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第三話
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太陽を見る感じ、丁度昼くらいになったのでまた戻ってみる。
扉を開けると部屋が片付いていた。
「お、来たか」
「これ返しに来ました」
昨日借りた本を返す。
「これ、無属性魔術の本」
返した途端に新しい本を貸される。
「私の書庫にも一冊しかなかった。この本は返さなくていい」
「ありがとうございます」
「多分教えることはないだろうから、カード貸して」
カードを渡すと機械で読み取り、再度渡された時には職業が魔術師になっていた。
「そういえば、君名前は?」
「アランです、師匠は?」
「気が向いたら教えるよ、君が強くなったらね。あと、杖を買うなら街の北東にある古びた杖屋に行くといい」
自分は名前を聞いといて、こっちの質問に答えないのずるくないか?
でも、これから冒険者として活動できる。
「これがいいかな」
あれからギルドに戻ってきて、依頼を選んでいる。
今回は一角うさぎ五匹の討伐、
街の外の森に多くいるらしい。
意外と森に行くと簡単に見つかった。
時々街に侵入して畑を荒らすことがあるらしい。
警戒心が強いらしく、近寄ろうとしてもすぐ逃げられてしまう。
魔法で仕留めるしかない。
逃げたやつに魔力の弾をぶつけてみる。
頭蓋を貫通した。
思ったよりも簡単に殺せる。
その調子で残りも仕留めた。
一匹あたり銀貨八枚だったから、合計銀貨四十枚貰えた。
やっぱり、武器が欲しい。
魔法使いとして杖が欲しい。
杖屋に行くと、中には老婆がいた。
耳を見る感じ、エルフのようだ
「杖を作って欲しいのですが」
「特注かい?金貨十枚だ」
ギリギリ払える金額だ。
「小僧、属性は?」
「無属性です」
「それもまた運命か」
「何か言いました?」
「いやただの独り言さ、一週間以内に作ってやる。一週間後にまた来な」
——— 一週間後
あれから一週間は同じくらいの依頼を適当に受けた。
宿も延長して泊まっている。
「素晴らしい杖ができた」
「はあ」
「まず、普通の杖は魔石が取り外しが難しい。しかし、この杖は魔石の取り替えが容易で戦闘中にも交換しやすい。無属性の魔石は最上級の大きさのものを使っている。無属性の魔物自体は珍しくないが、これだけの強さの無属性の魔物、魔石は珍しい。あとお前は無属性だから最初に無属性の魔石を通した時に相乗効果がもたらされ、より強い魔力になる」
魔石で魔力が強くなるなんて知らなかった。
「あの、この魔石って?」
「ああ、全てお前のものだ。他の属性の魔法を撃つのに必要だろう?」
僕は杖の効果すら知らなかったみたいだ。
これがあれば心強い。
街の外の森に行き、試し撃ちをする。
あそこで貰った魔石は火水木土雷光闇の七属性だ。
まずは、水魔法からいつもと同じイメージで魔力球を作る。
しかし、いつものとは違いその球体は水でできている。
他の属性でも試してみると同じように作ることができた。
無属性だと魔力は空気中に霧散してしまうが、他の属性だとその場に残り続けた(光と闇は消滅したけど)
他の魔術師が使ってたのを見たことがある魔法も使ってみる。
「フレイムランス」
炎の槍を相手にぶつける魔法だ。
実験台は一角うさぎ君、綺麗に貫いた。
ついでに貰った無属性魔術の魔導書の魔法も試してみる。
この本は太古の大魔導師の一人が書いた本らしい。
中には僕が使った魔法もあった。
例えばっていうか一個しかないけど、魔力弾
使ったことがない魔法も使ってみる。
複製 多分無生物かつ魔力のない物体なら基本複製できる魔法。
すごいと思って一角うさぎに使ったら角がなくなった。
一角うさぎの魔力器官は角みたいだ。
これじゃあ偽装はできないか。
グオオ
後ろから轟音が鳴り響く。
後ろを振り向くと熊の魔物がいた。
「フレイムランス」
炎の槍は相手の左腕を貫いた。
扉を開けると部屋が片付いていた。
「お、来たか」
「これ返しに来ました」
昨日借りた本を返す。
「これ、無属性魔術の本」
返した途端に新しい本を貸される。
「私の書庫にも一冊しかなかった。この本は返さなくていい」
「ありがとうございます」
「多分教えることはないだろうから、カード貸して」
カードを渡すと機械で読み取り、再度渡された時には職業が魔術師になっていた。
「そういえば、君名前は?」
「アランです、師匠は?」
「気が向いたら教えるよ、君が強くなったらね。あと、杖を買うなら街の北東にある古びた杖屋に行くといい」
自分は名前を聞いといて、こっちの質問に答えないのずるくないか?
