大嫌いな幼馴染みは嫌がらせが好き

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

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5話・監視するのが好き

6 *

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 必死にシーツを握り締めながら。
 俺は懸命に、美鶴の熱い杭を受け入れる。


「ふ、ぁ……っ! ぁ、んっ! みつ、るぅ……っ!」


 そうすると、美鶴が不意に……俺の手をとった。


「いつも思ってたが、たまには俺様に縋れよ。……シーツ相手に妬かせたいのか?」
「な、なに、言って……っ」
「ホラ、背中。こっちに腕回せって」


 抵抗してみせたが、美鶴が不満そうに俺を見下ろす。


「回さねェなら、このまま動くのを止めるぜ?」
「……っ!」


 別に、犯されたいワケじゃない。
 だけど……このまま、放置されるのは。


「……美鶴の、暴君……っ」


 セックスに慣れたこの体だと、困るんだ。

 俺は言われるがまま、美鶴の背に腕を回す。
 それで気を良くしたのか、美鶴が俺の体に大きな手を這わせる。


「あ、はぅ……んっ!」


 片手は首の後ろに回し、もう片方の手は乳首に。

 しっかりと俺を抱き留めながら、まるでご褒美だとでも言わんばかりに俺を悦ばせる。


「あっ! ゃ、ん……っ! ち、くび、やぁ……っ!」
「気持ちいいんだろ?」


 ペニスの抜き差しを繰り返しながら、美鶴は俺に訊ねた。


「ん、あっ! き、きもち、よくなんか……あるワケ、ない、っ!」
「へぇ……? それは残念だ……なッ」
「ひあっ!」


 俺の体を俺以上に熟知しているであろう美鶴は、俺の弱いところをわざと突いてくる。

 ごりっ、と強く穿たれると、声が勝手に漏れ出てしまう。


「あっ、ぁあっ! そこ、そこは、やめ……ん、あぁっ!」
「もっとほしい、の間違いだろ?」
「ほ、ほしく、なんか――だめ、だめぇ、ふぁ、あぁっ!」


 分かっているんだ。

 俺は今、美鶴のペニスを強く締めつけているって。

 メチャクチャに感じていて、仕方ないってことも。


「出る、出ちゃうから、あぁっ! 美鶴、お願いっ、止まってぇ……っ!」


 逞しくて広い背中に手を回すと、怖いくらい安心してしまって。
 ずっと、こうしていたいって……思わず、願ってしまう。


「あぁ、真冬……ッ。俺様も、出すぞ……ッ」
「あっ、あぁっ! ひゃあっ、やっ、やだぁ……っ! イく、イっちゃう、からぁ……っ!」


 美鶴がナカに出しただけなのに。

 触られていない筈のペニスは、しっかりと……射精してしまった。


「ぅあ……ふぁ、あ……っ」


 深い、満足感。
 それでいて、心地いい倦怠感に包まれていく。

 ――だけど、美鶴には足りないらしい。


「オイ、真冬。なに惚けてるんだ? ……まだ、終わりじゃねェっつの」
「え……っ? っ、ぁあっ! やっ、んぁ……っ!」


 グチュグチュと、ナカに注がれた精液が音をたてる。

 いやらしい音を立てて、美鶴の動きをより鮮明に伝えてきた。




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