恋模様シーイング

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

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5章【時限性アニバーサリー】

11 *

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 春晴家の風呂場に、入れるだなんて。

 数分前までの冬総は、考えもしなかった。

 事の発端は、秋在の一言。


『――十五歳のボクを、洗い流して』


 たった、それだけのお願い。

 風呂場で秋在の体を洗いながら、冬総は囁く。


「……もう、十六歳になったか?」


 髪を洗い、洗顔をし、体も洗った。

 全てを冬総の手で終えた秋在は、瞳を潤ませながら顔を上げる。


「……フユフサの手、エッチだ……っ」
「そりゃ、好きな子の体に触ってるんだ。……やましい気持ちは混ざる」
「さっきも……胸ばっかり、洗いすぎ――ひ、っ」


 秋在からの文句を、冬総は胸への愛撫で黙らせた。

 何度もスポンジで擦られた乳首は、ツンと尖っている。


「や、ぁ……っ」
「スポンジでココをこすると、ちょっとだけ引っ掛かるんだよ。……なんでだろうな、秋在?」
「いじ、わる……っ。ボク、フユフサより年上なのに……ぁ、んっ」
「それって、もう十六歳になったってことか?」


 耳を甘噛みしながら、冬総が囁く。

 体の力が抜けた秋在は、冬総にもたれかかりながら……蚊の鳴くような声で、答えた。


「……たし、かめて……っ?」


 誘われるがまま、冬総は秋在の臀部を撫でる。

 そのまま割れ目を探り、ゆっくりと、秘所へ。


「あ、っ! ん……っ!」


 濡れた指は、難なく秋在のナカへ侵入できた。

 今朝だって、内側を暴かれたばかり。

 秋在の体は、冬総の侵入を拒絶しなかった。


「熱くて、気持ちいいよ……秋在、可愛い」
「あ、ふあ……っ!」
「指……三本は、簡単に飲み込むんだな?」
「大人、だから……ん、っ!」


 三本の指をバラバラに動かしても、秋在は抵抗しない。

 むしろ……冬総にもたれかかったまま、身をゆだねている。


「は、やくぅ……フユフサの、で……奥まで、確認、してよ……っ」


 秋在の手が、冬総の逸物へ伸ばされた。

 硬く反り立ったそこは、秋在と繋がることを待ち望んでいる。


「挿れるよ、秋在。……痛かったら、言ってな?」


 数回、秋在は頷く。

 指を引き抜き、先端を押しつける。

 ……当然、ここにコンドームなんてものは用意されていない。

 隅々まで綺麗にされた秋在は、冬総との繋がりを……やはり、拒絶しなかった。


「あぁ、あ、ぁあ……っ!」


 ゆっくりと、男根が挿入されていく。

 自分でさえも、決して弄らない。

 ……弄るはずもない場所を、他人に犯される。

 相手は、自分が愛してやまないたった一人の恋人。


「フユフサっ、フユ……フサぁ、っ! ぁあ、あ……ふか、いぃ……っ!」


 背を仰け反らせながら、秋在はうわ言のように喘ぐ。

 華奢なその体は、子供のように見える。

 だが……こうした悦びを知っている秋在は、子供ではないのかもしれない。

 答えのないことを考えるのはやめて、冬総は秋在の上体をしっかりと支えた。




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