でも、これから冒険者として活動できる。
「これがいいかな」
あれからギルドに戻ってきて、依頼を選んでいる。
今回は一角うさぎ五匹の討伐、
街の外の森に多くいるらしい。
意外と森に行くと簡単に見つかった。
時々街に侵入して畑を荒らすことがあるらしい。
警戒心が強いらしく、近寄ろうとしてもすぐ逃げられてしまう。
魔法で仕留めるしかない。
逃げたやつに魔力の弾をぶつけてみる。
頭蓋を貫通した。
思ったよりも簡単に殺せる。
その調子で残りも仕留めた。
一匹あたり銀貨八枚だったから、合計銀貨四十枚貰えた。
やっぱり、武器が欲しい。
魔法使いとして杖が欲しい。
杖屋に行くと、中には老婆がいた。
耳を見る感じ、エルフのようだ
「杖を作って欲しいのですが」
「特注かい?金貨十枚だ」
ギリギリ払える金額だ。
「小僧、属性は?」
「無属性です」
「それもまた運命か」
「何か言いました?」
「いやただの独り言さ、一週間以内に作ってやる。一週間後にまた来な」
——— 一週間後
あれから一週間は同じくらいの依頼を適当に受けた。
宿も延長して泊まっている。
「素晴らしい杖ができた」
「はあ」
「まず、普通の杖は魔石が取り外しが難しい。しかし、この杖は魔石の取り替えが容易で戦闘中にも交換しやすい。無属性の魔石は最上級の大きさのものを使っている。無属性の魔物自体は珍しくないが、これだけの強さの無属性の魔物、魔石は珍しい。あとお前は無属性だから最初に無属性の魔石を通した時に相乗効果がもたらされ、より強い魔力になる」
魔石で魔力が強くなるなんて知らなかった。
「あの、この魔石って?」
「ああ、全てお前のものだ。他の属性の魔法を撃つのに必要だろう?」
僕は杖の効果すら知らなかったみたいだ。
これがあれば心強い。
街の外の森に行き、試し撃ちをする。
あそこで貰った魔石は火水木土雷光闇の七属性だ。
まずは、水魔法からいつもと同じイメージで魔力球を作る。
しかし、いつものとは違いその球体は水でできている。
他の属性でも試してみると同じように作ることができた。
無属性だと魔力は空気中に霧散してしまうが、他の属性だとその場に残り続けた(光と闇は消滅したけど)
他の魔術師が使ってたのを見たことがある魔法も使ってみる。
「フレイムランス」
炎の槍を相手にぶつける魔法だ。
実験台は一角うさぎ君、綺麗に貫いた。
ついでに貰った無属性魔術の魔導書の魔法も試してみる。
この本は太古の大魔導師の一人が書いた本らしい。
中には僕が使った魔法もあった。
例えばっていうか一個しかないけど、魔力弾
使ったことがない魔法も使ってみる。
複製 多分無生物かつ魔力のない物体なら基本複製できる魔法。
すごいと思って一角うさぎに使ったら角がなくなった。
一角うさぎの魔力器官は角みたいだ。
これじゃあ偽装はできないか。
グオオ
後ろから轟音が鳴り響く。
後ろを振り向くと熊の魔物がいた。
「フレイムランス」
炎の槍は相手の左腕を貫いた。
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