃ、あッ、ん……ッ」
「泣きそうな顔してるね? ……あはっ。堪らなく可愛い」
射精してしまいたい快感。
それと、迫の手をこれ以上汚したくないという理性。
相反するふたつの感情が、宮古の中でせめぎ合う。
「イク、から……迫、だめ、手……ッ!」
宮古は、必死に身じろぐ。
だが、迫は宮古の逸物から手を放そうとしない。むしろ、逸物を扱く速度を速めていく。
「は、ぁ……や、だぁ……んッ!」
「必死に我慢してる? 本当に、俺の宮古は可愛い。……でも、さ?」
根元から先端までをしっかりと扱いていた迫の手が、先端を重点的に狙い始めた。
──その動きは、宮古がしている自慰の動きと、全く同じだ。
「ココをこうされるの、好きでしょ? 俺、宮古のことなら全部知ってるんだよ?」
迫が宮古の部屋にカメラを設置していたのが嘘なんかじゃないと、宮古は身を持って知ってしまった。
少しの恐怖は、残っている。だがそれ以上に、宮古の体は快楽を欲してしまった。
「だ、め……ッ! イ、く……ッ」
いつも自分がするのと同じように逸物を扱かれ、宮古は力強く唇を噛み締める。
突き立てられた歯が唇を傷付けるのと同時に、宮古の体が大きく震えた。
「ふ、ぅ……く……んぅ、っ!」
大好きな親友の手を白く汚しながら、宮古は何度も体を震わせる。
「もう出ちゃったの? ……ふふっ、嬉しいな」
迫は逸物の先端から迸る宮古の精液を、笑みを浮かべたまま眺めていた。
「はっ、はぁ……あッ」
「凄いね、宮古。いつもより多いよ」
息を切らしてぼんやりと座り込む宮古に、迫は満足そうに呟く。
普段、迫の写真をオカズにして抜いているときよりも……精液の量が、多い。それは、宮古も体感的に気付いていた。
しかし改めて指摘をされて、宮古は耳まで赤くなる。
「ご、ご、めん……なさい、迫……ッ」
迫の手を、ベトベトに汚してしまった。写真を精液で汚してしまったのとは比べるに値しないほどの罪悪感に、宮古はポロポロと涙を流す。
「迫、さこぉ……ッ」
一度溢れた涙は、止まってくれない。
情けない声を漏らしながら、宮古は涙を流し続けた。
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